構想50年の特撮映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」が完成!
「怪獣造形界のレジェンド」が総監督。 TSKさんいん中央テレビも“夢の後押し”
出雲神話に登場するヤマタノオロチが暴れまわる特撮映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」が完成し、この夏、全国で公開される予定になりました。TSKさんいん中央テレビは、この映画の製作委員会に参加し、映画作りを支えてきました。そこには「怪獣造形界のレジェンド」村瀬継蔵さん(88)とのご縁がありました。
【村瀬継蔵総監督とTSK】
美術造形家、村瀬継蔵さんは、「ゴジラ」シリーズや「大怪獣ガメラ」「仮面ライダー」等の造形を手掛け、怪獣造形の礎を作ったレジェンドで、その功績を称え第47回 日本アカデミー協会特別賞の受賞が決定しています。
映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」は、村瀬さんが1970年代に香港・ショウブラザーズに依頼され書き留めたプロットが原型。村瀬さんはこのプロットをいつか映画にしたい、とその構想を温めていましたが、なかなか実現には至らず半世紀の歳月が流れました。
こうした中、TSKさんいん中央テレビは2020年、80歳を過ぎてなおこの映画作りに意欲を燃やす村瀬さんの挑戦を取り上げたドキュメンタリー番組「怪獣少年85歳、出雲へ」を制作し、放送。その後、本格的に動き出したこの映画の製作委員会に参加する等、支援し、「夢の後押し」をしていました。
【映画カミノフデとは】
映画「カミノフデ~ 怪獣たちのいる島~」は、村瀬さんが総監督として全身全霊を傾けた特撮映画で、レジェンドの50年来の夢を叶えるため日本を代表する特撮クリエイターたちが集結しました。映画に登場する、出雲神話の怪獣「ヤマタノオロチ」等、着ぐるみとミニチュアによるアナログ特撮にこだわりつつ、最新のエフェクト効果や合成技術を使い、CGとは異なる味わいを持つ映像に仕上がっています。
出演者には、主人公に5歳の頃より子役として活躍し、大河ドラマ「八重の桜」で主人公の幼少期を演じて話題となった鈴木梨央と、米津玄師「パプリカ」の歌唱でおなじみのFoorinのメンバーとして活躍した檜原嵩琉。このほか釈由美子、斎藤工、佐野史郎といった特撮映画でお馴染みの顔ぶれがそろいました。また「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」の樋口真嗣監督も出演。レジェンド初の総監督作品にふさわしい出演者が映画に花を添えます。
主題歌は、村瀬さんの熱い要望で、自身と同郷のDREAMS COME TUREが担当。この映画のために新曲「Kaiju」(作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人)を書き下ろしました。
映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」は、今年夏に全国劇場公開予定。3月2日、大阪アジアン映画祭2024の特別招待作品として初上映されます。TSKさんいん中央テレビは、劇場公開に向け、プロモーションにも積極的に関わっていくことにしています。
【映画のストーリー】
特殊美術造形家・時宮健三が亡くなった。祖父である時宮の仕事にあまり良い思い出がなかった朱莉は、複雑な心境でファン向けのお別れの会を訪れていた。そこには特撮ファンである同級生の卓也の姿もあった。朱莉と卓也は、時宮が作ろうとした映画『神の筆』に出演する予定だったという穂積と名乗る男と出会う。祖父が映画を作ろうとしていたことを初めて知る朱莉。穂積は、おもむろに鞄から『神の筆』の小道具である筆を手に「世界の破滅を防いでください」と話すと、その言葉とともに朱莉と卓也は光に包み込まれた。気づくと二人は映画『神の筆』の世界に入り込んでいた。そして、映画に登場しないはずの怪獣ヤマタノオロチがこの世界のすべてを破壊し尽くそうとする光景を目の当たりにする。元の世界に戻るため、二人は時宮が作るはずだった映画『神の筆』の秘密に迫っていくのだが…。
映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』公式サイト
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