【自治体初】デジタル・イノベーション人材育成プログラム in 静岡第3期にて、マルチシグ方式を採用したNFT修了証発行をサポート
株式会社Opening Line(本社:東京都港区、代表取締役:佐々木 亮一/以下、Opening Line)は、静岡県が主催し株式会社エル・ティー・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:樺島 弘明/以下、LTS)が運営する「デジタル・イノベーション人材育成プログラム in 静岡」の第3期において、全国で初めて(LTS調べ)マルチシグ方式を採用したNFT修了証の発行 をサポートいたします。本修了証は、自治体である静岡県と、プログラムの受講管理を担当した企業であるLTSが共同で署名するマルチシグ方式を採用しており、学びの証明をより強固なものとする新しい仕組み です。2025年3月12日18:30よりSHIP(SHizuoka Innovation Platform)にて開催されるプログラム修了式で授与予定です。
■デジタル・イノベーション人材育成プログラム in 静岡 第3期とは
7カ月に渡って、前期(ICTを活用したビジネス創造や変革の専門家による講義)、中期(各領域の知識を組み合わせ新たな価値を生み出す仕組みを実践的に学ぶワークショップ)、後期(社会課題解決の実行力を高めるトレーニング)の三構成で各分野の大学教授等やOpening Lineを含む企業のICT専門家等の講義を受けられる講座です。加えて、受講者同士の学習イベントや、SHIP会員とつながる交流イベント、実践的な課題解決に繋がるワークショップを実施しました。
■NFT修了証とは
静岡県が認定した本プログラム修了者に対し、Opening Line協力のもと、NFTデータの形式で修了証を発行します。
NFT修了証には、プログラム名・修了者名・修了認定者名などが記載され、スマートフォンアプリ上で閲覧することができます。
ブロックチェーン技術を活用したNFT修了証の導入により、従来の紙やデータベースに依存する証明書と比較して、以下のようなメリットを提供します。
・改ざん困難: 一度ブロックチェーン上に記録されたNFT修了証は、その不変性により改ざんが極めて困難になります。この特性は、修了証が紙や通常のデジタル形式では遭遇しうる偽造リスクを排除します。修了証をNFTとして発行することにより、修了者の成果と資格が半永久的に、かつ安全に保存され、主催者からの発行であることの信頼性が強化されます。
・第三者にて検証可能: NFT修了証は、ブロックチェーン上で誰もがアクセス可能な情報として保持されます。これにより、修了証の所有者は、主催者に直接問い合わせることなく、第三者による簡単な検証を可能にします。例えば、雇用主や教育機関など、修了証の真正性を確認したい第三者は、ブロックチェーン上で直接、修了証の存在とその所有権を確認できます。この透明性と検証可能性は、修了者の資格の信頼性を高め、さらにはプログラムの信頼性向上にも寄与します。
■マルチシグとは
マルチシグ(multisignature、複数署名)は、暗号通貨やブロックチェーンの取引やウォレットでセキュリティを強化するための仕組みです。一つの取引を承認するために、複数の秘密鍵から署名が必要となる設定を指します。例えば、3つの秘密鍵のうち2つ(2-of-3)を使って承認するようにすることが可能です。
これにより、以下のようなメリットを提供します
・セキュリティ強化: 一部の鍵が盗まれても取引が承認されない。
・アクセス制御: チームや組織で管理する際、権限を分散できる。
・バックアップ対策: 鍵の紛失時にも残りの鍵で復旧が可能である。
主にウォレット保護、企業の資産管理、分散型アプリケーション(DApps)で利用されます。
修了証にマルチシグを適用することにより、複数の主体がプログラムの修了を承認したことを証明することができます。
静岡県によるこのマルチシグNFT修了証発行は、自治体認定の修了証としてはLTS調べで全国初となります。このような取組みが広まっていくことで、静岡県始め公共セクターにおけるデジタル・イノベーションの動きが加速していくことが期待されます。
■ブロックチェーン活用による信頼性向上
従来の修了証は紙やデジタルデータとして発行され、管理者のシステムに依存する形式でした。しかし、今回のNFT修了証は、ブロックチェーン技術を活用することで、改ざんが不可能で、誰でも真正性を検証できる形で発行されます。 これにより、修了者は自らの学びの証明を確実に保持でき、第三者もオンライン上で容易に検証が可能となります。
本修了証の導入による、以下のメリットを提供します。
・改ざん防止 :ブロックチェーン上に記録されるため、データの変更が極めて困難
・検証の容易さ :NFT修了証は公開されており、発行元の証明が瞬時に可能
・学びのポートフォリオ化 :修了者が自らの受講履歴を安全に管理し、信頼性の高い資格証明を持つことができる
■今後の展望:ブロックチェーンによる学びの可視化
今回の取り組みは、単なる修了証のデジタル化にとどまらず、「学びの証明」をより透明性の高い形で社会に共有できる仕組みの構築 へとつながります。将来的には、ブロックチェーン技術を活用することで、受講資格やスキルをグローバルな基準で証明できるポートフォリオの形成が可能になります。Opening Lineでは、今後もブロックチェーンを活用した教育・資格証明のDXを推進し、自治体や企業と連携しながら、新たな技術の社会実装に取り組んでまいります。
【本プレスリリースに関するお問い合わせ】
株式会社Opening Line
公式サイト:https://www.opening-line.co.jp/
担当:岡田
E-mail:info@opening-line.co.jp