2025年10月 スマートフォン・タブレット端末価格の海外比較
■ 日本でのiPhone価格はG20平均より約20%安く、Google Pixelは約8%安い。
■ 日本でのiPadの価格はG20平均より約15%安く、Pixel Tabletは約7%安い。
株式会社 ICT総研 (東京都中央区)は10月23日、スマートフォン・タブレット端末価格の海外比較の結果をまとめた。
原材料や輸送コストの上昇、円安等の影響で物価が上がっている中、スマートフォンやタブレット端末の価格も上昇傾向にある。また、米国のトランプ政権による関税措置の影響も引き続き懸念される。
この調査では、スマートフォンとタブレットの価格の実態を調査した。対象は、2025年9月時点の主な端末のメーカー直販価格。調査対象国は、G20構成国(日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ共和国、トルコ)としている。
■ 日本でのiPhone価格はG20平均より約20%安く、Google Pixelは約8%安い。
調査の結果、日本における9月時点のスマートフォン端末の価格は、iPhone17が129,800円(G20平均-20.5%)、iPhone16が114,800円(G20平均-19.7%)、Google Pixel10が143,900円(G20平均-9.4%)であった。iPhoneの日本での価格は、G20平均と比べて20%前後安く、Google PixelはG20平均と比べて8%前後安い。
Galaxyはモデルにより異なるが、日本での価格はG20平均よりも11~19%安い。他のAndroidスマートフォンについてはmotorola edge 60 proの日本での価格はG20平均よりも約5%安い程度であるが、OPPOやXiaomiの日本での価格は、G20平均よりも10~20%安くなっており、今回調査対象とした全ての端末の日本での価格が、G20平均よりも安い水準であることが分かった。

■ 日本でのiPadの価格はG20平均より約15%安く、Pixel Tabletは約7%安い。

タブレット端末について見ると、iPadの日本での価格は74,800円(G20平均-13.8%)、iPad Proは168,800円(G20平均-14.0%)、iPad Airは98,800円(G20平均-15.3%)であり、G20平均と比べて15%前後安い。また、Google Pixel Tabletの日本での価格は68,800円(G20平均-7.1%)、Galaxy Tab S10 Liteは49,830円(G20平均-18.1%)となっている。
OPPO Pad Neoの日本での価格は44,800円であり、G20平均の43,558円と比べて2.9%高くなっており、今回調査対象としたタブレット端末のうち、日本での価格がG20平均を唯一上回る端末であった。Xiaomi、Lenovoのタブレット端末は、端末により価格差は異なるが、いずれも日本での価格がG20平均よりも安い。
米国のトランプ政権による関税措置の影響は引き続き注目されているが、調査時(2025年9月16日~30日)のスマートフォン、タブレット端末の価格は、前回調査時(2025年4月)と比べて、若干上がっている傾向は見られるが、日本での価格が他国と比べて安い傾向は変わっていない。
ICT総研では、今後も、携帯電話やスマートフォンの「利用実態」、「価格・料金」、「つながりやすさ」、「通信速度」など、ユーザーにとって参考・指標となる調査データを定期的に発信していく方針である。


* 本資料における全ての文章、数値、表、データは、調査実施時点のものである。
* 調査期間は2025年9月16日~20日。
* 税関の為替レート(9月21日~9月27日)で日本円換算した。https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/kawase/index.htm
* G20のうち、「欧州連合」と「アフリカ連合」は国ではないため、対象には含めていない。
* 本資料に記載された文章、グラフ等を報道、各種ホワイトペーパー、セミナー資料、学術研究資料等
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ICT総研ホームページ
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