今こそ停戦を。ceasefire now ! 停戦の呼びかけ〜その後〜記者会見
ロシアのウクライナへの侵攻によって始まったウクライナ戦争は、今こそ停戦をする時。アピールから2週間、事務局に集まった賛成反対の声や反応、議論の数々をお話しします。
ロシアの侵攻によって始まったウクライナ戦争は武器の供与によって代理戦争の様相を帯びています。その当事国の首脳が集まる5月の広島G7サミットに「もしよろしければ私が調停役を」と言ってほしい。そう願う日本の市民の宣言文を4月5日に発表した「停戦を呼びかける人たち」。同時に電子署名集めと意見広告を掲載するための資金集めのクラウドファンディングもスタートしました。発表以降、沸き起こった共感と議論の両方、電子署名と意見広告クラウドファンディングの達成度、寄せられたコメント、この3週間の最新の国際的な停戦活動の動き、海外への停戦呼びかけの発信などくわしく解説します。質問に答えます。ぜひご取材ください。どなたでも入れます。
4月5日に発表した停戦の市民宣言文は共感と議論を引き起こしながらも広がりつつあります。なぜロシアへの撤退ではなく停戦を呼びかけているのか、クラウドファンディングは成功するのか、新聞に意見広告は出るのか、どんな声が集まっているのか、などなど率直に記者会見でお話しします。時間いっぱい質問に答えます。
日時:4月24日(月)13時から14時まで
場所:衆議院第2議員会館 第4会議室にて
住所:東京都千代田区永田町2丁目1−2
入場無料。どなたでも入れます。衆議院第2議員会館の入り口で12時半から入場パスを配ります。
今こそ停戦を意見広告クラウドファンディング
https://greenfunding.jp/sustena/projects/7234
今こそ停戦を署名集め(チェンジドットオルグ)
4.5「今こそ停戦を」記者会見(デモクラTV)
4.5「今こそ停戦を」記者会見(IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=V75oDexMfQE&authuser=0
「今こそ停戦を」ホームページ
https://ceasefire-now.jimdofree.com/
以下は4月5日に発表した市民の宣言文です↓
「Ceasefire Now!今こそ停戦を」「No War in Our Region!私たちの地域の平和を」
2023年5月広島に集まるG7指導者におくる日本市民の宣言
私たちは日本に生きる平和を望む市民です。
ウクライナ戦争はすでに一年つづいています。この戦争はロシアのウクライナへの侵攻によってはじまりました。ウクライナは国民をあげて抵抗戦を戦ってきましたが、いまやNATO諸国が供与した兵器が戦場の趨勢を左右するにいたり、戦争は代理戦争の様相を呈しています。数知れぬウクライナの町や村は破壊され、おびただしい数のウクライナ人が死んでいます。同時にロシア軍の兵士もますます多く死んでいるのです。これ以上戦争がつづけばその影響は地球の別の地域にも広がります。ロシアを排除することによって、北極圏の国際権益を調整する機関は機能を停止し、北極の氷は解け、全世界の気候変動の引き金となる可能性がうまれています。世界の人々の生活と運命はますますあやうくなるのです。核兵器使用の恐れも原子力発電所を巡る戦闘の恐れもなお現実です。戦争はただちにやめなければなりません。
朝鮮戦争は、参戦国米国が提案し、交戦支援国ソ連が同意したため、開戦一年と15日後に、正式な停戦会談がはじめられました。ウクライナ戦争では開戦5日目にウクライナ、ロシア二国間の協議がはじめられ、ほぼ一カ月後にウクライナから停戦の条件が提案されると、ロシア軍はキーウ方面から撤退しました。しかし、現実的な解決案を含むこの停戦協議は4月はじめに吹き飛ばされてしまい、戦争は本格化しました。以来残酷な戦争がつづいてきたのです。開戦一年が経過した今こそ、ロシアとウクライナは、朝鮮戦争の前例にしたがって、即時停戦のために協議を再開すべきです。Ceasefire Now!の声はいまや全世界にあふれています。
幸いなことに、この戦争において、穀物輸出と原発については、国連やトルコなどが仲介した一部停戦がすでに実施されています。人道回廊も機能しています。こうした措置は、全面停戦の道筋となりうるのです。中国が停戦を提案したこともよい兆候です。ヨーロッパ諸国でも停戦を願う市民の運動が活発化しています。G7支援国はこれ以上武器を援助するのではなく、「交渉のテーブル」をつくるべきなのです。グローバル・サウスの中立国は中国、インドを中心に交渉仲裁国の役割を演じなければなりません。
ウクライナ戦争をヨーロッパの外に拡大することは断固として防がなければなりません。私たちは東北アジア、東アジアの平和をあくまでも維持することを願います。この地域では、まず日本海(東海)を戦争の海にはしない、米朝戦争をおこさせない、さらに台湾をめぐり米中戦争をおこさせない、そう強く決意しています。No War in Our Region!―-私たちはこのことを強く願います。
日本は1945年8月に連合国(米英、中ソ)に降伏し、50年間つづけてきた戦争国家の歴史をすて、平和国家に生まれ変わりました。1946年に制定した新憲法には、国際紛争の解決に武力による威嚇、武力の行使をもちいることを永久に放棄するとの第9条が含まれました。日本は朝鮮の独立をみとめ、中国から奪った台湾、満州を返したのです。だから、日本は北朝鮮、韓国、中国、台湾と二度と戦わないと誓っています。日本に生きる市民は日本海(東海)における戦争に参加せず、台湾をめぐる戦争にも参加することはなく、戦わないのです。
私たちは、日本政府がG7の意をうけて、ウクライナ戦争の停戦交渉をよびかけ、中国、インドとともに停戦交渉の仲裁国となることを願っています。
2023年4月5日
伊勢崎賢治(東京外国語大学名誉教授・元アフガン武装解除日本政府特別代表)
市野川容孝(東京大学教授)
上野千鶴子(東京大学名誉教授)
内田樹(神戸女学院大学名誉教授、武道家)
内田雅敏(弁護士)
内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授、新時代アジアピースアカデミー共同代表)
梅林宏道(NPOピースデポ特別顧問)
岡本厚(元『世界』編集長・前岩波書店社長)
加藤登紀子(歌手)
金平茂紀(ジャーナリスト)
姜尚中(東京大学名誉教授)
古関彰一(獨協大学名誉教授)
小森陽一(東京大学名誉教授)
酒井啓子(千葉大学教授)
桜井国俊(沖縄大学名誉教授)
鈴木国夫(「市民と野党をつなぐ会@東京」共同代表)
高橋さきの(翻訳者)
高村薫(作家)
田中宏(一橋大学名誉教授)
田中優子(前法政大学総長)
田原総一朗(ジャーナリスト)
千葉真(国際基督教大学教授)
暉峻淑子(埼玉大学名誉教授)
西谷修(東京外国語大学名誉教授)
羽場久美子(青山学院大学名誉教授)
藤本和貴夫(大阪経済法科大学元学長)
星野英一(琉球大学名誉教授)
マエキタミヤコ(サステナ代表)
水島朝穂(早稲田大学教授)
毛里和子〈早稲田大学名誉教授〉
吉岡忍(作家・元日本ペンクラブ代表)
和田春樹(東京大学名誉教授)
以上
主催:サステナ
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