アボットとMICIN、糖尿病の新たな治療環境構築に向けた協業を開始

アボットジャパン合同会社

- アボットの持続グルコース測定器FreeStyleリブレなどの血糖自己測定器とMICINのオンライン診療サービスcuron(クロン)を組み合わせ、糖尿病を有する方々や血糖管理を必要とする方々に、新たな治療環境を提供していきます。
- 両社は、糖尿病を有する方々や血糖管理を必要とする方々が、日々の生活の中でより簡単かつ効率的に糖尿病の管理を行い、医師による適切な治療を受けやすくするソリューションを共同で提供していく予定です。

2022 年 10月12 日— アボットジャパン合同会社 (本社:東京都港区、代表執行役員社長:武知秀幸、以下「アボット」)と株式会社MICIN (本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:原 聖吾、以下「MICIN」)は、日本の糖尿病の新たな治療環境構築に向けた協業を開始したことをお知らせいたします。

両社は、糖尿病、特に2型糖尿病の重要な課題ともなっている治療継続の重要性に対する認知向上のための疾患啓発活動を共同で展開していきます。

その第一弾として、オンライン診療による「血糖変動モニタリング」という新たな取り組みを開始いたします。この取り組みにより、患者さんは血糖管理に関するアドバイスを得ることができる、オンライン診療に対応している医療機関を簡単に探すことが可能になります。さらにオンライン診療サービスcuronを通じて遠隔で診療を受けることもできます。合わせて、糖尿病を有する方々や血糖管理を必要とする方々、そして「血糖変動モニタリング」に興味を持った方々が、遠隔での血糖管理について理解することができる特集ページをcuron上に公開しました。

糖尿病は慢性的な疾患であり、未治療のまま放置したり治療を中断したりすると、もしくは適切な管理や治療を受けないと、病状が悪化するだけでなく、心臓病、視力喪失、腎臓病などの深刻な合併症を発症する可能性があります[1]。一方で、就労世代の糖尿病を有する方々の42.4%  は未治療であり[2]、治療を受けた方の中でも3分の1弱が治療を中断しているとされており、多くの方が十分な治療を受けていない状況です[3]。加えて、新型コロナウイルス感染症の流行により、受診控えをしている方も多くみられ、社会的な問題となっています。

糖尿病を有する方々が治療を中断する主な理由に忙しさが挙げられており、医療機関への訪問に伴う時間的な負担を軽減することができるオンライン診療は、非常に大きな役割を担っていくことが期待されています。加えて、糖尿病治療に重要な血糖情報を継続的にモニタリングし、遠隔で医師と共有することができるアボットの持続グルコース測定器FreeStyleリブレなどの血糖自己測定器を用いることで、自宅に居ながら血糖管理に関する医療従事者のアドバイスを得るとともに、適切な糖尿病治療を受けることが可能になります。

アボットとMICINは、コロナ禍で適切な受診が難しい現状、そしてFreeStyleリブレの保険適用区分C150 血糖自己測定器加算 7の対象がインスリン療法を行っているすべての糖尿病を有する方々に拡大したこと、そして診療報酬制度の改定によりオンライン診療に関する報酬が見直されたことなどの状況を踏まえ、日本の糖尿病治療の発展に向けた協業を開始することを決定しました。

MICINの代表取締役CEOである原聖吾は次のように述べています。「糖尿病に代表される慢性疾患は、継続的なケア、定期的な診察が必要なため、デジタル技術の介入や、オンライン診療による負担軽減が期待されます。持続グルコース測定技術で世界をリードするアボットと今回取り組むことで、一人でも多くの糖尿病を有する方のより良い治療サポートができることを期待します。」

アボットジャパン合同会社ダイアベティスケア事業部のゼネラルマネージャー、キャロライン・ジョンソンは次のように述べています。「アボットはさまざまなパートナー様と協力し、糖尿病治療に革新的なソリューションを提供するべく取り組んでいます。私たちの持続グルコース測定器FreeStyleリブレなどによる血糖管理と、多くの方々に利用されているMICINのオンライン診療プラットフォームcuronを組み合わせることで、日常生活において、煩わしさを感じることなく、それぞれの方に見合った治療環境を可能にするデジタルソリューションが提供できると考えています」。

FreeStyleリブレについて
アボットのFreeStyleリブレは、持続グルコース測定技術を用いた世界をリードするデバイスであり[4]、60カ国以上で400万人近くの人々に使用されています[5]。FreeStyleリブレのユーザーは、FreeStyleリブレLinkアプリを使用することで、スマートフォンを使って迅速かつさりげなくセンサーをスキャンすることが可能です。また、糖尿病を有する方々は自身の血糖データをリブレViewを介して医師と共有することができます。

FreeStyleリブレは、日本では2016年5月に製造販売承認を取得し、2017年1月に発売されました。FreeStyleリブレは、1型・2型等の病型を問わずインスリン製剤の自己注射を1日に1回以上行っている入院中の患者以外の患者さんに、C150 血糖自己測定器加算 7.「間歇スキャン式持続血糖測定器によるもの」が適用されます。

curon(クロン)について
株式会社MICINが2016年4月に提供を始めたクロンは、日本におけるオンライン診療をリードするサービスであり、2022年9月時点で6,000を超える医療機関での導入実績があります。クロンは、患者さんはスマートフォン、パソコン、タブレットから、医療機関はパソコンまたはタブレット端末を使用し、予約から問診、診察、決済、処方せんや医薬品の配送手続きまでをオンラインで完結させることができます。また、MICINが提供する薬局向けオンライン服薬指導サービス「curon(クロン)お薬サポート」と連携しており、患者さんは同じクロンアプリ上で、薬剤師によるオンライン服薬指導、決済、薬の配送サービスを受けることができます。

アボットについて
アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランド ジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約113,000人の社員が活動しています。

アボット(https://www.abbott.com/)、アボットジャパン(https://www.abbott.co.jp/)、リンクトイン(https://www.linkedin.com/company/abbott-/)、フェイスブック(https://www.facebook.com/Abbott)、ツイッター(https://twitter.com/abbottnews)も合わせてご参照ください。
 
MICIN(マイシン)について
株式会社MICIN(マイシン)は「すべての人が、納得して生きて、最後を迎えられる世界を。」をビジョンに掲げ2015年に創業した企業です。医療機関や薬局向けにオンライン医療サービスの提供、デジタルセラピューティクスの開発、臨床開発向けのソリューション提供といった医療事業と、2021年に少額短期保険会社を設立し、新しい保険サービスの開発、提供等を行っています。
会社URL:https://micin.jp/

[1]  Centers for Disease Control and Prevention “What is Diabetes?” ( https://www.cdc.gov/diabetes/basics/diabetes.html )
[2]  平成29年 国民健康・栄養調査
[3]  令和元年 国民健康・栄養調査
[4]  アボット調べ。
[5]  アボット調べ。

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会社概要

URL
https://www.abbott.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館5F
電話番号
03-4555-1000
代表者名
武知 秀幸
上場
未上場
資本金
-
設立
2003年02月