ニューノーマル時代の社会課題解決に向けた長期ビジョン「Epson 25 Renewed」を策定
- 持続可能でこころ豊かな社会の実現を目指す –
セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、将来にわたって追求する“ありたい姿”として設定した「持続可能でこころ豊かな社会の実現」に向け、長期ビジョンを見直し、『Epson 25 Renewed』を策定しました。また、エプソンとして重視している環境問題への対応では、『環境ビジョン2050』を改定、2050年に「カーボンマイナス」と「地下資源*1消費ゼロ」の達成を目指します。
*1:原油、金属などの枯渇性資源
*1:原油、金属などの枯渇性資源
1. エプソンが将来にわたって追求する“ありたい姿”
2. 『Epson 25 Renewed』
(1) 外部環境認識
エプソンを取り巻く外部環境として、以下の点を認識しています。
・デジタル化、AIなどの進化により、消費や生活様式の多様化が加速し、前倒しで進んでいる
・環境問題をはじめとした社会課題解決に対する要求が高まっている
・遠隔地での業務、非接触での交流など、新たな生活様式が求められる中で、分散化が加速している
・分散化による、コミュニケーションの阻害や分断などの課題に対し、「つながる」こと、「情報」の重要性が
さらに高まっている
(2)ビジョンステートメント
■環境への取り組み
「脱炭素」と「資源循環」に取り組むとともに、環境負荷低減を実現する商品・サービスの提供、
環境技術の開発を推進する
■DXへの取り組み
強固なデジタルプラットフォームを構築し、人・モノ・情報をつなげ、お客様のニーズに寄り添い続ける
ソリューションを共創し、カスタマーサクセスに貢献する
■共創への取り組み
技術、製品群をベースとし、共創の場・人材交流、コアデバイスの提供、協業・出資を通して、
さまざまなパートナーと社会課題の解決につなげる
(3)『Epson 25 Renewed』方針
不透明な社会環境の継続が予想される中、取り組みにメリハリをつけることにより、収益性を確保しながら将来成長を目指します。そして、全ての領域に必要な環境、DX、共創への取り組みも継続的に強化していきます。
■成長領域:環境変化を機会と捉え、経営資源の投下
オフィスプリンティング、商業・産業プリンティング、プリントヘッド外販、生産システム
■成熟領域:構造改革や効率化などにより、収益性を重視
ホームプリンティング、プロジェクション、ウオッチ、マイクロデバイス
■新領域:新たな技術・ビジネス開発に取り組む
センシング、環境ビジネス
(4)イノベーション戦略
目指す姿の実現に向けた戦略を実行するために、イノベーション領域を5領域に再編しました。
従来は、テクノロジーを軸にイノベーションの実現を目指していましたが、お客様価値や社会課題の軸でイノベーション領域を設定しています。
① オフィス・ホーム プリンティングイノベーション
インクジェット技術・紙再生技術とオープンなソリューションにより、
環境負荷低減・生産性向上を実現し、分散化に対応した印刷の進化を主導する
提供価値:生産性向上、環境負荷低減、印刷の分散化、在宅学習の支援、印刷コストの低減、高画質印刷
② 商業・産業 プリンティングイノベーション
インクジェット技術と多様なソリューションにより印刷のデジタル化を主導し、
環境負荷低減・生産性向上を実現する
提供価値:デジタルならではの表現力、小ロット・短納期生産、分散生産・近消費地生産、廃棄物削減、
職場環境の改善、流通の変化への対応
③ マニュファクチャリングイノベーション
環境負荷に配慮した「生産性・柔軟性が高い生産システム」を共創し、ものづくりを革新する
提供価値:小ロット多品種対応、労働力不足解消、分散生産・近消費地生産、
環境負荷低減・資源循環、省スペース、システム構築の負荷低減
④ ビジュアルイノベーション
感動の映像体験と快適なビジュアルコミュニケーションで人・モノ・情報・サービスをつなぎ、「学び・働き・
暮らし」を支援する
提供価値:公平で質の高い教育環境、生産性と創造性の向上、多様な働き方・ライフスタイル支援、
生活に彩りを提供
⑤ ライフスタイルイノベーション
匠の技能、センシング技術を活用したソリューションを共創し、お客様の多様なライフスタイルを彩る
提供価値:お客様個々の感性に訴える、自己発電機能による徹底した環境性能向上、
パーソナライズされた情報、ライフスタイルに合わせた支援、働き方改革
また、これら5つのイノベーションを支えるマイクロデバイス事業においては、「省・小・精の技術」を極めた水晶・半導体ソリューションにより、スマート化する社会の実現に貢献していきます。
そして、持続可能な社会実現に向けて、環境への貢献を重要課題に据え、材料技術の融合により、環境ソリューションビジネスを創出し、脱炭素と資源循環に貢献します。
(5)経営基盤強化の取り組み
営業戦略:
デジタルを活用した顧客支援型営業
・ ソリューション提案型営業の深化
・ デジタル活用による時間と場所の制約を受けない顧客接点の創出・拡大
地域別、領域別の重点的な組織強化
生産戦略:
COVID-19拡大を契機に従来戦略を加速
・ 自動化・デジタル化によりFY25に生産性2倍
・ 分散生産、近消費地生産の強化
・ 投資総額 400億円
技術開発戦略:
イノベーションを支える基盤技術、コア技術、製品技術を進化
・ 特に材料・AI・デジタル技術を強化
人材戦略:
強化領域への人材重点配置
・ スペシャリストの獲得
・ 成長領域への重点配置
人材育成強化
・ 専門教育の充実
・ 知識・経験の幅を広げるローテーションの加速
組織活性化
・ ダイバーシティを尊重し、チーム力を最大限に発揮
・ 自由闊達で風通しの良い組織風土作り
・ 働き方の多様化に対応
(6)財務目標
収益性重視の経営へとシフトし、過度な売上成長を追わず、取り組みにメリハリをつけ、収益性の確保と将来成長を目指します。この方針に則り、ROIC,ROE,ROSを財務目標として設定します。
(7)キャッシュ・アロケーション
創出したキャッシュは、成長・新領域や環境関連を中心とした投資へ重点配分しつつ、継続的・安定的に株主還元を実施し、資金需要などを総合的に勘案しながら有利子負債の返済などの財務体質強化を実現します。
(8)ガバナンス強化への取り組み
経営意思決定の透明性確保・迅速化を図ります。
・ 取締役会の実効性向上
ー 執行へのさらなる権限移譲、実効性評価による継続改善
・ 投資家等との継続的なエンゲージメント
・ 経営判断の迅速化
- グローバル統合IT基盤整備による情報の一元管理
3. 『環境ビジョン2050』
持続可能な社会の前提である、環境への取り組みに関するビジョンである「環境ビジョン2050」を改定し、2050年に達成する目標と、その実現に向けた取り組みを定めました。
(1)ビジョンステートメント
(2)達成目標
・2030年 : 1.5℃シナリオ*2に沿った総排出量削減
・2050年 : 「カーボンマイナス」、「地下資源*1消費ゼロ」
(3)アクション
・商品・サービスやサプライチェーンにおける環境負荷の低減
・オープンで独創的なイノベーションによる循環型経済の牽引と産業構造の革新
・国際的な環境保全活動への貢献
*1:原油、金属などの枯渇性資源
*2:SBTイニシアチブ(Science Based Targets initiative)のクライテリアに基づく科学的な知見と整合した温室効果ガスの削減目標
エプソンは、これらの取り組みを通じて、より良い社会の実現に貢献していきます。今後もエプソンの歩みにご期待いただくとともに、より一層のご支援をお願い申し上げます。
「Epson 25 Renewed」、「環境ビジョン2050」の詳細は、2021年3月18日に公表した、
以下の資料をご参照ください。
◆Epson 25 Renewed 説明会資料
https://www.epson.jp/IR/pdf/epson_25_renewed_presentation_j.pdf
◆環境ビジョン2050プレスリリース
https://epson.jp/osirase/2021/210318_2.htm
現在、気候変動や新型コロナウイルスをはじめ、人類はさまざまな社会課題に直面しています。また、物質的、経済的な豊かさだけでなく、もっと精神的な豊かさ、文化的な豊かさ、そういったさまざまな豊かさを含めた「こころの豊かさ」こそが望まれる時代となったと考えています。そのためには、持続可能な社会であることが大前提になります。このような背景のもと、私たちエプソンは、常に社会課題を起点として、その解決に向けて私たちに何ができるか、私たちの技術を使ってどう課題解決し、社会に貢献できるか、という発想でビジネスを展開していきます。
2. 『Epson 25 Renewed』
(1) 外部環境認識
エプソンを取り巻く外部環境として、以下の点を認識しています。
・デジタル化、AIなどの進化により、消費や生活様式の多様化が加速し、前倒しで進んでいる
・環境問題をはじめとした社会課題解決に対する要求が高まっている
・遠隔地での業務、非接触での交流など、新たな生活様式が求められる中で、分散化が加速している
・分散化による、コミュニケーションの阻害や分断などの課題に対し、「つながる」こと、「情報」の重要性が
さらに高まっている
(2)ビジョンステートメント
前述した外部環境認識を踏まえ、人・モノ・情報をスマートにつなげるソリューションを、個人の生活や、産業や製造の現場にまで広く社会へ提供し、ありたい姿の実現のために取り組みます。そこで重要となるのは、「環境」、「DX」、「共創」の3つの取り組みです。
■環境への取り組み
「脱炭素」と「資源循環」に取り組むとともに、環境負荷低減を実現する商品・サービスの提供、
環境技術の開発を推進する
■DXへの取り組み
強固なデジタルプラットフォームを構築し、人・モノ・情報をつなげ、お客様のニーズに寄り添い続ける
ソリューションを共創し、カスタマーサクセスに貢献する
■共創への取り組み
技術、製品群をベースとし、共創の場・人材交流、コアデバイスの提供、協業・出資を通して、
さまざまなパートナーと社会課題の解決につなげる
(3)『Epson 25 Renewed』方針
不透明な社会環境の継続が予想される中、取り組みにメリハリをつけることにより、収益性を確保しながら将来成長を目指します。そして、全ての領域に必要な環境、DX、共創への取り組みも継続的に強化していきます。
■成長領域:環境変化を機会と捉え、経営資源の投下
オフィスプリンティング、商業・産業プリンティング、プリントヘッド外販、生産システム
■成熟領域:構造改革や効率化などにより、収益性を重視
ホームプリンティング、プロジェクション、ウオッチ、マイクロデバイス
■新領域:新たな技術・ビジネス開発に取り組む
センシング、環境ビジネス
(4)イノベーション戦略
目指す姿の実現に向けた戦略を実行するために、イノベーション領域を5領域に再編しました。
従来は、テクノロジーを軸にイノベーションの実現を目指していましたが、お客様価値や社会課題の軸でイノベーション領域を設定しています。
① オフィス・ホーム プリンティングイノベーション
インクジェット技術・紙再生技術とオープンなソリューションにより、
環境負荷低減・生産性向上を実現し、分散化に対応した印刷の進化を主導する
提供価値:生産性向上、環境負荷低減、印刷の分散化、在宅学習の支援、印刷コストの低減、高画質印刷
② 商業・産業 プリンティングイノベーション
インクジェット技術と多様なソリューションにより印刷のデジタル化を主導し、
環境負荷低減・生産性向上を実現する
提供価値:デジタルならではの表現力、小ロット・短納期生産、分散生産・近消費地生産、廃棄物削減、
職場環境の改善、流通の変化への対応
③ マニュファクチャリングイノベーション
環境負荷に配慮した「生産性・柔軟性が高い生産システム」を共創し、ものづくりを革新する
提供価値:小ロット多品種対応、労働力不足解消、分散生産・近消費地生産、
環境負荷低減・資源循環、省スペース、システム構築の負荷低減
④ ビジュアルイノベーション
感動の映像体験と快適なビジュアルコミュニケーションで人・モノ・情報・サービスをつなぎ、「学び・働き・
暮らし」を支援する
提供価値:公平で質の高い教育環境、生産性と創造性の向上、多様な働き方・ライフスタイル支援、
生活に彩りを提供
⑤ ライフスタイルイノベーション
匠の技能、センシング技術を活用したソリューションを共創し、お客様の多様なライフスタイルを彩る
提供価値:お客様個々の感性に訴える、自己発電機能による徹底した環境性能向上、
パーソナライズされた情報、ライフスタイルに合わせた支援、働き方改革
また、これら5つのイノベーションを支えるマイクロデバイス事業においては、「省・小・精の技術」を極めた水晶・半導体ソリューションにより、スマート化する社会の実現に貢献していきます。
そして、持続可能な社会実現に向けて、環境への貢献を重要課題に据え、材料技術の融合により、環境ソリューションビジネスを創出し、脱炭素と資源循環に貢献します。
(5)経営基盤強化の取り組み
営業戦略:
デジタルを活用した顧客支援型営業
・ ソリューション提案型営業の深化
・ デジタル活用による時間と場所の制約を受けない顧客接点の創出・拡大
地域別、領域別の重点的な組織強化
生産戦略:
COVID-19拡大を契機に従来戦略を加速
・ 自動化・デジタル化によりFY25に生産性2倍
・ 分散生産、近消費地生産の強化
・ 投資総額 400億円
技術開発戦略:
イノベーションを支える基盤技術、コア技術、製品技術を進化
・ 特に材料・AI・デジタル技術を強化
人材戦略:
強化領域への人材重点配置
・ スペシャリストの獲得
・ 成長領域への重点配置
人材育成強化
・ 専門教育の充実
・ 知識・経験の幅を広げるローテーションの加速
組織活性化
・ ダイバーシティを尊重し、チーム力を最大限に発揮
・ 自由闊達で風通しの良い組織風土作り
・ 働き方の多様化に対応
(6)財務目標
収益性重視の経営へとシフトし、過度な売上成長を追わず、取り組みにメリハリをつけ、収益性の確保と将来成長を目指します。この方針に則り、ROIC,ROE,ROSを財務目標として設定します。
*ROIC=税引後事業利益/(親会社の所有者に帰属する持分+有利子負債)
(7)キャッシュ・アロケーション
創出したキャッシュは、成長・新領域や環境関連を中心とした投資へ重点配分しつつ、継続的・安定的に株主還元を実施し、資金需要などを総合的に勘案しながら有利子負債の返済などの財務体質強化を実現します。
(8)ガバナンス強化への取り組み
経営意思決定の透明性確保・迅速化を図ります。
・ 取締役会の実効性向上
ー 執行へのさらなる権限移譲、実効性評価による継続改善
・ 投資家等との継続的なエンゲージメント
・ 経営判断の迅速化
- グローバル統合IT基盤整備による情報の一元管理
3. 『環境ビジョン2050』
持続可能な社会の前提である、環境への取り組みに関するビジョンである「環境ビジョン2050」を改定し、2050年に達成する目標と、その実現に向けた取り組みを定めました。
(1)ビジョンステートメント
2050年に「カーボンマイナス」と「地下資源*1消費ゼロ」を達成し、持続可能でこころ豊かな社会を実現する
(2)達成目標
・2030年 : 1.5℃シナリオ*2に沿った総排出量削減
・2050年 : 「カーボンマイナス」、「地下資源*1消費ゼロ」
(3)アクション
・商品・サービスやサプライチェーンにおける環境負荷の低減
・オープンで独創的なイノベーションによる循環型経済の牽引と産業構造の革新
・国際的な環境保全活動への貢献
*1:原油、金属などの枯渇性資源
*2:SBTイニシアチブ(Science Based Targets initiative)のクライテリアに基づく科学的な知見と整合した温室効果ガスの削減目標
エプソンは、これらの取り組みを通じて、より良い社会の実現に貢献していきます。今後もエプソンの歩みにご期待いただくとともに、より一層のご支援をお願い申し上げます。
「Epson 25 Renewed」、「環境ビジョン2050」の詳細は、2021年3月18日に公表した、
以下の資料をご参照ください。
◆Epson 25 Renewed 説明会資料
https://www.epson.jp/IR/pdf/epson_25_renewed_presentation_j.pdf
◆環境ビジョン2050プレスリリース
https://epson.jp/osirase/2021/210318_2.htm
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