HPEとCray、エクサスケール時代に向けて最適化された、包括的な次世代HPCとAIソリューションを発表

統合ポートフォリオにより、オンプレミス、クラウド、アズアサービスの全ての環境で、あらゆる規模のHPCとAIソリューションを強化

HPE

※本リリースは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下:HPE)が、2019年11月18日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。原文は以下をご参照ください。
https://www.hpe.com/us/en/newsroom/press-release/2019/11/HPE-and-Cray-unveil-comprehensive-next-generation-HPC-and-AI-solutions-optimized-for-the-Exascale-Era.html

HPEは本日、業界で最も包括的なハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、人工知能(AI)のポートフォリオを発表しました。これは、データの爆発的増加や、HPC、AI、データ分析といった、新しいコンバージドワークロードを特徴とするエクサスケール時代に向けたものです。

最近買収したCrayが加わることで、HPEのHPCとAIソリューションが強化され、オンプレミス、ハイブリッドあるいはアズアサービスとして提供されるコンピュート、インターコネクト、ソフトウェア、ストレージ、サービスにわたり包括的なスーパコンピューティングアーキテクチャを提供することになります。全ての企業が、世界で最速のシステムを実現する基礎的なHPC技術を利用できるようになり、それを自社のデータセンターに統合することで洞察を得て、新しい発見を加速することができます。

デジタル変革が、大容量データの処理を伴うワークロードとリアルタイム分析のニーズを空前の勢いで推進しています。お客様は、データの可能性を広げ、イノベーションを加速させるために、新たなソフトウェア、コンピュート、インターコネクト、ストレージの機能を必要としています。HPEは、単一の小型システムから、カスタマイズされたソフトウェア、インターコネクト、ストレージ機能を備えるエクサスケールのスーパーコンピュータまで、あらゆる体験に対応できるソリューションを提供します。これには、天気予報、製造業やエネルギー業界、精密医療、自動運転、地理空間映像、金融サービスで使われるAIやビッグデータ分析向けのモデリングやシミュレーションのソリューションが含まれます。

HPEのHPC & AI部門のシニアバイスプレジデント 兼 ジェネラルマネージャーであるピーター・ウンガロ(Peter Ungaro)は、次のように述べています。「HPEとCrayの統合は、エクサスケール時代においてお客様に繁栄をもたらすソリューションとサービスを提供することにより、スーパーコンピューティング産業の再定義、そしてビジネスと社会の大きなブレークスルーと進歩の達成を支援します。お客様は、差し迫った課題に対処するために自社のデータの多様な活用を可能にする、信頼できるグローバルパートナーとしてHPEを高く評価してくださっています。HPCの適用においては、HPEとCrayの統合を通じて、オンプレミスからクラウドまでのあらゆる環境で、あらゆる規模とスケールにおいて、お客様により幅広い選択肢と優れた管理機能を提供しています。」

HPEの最新のHPCとAIの包括的ポートフォリオは、以下のサービス、ソフトウェア、コンピュート、インターコネクト、ストレージ機能で構成されています。

●HPCとAIをアズアサービスとして提供
・CrayとMicrosoftの協業により、Microsoft AzureでCrayのHPC技術とシステムにアクセスすることが可能になっています。HPEは、市場をリードするアズアサービスであるHPE GreenbLakeを通じてHPCとAIソリューションを提供し、お客様の選択肢を広げていく計画です。

●あらゆる種類のデータを管理する専用ソフトウェア
・クラウドライクなHPCとAIシステム: コンテナ型マルチテナントアーキテクチャのCray System Management Softwareは、HPCとAIのコンバージドワークロードを単一システム上で同時に処理し、管理者と開発者に最先端のクラウド利用感を提供します。

・ワークロードの簡素化と最適化: HPEは、Cray Programming Environment(CPE)により、多様なプロセッサやアクセラレータで構成される複雑なHPCとAIワークロードでのアプリケーション開発と管理を簡素化します。CPEは、コンパイラやプログラミング言語、ツール、ライブラリを備え、プログラマーの生産性、アプリケーションの拡張性と性能を最大化する完全に統合されたソフトウェアスイートにより、完全でフルサポートの開発環境を提供します。CPEは、最小限の再コード化で既存アプリケーションの移行を容易にし、既存プログラミングモデルの修正を最小限にとどめ、開発者が新しいハードウェアパラダイムへの移行を簡素化できるよう設計されています。

・HPE Performance Cluster Management向けサポートの強化:HPE Performance Cluster Management (HPCM)ソフトウェアは、最大10万ノードのクラスタの完全なプロビジョニング、管理、監視の機能を提供します。HPCMは、ベアメタルからの素早いシステム設定、ハードウェアの包括的な監視と管理、画像管理、ソフトウェア更新と電力管理を実現します。新たなポートフォリオの一環として、今後のHPCMリリースで強化されるシステムサポートには、新しいCrayシステムが含まれます。この新たなサポートにより、お客様は既存のHPCM管理環境を維持しつつ、新しいシステムの選択肢の幅が広がります。

●あらゆる環境と規模に最適化されたコンピュート
・HPEは、HPEファミリーであるApollo システムのポートフォリオにCrayスーパーコンピュータを加えることで、エンタープライズグレードコンピューティングにおけるリーダーシップを強化します。あらゆる規模に対応するこの新たなコンピュートのポートフォリオは、様々なワークロード処理のための新たな選択肢を提供します。統合されたポートフォリオにより、単一サーバから最大規模のスーパーコンピュータに至るまで、あらゆるデータセンターでのスーパーコンピューティングニーズに包括的に対応します。新しいCrayシステムは、米国における最初のエクサスケールの3つのシステムで使用されるShastaアーキテクチャをベースにします。

●増大するデータトラフィックのための高性能インターコネクトを再定義
・HPEは、再定義されたHPCインターコネクトであるCray Slingshotにより、急増する新たなデータの処理や、HPCとAIワークロードの収束に求められる、より高速かつ低遅延の処理を実現します。Slingshotは200 Gbpsのスループットで開始し、独自のふくそう制御機能を付加して、単一のシステムで多数のデータ集約型ワークフローを同時に実行するために必要なパフォーマンスとスケールを提供します。

●最新HPC向けの、より早いインテリジェントなストレージ
・高性能ストレージ:ストレージソリューションであると同時にHPEのHPCポートフォリオ向けの新しいソリューションでもあるCray ClusterStor E1000の導入により、データの継続的な増加とコンバージドワークロードに対応します。ClusterStorはストレージの要求を満たし、インテリジェントな新しいデータ管理ソフトウェアを活用することで、追加ストレージの必要性を大きく減らします。

●カスタマイズされた体験のための効率的でハイタッチなサービス
・HPEはコンサルティングと技術サービスをHPE Pointnextサービスを通じて提供しています。協調した取り組みにより、組織のゴールに沿ったあらゆるデジタル体験やロードマップを迅速に展開するためのアドバイス、設計サービスを提供します。Crayのサービスであるインストール、トラブルシューティング、システムメンテナンス、システム管理、システム最適化などを追加してHPEのサービスを強化します。

HPEは、コロラド州デンバーで行われた年次のSupercomputing Conference 2019 (SC 19)において、HPCのような極めて重要なワークロードの性能と効率性を大きく向上させる第2世代AMD EPYC(TM)プロセッサをベースにした、新しい HPE ProLiant DL385とDL325 Gen10 Plusサーバを紹介しました。また、米国エネルギー省 国立再生可能エネルギー研究所(NREL: National Renewable Energy Laboratory)と共同で取り組んでいるデータセンターにおけるエネルギー効率、持続可能性、耐障害性向上を目指した、AI Opsの研究開発について発表しました。


■ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)について
HPEは、エッジからクラウドまでのプラットフォームをas a Service(アズアサービス)として提供するグローバル企業です。あらゆる場所に蓄積される全てのデータの価値を解き放ち、事業の成果を加速させるお手伝いをします。生活そして働き方の向上を目指し、数十年にわたって未来の再考とイノベーションを重ね、HPEはユニークながらオープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションを提供しています。すべてのクラウドとエッジにわたる一貫性のある利用感により、お客様が新たなビジネスモデルを開発し、新たなエンゲージメントを展開し、運用のパフォーマンスを最大化できるようサポートしています。詳細はwww.hpe.com でご確認ください。

■プレスルーム
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会社概要

URL
https://www.hpe.com/jp/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都江東区大島2丁目2番1号
電話番号
-
代表者名
望月 弘一
上場
未上場
資本金
10億円
設立
1999年07月