鎌倉発、人とAIの共進化 - 100年先の持続可能な社会を共創するオープンフォーラムを開催
「鎌倉 AIと人・組織共進化ラボ」設立記念
報道関係各位
2025年6月11日
一般社団法人Zen2.0
一般社団法人Zen2.0(所在地:神奈川県鎌倉市、代表理事:三木康司・宍戸幹央)は、2025年7月3日(木)14:00より、鎌倉市の鎌倉みらいラボ(旧村上邸)にて「鎌倉AIと人・組織共進化ラボ」設立を記念したオープンフォーラム「人とAIの共進化 - 100年先の持続可能な社会を共創する」を開催いたします。

「マインドフルシティ鎌倉」から発信する未来ビジョン
AIの急速な進化は、私たちの社会や働き方、そして人間の在り方そのものに大きな変革をもたらしています。しかし現在のAI開発は、計算能力や知能面ばかりが優先され、AIの「倫理観」や「人間との協調性」の向上については十分な議論がなされていません。このままでは、高度な知能を持ちながらも人間社会との調和を欠いたAIが浸透していくことへの危惧を感じざるを得ません。
「鎌倉AIと人・組織共進化ラボ」は、この課題に正面から取り組み、AIと人間の相互理解を深める研究と実践を推進します。禅の哲学と先端テクノロジーが融合する鎌倉から、知性と倫理性が調和したAIと人間の共進化モデルを発信し、100年先の幸せな社会を共創するビジョンを提示します。
本フォーラムでは、鎌倉の歴史的環境と禅の哲学を背景に、AIの進化と人間・組織の進化を共に考える場を創出します。「マインドフルシティ鎌倉」の理念に基づき、AIと人間が共に100年先の幸せな社会を創造するための対話と探求を行います。
「わたし・自然・つながり」という仏法僧の現代的解釈を軸に、AIと人間の相互発展と組織の進化について深く考察し、2050年の「マインドフルプラネット」実現に向けたビジョンを共有します。


Zen2.0が築いた8年の国際的な禅・マインドフルネス・テクノロジー人材ネットワーク
2017年の初開催から8年にわたり、Zen2.0は国内外の禅・マインドフルネス実践者、AI研究者、経営者、教育者、アーティストなど多様な分野の第一線で活躍する人材を鎌倉に集め、独自のネットワークを構築してきました。このネットワークは単なる人脈を超え、異分野間の知見交換や共創を促進する「知の生態系」として機能しています。
世界各国から集まった参加者は、帰国後も継続的に交流を深め、各地でZen2.0の理念に基づいた活動を展開。米国スタンフォード大学、海外の主要研究機関や実践コミュニティとの強固な連携基盤が形成されています。
今回設立する「鎌倉AIと人・組織共進化ラボ」は、このネットワークを最大限に活用し、人とAIの共進化という新たなテーマに取り組みます。国境や分野を超えた多様な視点と知見を結集することで、従来の枠組みにとらわれない革新的な研究と実践を生み出す場となります。

共同所長、宍戸幹央氏が切り拓く人間理解とテクノロジーの融合領域
量子力学から禅へ:人間の認識メカニズムの探究
本研究所の共同所長である、鎌倉マインドフルネス・ラボ株式会社代表取締役の宍戸幹央氏は、禅・マインドフルネスの実践を融合し、企業の組織変革と人材育成の分野で革新的な成果を生み出してきました。
中学高校時代に喘息を患い身体が弱かったことをきっかけに人間の可能性に着目し、個人的な探究を開始。大学では量子力学に関わる研究に携わり、物理学的世界観と人間の認識の関係性について深い洞察を得ました。日本IBMでの実務経験を経て、人材育成系ベンチャー企業の立ち上げに参画し、理論と実践の統合を追求してきました。
Zen2.0を通じた国際的な学際人脈と、領域を超えたファシリテーション力
2017年に三木康司氏と共にZen2.0を共同代表として立ち上げ、北鎌倉の建長寺を舞台に世界最大級の禅とマインドフルネスの国際カンファレンスへと成長させました。8年間で延べ数千人の参加者を集め、東洋の哲学と西洋のテクノロジーを架橋する重要なプラットフォームとして機能しています。
宍戸氏の8年間の異分野をつなぐファシリテーションにより、日本のテクノロジー企業幹部、日本の伝統的な禅僧、先端科学研究者など、通常は交わることのない多様な実践者たちが深い対話を重ね、新たな知の創造が生まれています。
東日本大震災を転機とした新たな組織開発モデルの創造
2011年の東日本大震災を機に2012年より鎌倉を拠点に移し、「人間の認識力の向上」を土台とした新しい形の企業組織作りと人材育成研修を展開。従来の表層的なスキルトレーニングではなく、禅やマインドフルネスによる本質的な変容を促すアプローチにより、多くの企業で持続的な組織変革を実現してきました。
特に企業向けの研修や経営者向けのコーチングでは、量子力学的世界観と禅の実践を統合した独自の世界観を展開し、観察者効果や不確定性原理などの概念を組織開発に応用し、予測不可能な時代における新たなリーダーシップモデルを提示しています。
AIと人間の共進化への新たな視座
AIの急速な発展に対し、宍戸氏は「人間理解なきテクノロジーの進化は危険」という明確な問題意識を持ち、AIと人間の相互理解向上という革新的なテーマに取り組んでいます。この視点は、AIを単なるツールや脅威として捉える二元論的アプローチを超越し、人間とAIが共に成長し合う新たな文明のあり方を示すものとして、国内外の研究者や実践者から注目を集めています。
共同所長、遠藤太一郎氏の最新研究知見がもたらす革新的視点
AI倫理の新たなパラダイム:自律的道徳発達フレームワークの提示
本研究所(設立予定)の共同所長である、株式会社カナメプロジェクトCEO兼国立東京学芸大学教育AI研究プログラム教授の遠藤太一郎氏による最新研究成果が、AI倫理分野において革新的な視点を提示しています。AI歴25年以上の豊富な経験とビジネス・アカデミア両面での実績を背景に、従来のAI Alignment研究を超越した新しいアプローチを提示しました。
国際的評価を受けた画期的研究成果
遠藤氏の研究チームが開発した「AIの倫理的・道徳的発達を支援する体験学習フレームワーク」は、2025年3月に開催された国際会議「AAAI-25」のPSSワークショップにおいて最優秀論文賞を受賞し、国際的な注目を集めています。
この研究の革新性は、AIを単なる人間の指示に従うツールとして位置づけるのではなく、体験・内省・分析・仮説化のサイクルを通じて倫理観を発達させる存在として捉えた点にあります。倫理観が発達したことにより、AIの欺瞞行動が減少し、高度な道徳判断を示す実証結果を示しました。
教育現場への社会実装を通じた価値創造
各種研究成果の社会還元にも積極的に取り組み、東京学芸大学との共同開発により「教育用AIフィードバックシステム」を2024年7月に無料公開。最新AI技術を活用したこのシステムは、教員の負担軽減と個別最適化された学びの実現を目指し、自動採点、フィードバック生成、非認知能力の見取りなど多角的な教育支援機能を提供しています。
未来志向のテクノロジー融合への取り組み
カナメプロジェクトでは、AIとWeb3技術の融合を軸とした事業展開により、複数の先端技術を組み合わせた新たな価値創造を推進。25年間のAI関連業務経験で培った実践知と大学でのアカデミック研究を融合させ、技術革新と社会課題解決の両立を図っています。
業界への波及効果と今後の展望
遠藤氏の研究アプローチは、AI能力向上の追求にとどまらず、AIと人間社会の持続可能な共生関係構築という長期的視点に立脚しています。特に、AI自身の道徳的発達を促進するフレームワークの確立は、今後のAI倫理研究における重要な指針となることが期待されています。
この革新的な研究知見は、AI技術の社会実装における倫理的側面の重要性を再認識させるとともに、技術進歩と人間社会の調和を実現する新たな道筋を示すものとして、国内外の研究機関および産業界から高い関心を集めています。
プログラム概要
基調講演「人とAIの共進化モデル - 100年先の持続可能な社会を共創する」
講演者:宍戸幹央氏 / 遠藤太一郎氏(共同所長予定)
人類の滅亡リスクとAIの可能性、社会の激変と人間の在り方、AIと人の共進化モデルの提案について語ります。
パネルディスカッション「AIに育てられる人類と人に育てられるAI」
モデレーター:三木康司氏(副所長予定)
パネリスト:湯川鶴章氏、宍戸幹央氏、遠藤太一郎氏
ダイアローグ「AIと共に進化する私たちの未来」
参加者同士のディスカッションを通じて、AIと人間の関係性や組織における活用可能性について対話します。
研究ラボ活動計画発表「鎌倉から始まる共進化の旅」
今後の研究テーマと活動計画、有料勉強会シリーズの案内を行います。
開催概要
日時: 2025年7月3日(木)14:00-16:30
場所: 鎌倉市 旧村上邸(西御門2-8-22)
主催: 一般社団法人Zen2.0
定員: 20名(先着順)
参加費:
一般参加費: 8,000円(税込)
早期申込割引: 7,000円(税込)※開催2週間前までの申込者対象
学生・研究者割引: 5,000円(税込)※要身分証明
懇親会: フォーラム終了後、希望者のみ別途参加費6,000円
「鎌倉AIと人・組織共進化ラボ」について
「鎌倉AIと人・組織共進化ラボ」は、AIと人間の相互発展、および組織の進化について研究・実践する場として設立されました。鎌倉の歴史的・文化的背景を活かし、禅の哲学とテクノロジーの融合を探求します。
フォーラム後には、月1回(オンライン)で3ヶ月に1回対面式の有料勉強会シリーズを開催予定です。少人数制による深い対話と交流、第一線の研究者・実務家による最新知見の共有、理論と実践を融合した体験型ワークショップを通じて、人間とAIが共に進化する未来を創造するための具体的なアプローチを学びます。
オープンフォーラム登壇者

共同所長
宍戸幹央(ししど・みきお)
鎌倉マインドフルネス・ラボ株式会社 代表取締役。中学高校時代に喘息持ちで身体が弱かった事から、人間の可能性に興味を持ち、"認識"に関する個人的な探究を始める。大学では量子力学に関わる研究に携わる。日本IBMを経て人材育成系のベンチャー企業の立ち上げに参画。東北大震災を機に2012年より鎌倉を拠点に移し、禅やマインドフルネスと量子力学の世界観を融合した「人間の認識力の向上」を土台にした新しい形の企業の組織作り・人材育成研修や経営者コーチングを展開。鎌倉のenmono社の三木康司氏と共に、禅とマインドフルネスの国際フォーラム「Zen2.0」を共同代表として立ち上げ、2017年より毎年、鎌倉の禅寺、建長寺にて開催。
(出典:https://www.kama-lab.com/代表プロフィール )

共同所長
遠藤太一郎(えんどう・たいちろう)
国立大学法人東京学芸大学 教育AIプログラム 教授 / 株式会社カナメプロジェクト 取締役CEO
AI歴28年。数百のAI、データ活用、DXプロジェクトに携わる。18歳でAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業。その後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。数人のチームからスタートし、組織開発しながら40-50のAI案件を並行して行う組織にスケール。5年で400人規模まで拡大し、上場。現在は3社めとして、AIとWeb3を主軸に添えた事業を株式会社カナメプロジェクトで展開している。東京学芸大学では、教育へのAI活用にも注力。国際コーチング連盟ACC。
オープンフォーラム パネリスト/ダイアローグ参加者

パネリスト
創設メンバー/研究員
湯川鶴章(ゆかわ・つるあき)
ITジャーナリスト。人工知能(AI)の進化と人間の生き方について研究・発信している。人工知能を「予測モデル」と捉え、データ(インプット)と結果(アウトプット)があれば予測が可能になる仕組みを解説。医療、芸術、監視技術など様々な分野でのAI活用事例に詳しい。AIによる仕事の代替可能性について、短期的にすべての仕事がなくなるわけではないが、中長期的には多くの仕事が変化する可能性を指摘。人間ならではの「独創性」「リスクを取る決断」などAIが苦手とする領域に注目し、AI時代の生き方について考察している。
(出典:https://ldcjp.com/event-report/人工知能の切り開く時代の生き方とは/ )

ダイアローグ参加
創設メンバー/研究員
熊平美香(くまひら・みか)
一般財団法人クマヒラセキュリティ財団 代表理事、一般社団法人21世紀学び研究所 代表理事、株式会社エイテッククマヒラ 代表取締役、昭和女子大学ダイバーシティ推進機構キャリアカレッジ 学院長。青山学院大学法学部卒業後、ハーバード大学経営大学院でMBAを取得。金融機関金庫設備の熊平製作所・取締役経営企画室長などを務めたのち、日本マクドナルド創業者・藤田田に弟子入りし、新規事業立ち上げや人材教育の事業に携わる。GEの「学習する組織」のリーダー養成プログラム開発者と協働し、学習する組織論に基づくリーダーシップ、チームビルディング、組織開発を軸にコンサルティング活動を展開。文部科学省中央教育審議会委員、経済産業省未来の教室とEdTech研究会委員なども務める。
(出典:https://www.a-kumahira.com/profile/ )

ファシリテーター
創設メンバー/副所長
三木康司(みき・こうじ)
株式会社enmono 代表取締役/一般社団法人Zen2.0代表理事/一般社団法人熊野新道 戦略顧問。富士通株式会社に入社、慶應義塾大学にて政策・メディア修士号を取得後、博士課程へ進学。ITベンチャー役員を務めた後、事業変化に伴いリストラされる。ショックから立ち直るため、毎朝の坐禅を開始。マインドフルネスを活用したイノベーション養成法「zenschool」の提供開始。2016年1月「ガイアの夜明け」に報道される。2017年9月、北鎌倉の建長寺にて日本初の国際マインドフルネスカンファレンス「Zen2.0」を主宰。世界最大の禅とマインドフルネスの国際カンファレンスへと成長した。現在では、鎌倉を軸とITの融合したマインドフルシティにするための活動をしている。2023年から「AIといきがい」に関しての講演をスウェーデンのストックホルムなどを皮切りに世界で行っている。
(出典:https://www.kouenirai.com/profile/8426 )
お申し込み方法
下記のウェブサイトよりお申し込みください。
URL: https://www.zen20.jp/events/hitotoainokyoshinka-100nensakinojizokukanonashakaiwokyososuru
一般社団法人Zen2.0について
一般社団法人Zen2.0は、「マインドフルシティ鎌倉をつくる」という大テーマのもと、仏法僧の概念を現代的に解釈した「わたし・自然・つながり」を軸に活動する団体です。禅やマインドフルネスの実践を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
鎌倉みらいラボ(旧村上邸)について
鎌倉みらいラボ(旧村上邸)は、鎌倉市西御門に位置する歴史的建造物で、現在は「鎌倉みらいラボ」として、様々な文化・教育活動の場として活用されています。能舞台や茶室を備え、伝統と革新が融合する空間として、本フォーラムの理念にふさわしい会場です。
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