香川県庁舎旧本館及び東館が、令和4年2月9日(水)に「国の重要文化財」に指定
戦後の庁舎建築としては全国初
- 香川県庁舎旧本館及び東館
・令和元年に耐震工事を完了し、これからも親しまれ続ける存在になりました
建物と地盤との間に免震装置を追加する工事を行い、防災拠点となる施設として十分な耐震安全性を確保しています。この改修は「国土交通大臣賞耐震改修優秀建築賞」を受賞しました。
・県庁舎東館1階は執務室がなく、すべてが県民のための空間設計
県庁舎東館1階には執務室がありません。建物1階のピロティやロビー空間は、県民のためのオープン・スペースになっており、平日は誰もが出入りできます。ここに配置されている家具類の多くは、丹下健三氏によって設計され、桜製作所も製作に携わっています。壁画「和敬清寂」は香川県出身の画家、猪熊弦一郎氏の作品です。これらの作品は、県庁舎東館の価値をさらに高めています。
・世界から評価される県庁舎東館。映画のロケ地としても選ばれています
県庁舎東館は世界からも高く評価されています。近代建築の保存に取り組む組織「DOCOMOMO(モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織) JAPAN」によって「文化遺産としてのモダニズム建築20選」に選ばれ、米ニューヨーク・タイムズの雑誌の特集「世界で最も重要な戦後建築25作品」では日本の建築として唯一掲載されました。また、令和3年に公開された映画『Arc アーク』では、県庁舎東館が作品の中の重要な建物として登場しています。
©2021 映画『Arc』製作委員会 『Arc アーク』(監督:石川慶、出演:芳根京子 寺島しのぶ 岡田将生他)
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