スカイゲートテクノロジズ、国産となるAI防衛システム「Alayasiki」を正式発表。米国・NATOの防衛システム・装備品と接続・連携可能なプラットフォームを提供
各国との相互運用性・データ主権を確保する製品として、米国・NATOの国際標準軍事規格に準拠。2026年内に海外での演習において各国の防衛システムとの連接及び検証を予定。
防衛テックスタートアップのスカイゲートテクノロジズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:粟津 昂規)は、国産AI防衛システム「Alayasiki(アラヤシキ)」を正式に発表しました。Alayasikiは、米国・NATO等の防衛システムやセンサー、各種の装備品と接続・連携し、共通の状況認識の構築と意思決定をAIで支援するシステムです。米国やNATO加盟国が防衛システムの連携に用いる国際標準規格に準拠しており、2026年内に海外で行われる軍事演習において、各国の防衛システム等との連接及び検証を予定しています。

■新しい戦い方への対応
ロシアによるウクライナ侵攻では、大量の無人機とAIを組み合わせ、偵察から攻撃に至るまで大規模に運用する形が一般化しました。安価な無人機を数百機の規模で同時に投入し、識別や目標選定はAIが担う。人間が逐次判断を挟む運用を省くという戦い方が、攻撃の周期を大幅に圧縮しています。
これまでになかった量の攻撃を、遥か遠くから、かつてない速度で実現できてしまうこの戦い方は、従来のような装備品の対処能力を大幅に超えており、対応が困難であると国際的に認識されつつあります。このような防衛環境の変化の中で、各国の防衛力の焦点は、「状況把握から意思決定に至る応答速度」と「異なる領域・装備も同時に運用できる量」へと移行しつつあります。
■日本周辺の厳しい安全保障環境
日本周辺においては、軍事力を急速に増強する国家も現れつつあり、その脅威の生産力、保有量、同時発射能力等の非対称性が拡大しています。一般的に、力による現状変更を企図する勢力を抑止するには「仕掛けても目的を達成できない」と判断させる必要があり、このような”圧倒的な速度と量による実力を確保した勢力”に対しては、従来の防衛システムのみで対処することは決して容易ではなく、地域国家間での連携が必要です。日本も例外ではなく、無人機・ドローン等の調達、相互の接続、AIの利用等を含む「新しい戦い方」と、同盟国・同志国との連携を通じた協力が必要不可欠な時代となりつつあります。
■日本の防衛システムに求められるもの
しかし、技術革新の早い現代において、既存のシステムや装備品を「新しい戦い方」に対応させていくためには莫大なコストがかかります。加えて、国家間の防衛システム連携は、データ主権やセキュリティの確保が問題であり、他国製のシステムの場合には、供給や性能を制限される、いわゆるスイッチオフリスクも存在します。
このような課題に対し、欧米諸国では、ハブとなる機能を整備して防衛システムや装備品を統合したり、相互運用性によって国家間で相互に乗り入れることで協力を実現する動きが加速しています。この国際的な変化を日本に取り入れるための防衛システムが Alayasiki です。
■Alayasikiとは
Alayasikiは、異なる国・システム・装備品・センサー・AIとの間の相互運用性を確保し、共通の状況認識の構築や意思決定を支援するAI防衛システムです。下記の仕様に準拠・動作します:
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米国政府の標準仕様であるMIL-STD
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NATOの標準仕様であるAPP/STANAG/ADatP等
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インターネット環境のない、いわゆるAir-gap環境での動作
これらにより異なる防衛システム・装備品等をAIによって有機的に連携させることで、「状況把握から意思決定に至る応答速度」と「異なる領域・装備も同時に運用できる量」を実現し、地域の抑止力形成に貢献します。
また、米国・NATO加盟国が防衛システムをつなぐ仕組みとして推進するデータ中心セキュリティ(Data Centric Security)仕様に準拠したゼロトラスト情報共有機能を備えており、他国との連携時にも国家のデータ主権を確保することが可能です。防衛システムという他国に完全な依存をすることが危険な領域において、スイッチオフリスクを避け、我が国の適切な抑止力の構築に貢献します。
Alayasikiの主なユースケースは次のとおりです。
・同盟国・同志国との共通状況認識の形成
各国が運用する防衛システムと接続し、共通の作戦状況図をリアルタイムに同期します。また、各国が自国のデータの扱いを保ったまま同じ状況を共有するという防衛システム国際標準に準拠・互換性を有しており、各国との間で必要な情報を、必要な相手に、必要な範囲でのみ渡すといったデータ単位での制御を他国と同様に実現できます。これらの機能により、同盟国・同志国との演習の円滑化・共同対処の実現・装備移転等に寄与します。
・国内外の民間装備品の収容及び連携
民間企業が開発するデュアルユース品、民間装備品等を収容し、AIのためのセマンティックレイヤー(同一の意味を持つデータ構造)に変換したり、他防衛システムに連携させることが可能です。新たに登場する機体・モジュール・システム等との連接を迅速に実現でき、防衛現場における技術革新への対応に貢献します。
・共同統合火力運用の支援
二か国以上が共同で作戦を実施する場面において、自国の一連の環境分析、目標の発見、目標の他システムとの送受信等の機能により、統合火力作戦間の意思疎通、友軍相撃の防止等に寄与します。
・スイッチオフリスク等への対応
万が一、他国が製造するAIモデル・計算資源の供給が遮断された場合に備え、国産のAIモデル・計算資源に切り替える機能を具備し、デジタルサプライチェーンのリスクやスイッチオフリスクに対応します。
■今後の展開について
Alayasikiは、2026年内に海外で実施される軍事演習等において、各国の防衛システム等との連接及び複数かつ多段的な検証を予定しています。今後も、機能開発・検証・演習投入を進め、我が国の防衛に資する製品及びサービスの開発・提供に取り組みます。
■スカイゲートテクノロジズ株式会社について
スカイゲートテクノロジズは、防衛・セキュリティ領域を専門とする防衛テックスタートアップです。「存続可能性に関する課題を解決する」というミッションのもと、防衛システム及びゼロトラストセキュリティプロダクトの開発・提供を通じて、国家・企業・組織の安全保障課題の解決に取り組んでいます。
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