琉球大学病院との協働で、医療データの二次利用による医療水準の向上に向けた取り組みを開始
— Yuimediが提供する症例探索アラートサービスの協力医療機関に琉球大学病院が参画 —
株式会社Yuimedi(本社:東京都中央区、代表取締役:グライムス英美里)は、国立大学法人琉球大学 琉球大学病院(所在地:沖縄県宜野湾市)と連携し、同院が保有する電子カルテデータを活用した医療情報の二次利用プロジェクトを開始いたしました。本取り組みは、医療水準の向上と患者さんのQOL向上を目指すものであり、Yuimediの持つ医療データ利活用ネットワークを活かした、両者の協働での取り組みとなります。
■ 本取り組みの概要
Yuimediが提供する医療データ利活用ネットワークでは、医療機関における日々の診療行為等で蓄積される医療データを用い、製薬企業に向けて、定期的に症例探索を行い、その結果をアラートするサービスを提供しています(関連プレスリリース:2025/5/14【医療データ利活用のYuimedi、RWDを用いた「症例探索アラート」サービスを提供開始】)。
本取り組みは、事前に設定された探索条件に基づき、協力医療機関毎に、患者数情報(統計情報となるため、個人情報は含みません。)を集計し、Yuimediが取りまとめる形で進められます。
今回、当ネットワークへ、新たに琉球大学病院に参画により、症例探索アラートサービスにおける、既存の協力医療機関も含めた対象患者数は321万名となりました。
■ 社会的意義と今後の展望
日々蓄積される医療データを新たな形で利活用する本取り組みは、これまでにない気付きをもたらす手がかりになり得ます。潜在患者の早期発見・診断の一助となる他、早期に着目すべき疾患の兆候に気付く環境づくりの支援、症例収集による臨床研究の推進など、多岐にわたる医療課題の解決に貢献することが期待されます。
また、医療機関内のみならず、製薬企業と協働することで、医療産業全体での医療データ利活用を促進する重要な一歩となると考えております。
■ 琉球大学病院 平田哲生 副病院長 特命教授からのコメント
当院では、2025年初頭の新病院への移転を契機に、病院改革プランを本格的に推進しており、その中核として『高度医療・研究機能の拡充』および『地域医療水準の向上』を重点テーマに掲げています。そして、この改革を実現するため、診療データをデータベース化し、研究へ利活用することを目的としたシステムの構築を開始しており、今回の取り組みはその一環として、リアルワールドエビデンス(RWE)創出に向けた重要な一歩となります。
Yuimedi社は、電子カルテ情報の構造化と利活用に関して豊富な実績と深い専門知見を持ち、データを通じて患者さんに還元される医療水準を高めるという観点から、パートナーとして信頼できる存在だと思っております。
Yuimedi社との連携が、院内にとどまらず、医療産業全体と接続された新たな価値の創出につながることを大いに期待しており、新病院での次世代医療の実装を見据えた重要な一歩と位置付けています。
■ Yuimedi 代表取締役 グライムス英美里からのコメント
このたび、琉球大学病院と連携し、医療データの利活用を通じた医療水準の向上に向けた取り組みをご一緒できることを大変嬉しく思います。Yuimediは『データを通じて、必要な医療を必要な患者さんに届ける』というMissionのもと、医療現場と産業界をつなぐデータ基盤の構築を目指してきました。本取り組みはまさにその理念を体現するものであり、未診断の患者さんへの早期介入や、臨床研究の促進に貢献できると確信しています。琉球大学病院と、今後も社会的意義の高い連携を深めてまいります。
【琉球大学病院について】
病床数620床、新規外来患者数12,669名、手術室内での手術件数5,945名、初回入院患者数7,298名(2023年データ)をほこる沖縄県唯一の大学病院であり、唯一の特定機能病院でもある。2025年1月に、沖縄県宜野湾市の西普天間住宅地区跡地へ新病院を移転。
【Yuimediについて】
Yuimedi: 日米で展開する、医療データ利活用の促進支援を行うテクノロジー会社
事業概要: 以下の3事業を展開
①(日本)医療データ利活用ネットワークの構築事業
②(日本)医療データ標準化(OMOP化)BPaaS事業
③(米国)生成AIによる医療データ抽出及びインサイト抽出ソフトウェアの開発・販売事業
代表取締役: グライムス英美里
創業: 2020年11月
会社HP: https://yuimedi.com/