KOZAROCKS 2025 開催目前!スタートアップ・エコシステム拠点都市・沖縄で描く、挑戦が循環する街とは?──KOZAROCKS 2025で注目の5大トピックを公開
ブルーエコノミー、国際連携、地域共創──5つの注目テーマから読み解く沖縄・コザの現在地

沖縄県沖縄市で開催されるスタートアップカンファレンス「KOZAROCKS 2025」が、いよいよ2025年7月11日(金)・12日(土)に迫ってきました。
本年は、内閣府による「第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市」に沖縄県が選定された節目の年。
挑戦がつづく地域の中核都市・沖縄市コザを舞台に、全国・海外から多彩な起業家、投資家、支援者が集い、新たな出会いと共創が生まれる2日間となります。
今回は、開催直前に向けて皆さまにご注目いただきたいトピック5選を公開。
サステナブル経済、国際連携、地域共創──多層的に交差する「挑戦が循環する街」を、ぜひお楽しみください。
注目トピック5選
①沖縄が“未来型ブルーエコノミー拠点”として描く未来──サステナビリティをテーマにしたトークセッション群
KOZAROCKS 2025では、沖縄県が「第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市」に選定された節目の年に、持続可能な経済・社会を見据えた“ブルーエコノミー”に関するセッションを多数展開。観光・エネルギー・ヘルスケア・サーキュラーエコノミーなど、地域だからこそ挑戦できる未来型テーマを深掘りします。
■ “拠点都市・沖縄”が描く未来戦略──次世代エコシステムを語るオープニングセッション

KOZAROCKS 2025のオープニングセッションとして、沖縄県が「第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市」に選定された背景と、本選定を受けて沖縄県・市町村・民間プレイヤーが連携し推進する次世代エコシステム構想のビジョンと展望を発表します。
■ “全米一住みたいまち ポートランド”から持続可能な都市のあり方を学ぶキーノートセッション

キーノートでは、長年「全米一住みたいまち」として知られるポートランドの都市政策に携わり、国内外でまちづくりを実践する山崎氏が、「変わらないために、変わり続ける」という思想を軸に、持続可能な都市のあり方を掘り下げます。
激動の時代において、どうすれば“本質”を保ちながら変化を取り入れ、地球環境、まちのにぎわい、文化の持続を守り続けられるのか──。
平和で豊かな沖縄の未来を築くための変革と持続的な発展を目指し、未来へ挑戦し続けるための実践的なヒントをお話しいただきます。
②アジアとの架け橋となるKOZAROCKS──“万国津梁”としての国際スタートアップ交流
KOZAROCKSは、アジアの起業家たちと日本の投資家・企業をつなぐ“クロスボーダーの接点”としても注目されています。
今年は台湾・シンガポール・タイなど、東アジア・東南アジアから選抜されたスタートアップが来日。ピッチイベントや展示ブースを通じて、日本企業との事業連携や資金調達を狙います。
■ 沖縄を起点に世界へ挑む「KOZAROCKS PITCH AWARD 2025」

「KOZAROCKS PITCH AWARD 2025」は、アジアと沖縄をつなぐイノベーションの交差点『KOZAROCKS』の象徴的な企画として開催される、スタートアップのためのピッチコンテストです。
沖縄を起点に、世界へと挑戦する国内のスタートアップと、アジアから沖縄を経由して日本市場への展開を目指す海外のスタートアップが集結します。
■ 台湾を中心とした海外スタートアップの展示ブース
展示ブースでは台湾を中心とした海外スタートアップが、自社プロダクトや最新サービスを披露します。現地市場での実績や独自のテクノロジーを持つ企業が一堂に会し、来場者との交流やビジネスマッチングのきっかけとなる場を提供します。
日本国内ではまだ知られていない革新的なスタートアップと直接対話できる貴重な機会をお見逃しなく。
③サステナブルな価値を“体験”で届けるマルシェや会場装飾
KOZAROCKS 2025では、“サステナビリティ”をテーマに、食・空間・対話を通じて価値観を体感できる場を展開します。地域の素材を活かしたマルシェや、廃材を使った会場演出など、循環と共創への思いがイベント全体に息づいています。
■ 沖縄発・循環型のアイデアが集まる「KOZAROCKSマルシェ」
“サステナビリティ”をテーマに、地域の素材や循環型の取り組みを活かした商品が一堂に集まるKOZAROCKSマルシェを開催します。
もったいない食材を再活用したレトルトカレー、バガス(サトウキビ搾りかす)を使った焼き菓子、捨てられる衣服をアップサイクルした雑貨など、沖縄ならではの背景とこだわりを感じられるラインナップが揃います。
▼マルシェ出店店舗(一部)

■地域企業とつくる、アップサイクル空間
会場装飾には、廃材パレットを活用したアップサイクルな空間づくりを行います。
本企画は、物流企業・琉球物流株式会社が抱える廃材パレットの利活用課題に着目し、沖縄市を拠点に廃材を活用した建築・空間設計を行う「kapok(カポック)」が、その廃材を素材として、会場装飾の設計から制作までを一貫して手がける取り組みです。
KOZAROCKSをきっかけに生まれた本プロジェクトでは、イベント装飾という形で地域資源の再活用に取り組み、産業課題とクリエイティブを掛け合わせた地域連携のモデルケースとしても位置づけられます。
廃材を利活用した装飾は、イベント全体のビジュアルを構成するとともに、サステナビリティの実践と地域共創を可視化する空間演出として、来場者の体験価値を高めます。
④KOZAROCKSと“まち”が協働する、新しい地域共創のかたち
KOZAROCKSは、スタートアップカンファレンスでありながら、沖縄市・コザの街全体を舞台にした「まちと協働するイベント」として進化を続けています。
■ 地域経済との接続を目指す“──パルミラ通り会との共催で飲食需要を地域内循環

イベントによる一過性の集客にとどまらず、地域商店街との連携によって「経済効果の地産地消」を目指す仕組みづくりを行っています。その象徴的な取り組みが、パルミラ通り会との共催により実施する「パルミラ夜市」です。
会場となるパルミラ通りでは、台湾夜市をモチーフに、地域店舗と台湾料理提供店の出店が並ぶフードイベントを2日間にわたり開催。
来場者・登壇者・地域住民が同じ空間で飲食・交流を楽しむことで、宿泊・交通以外のイベント消費を、街の中へと還流させる導線を構築しています。
■ 高校生と地域企業による「学び」と「事業」の接続も
地域連携のもうひとつの軸が、地元高校との実践的な協働プロジェクトです。
沖縄市内にキャンパスを構える仙台育英学園沖縄高等学校からは、生徒たちが当日の運営ボランティアとして多数参加。全国から集まる来場者と交流しながら、イベント運営を学ぶ貴重な機会となります。
また、地域企業であるkapokと、沖縄県立美里高等学校の生徒とのコラボレーションにより、廃材パレットをアップサイクルしたオリジナルプロダクトの制作・販売も実施。空間装飾にとどまらず、ものづくりと販売のプロセスを通じて、地域資源の活用と高校生の探究学習が接続しています。
こうした取り組みを通じてKOZAROCKSは、地域経済の循環と人材育成の現場を同時に育む都市型イベントとして展開を続けています。
⑤交流が“循環する”仕掛け──参加者同士の接点を最大化する工夫
KOZAROCKSでは、ただ話を「聞く」だけで終わらず、出会いから新たな挑戦が生まれる場をどう設計するかを重視しています。
スタートアップ関係者、投資家、自治体職員、地元企業、学生、支援者──あらゆる立場の参加者が偶然交わり、何かが始まる「接点」が随所に仕込まれています。
■ VCとスタートアップのマッチング企画「KOZAROCKS VC MEETUP」開催

沖縄県内のスタートアップと、県外のVC・投資家をマッチングするイベントを開催。セッションやピッチの枠を超え、スタートアップとVCが対話・商談できる場として設計されています。
投資検討・事業連携・人材協業など、多様な目的を持った出会いを支援し、地域発の挑戦を支える資本・ネットワークとの接続点をつくります。
■ 偶発的な出会いから、次の挑戦が生まれる2日間の全体交流会
2日間とも夜に実施される交流会は、KOZAROCKSのもうひとつの“本番”です。
地域飲食店と連携して開催される交流会では、登壇者・来場者が自然に交わり、テーマを超えた出会いと対話が生まれます。
肩書きや業種を超えて“なぜこのイベントに来たのか”を起点に話が始まり、思わぬ協業やプロジェクトが動き出すきっかけとなる場です。
■ テーマ別のサイドイベントも多数開催予定。関心でつながる、もうひとつの参加体験
クリエイター向けワークショップ、学生起業家が集まるセッションなど、目的や関心でつながる小さな接点も各所に用意。
メインステージとは別の“小さな出会い”が、参加者一人ひとりにとっての「入り口」になります。
プレイベント開催のお知らせ

KOZAROCKS 2025の開催に先立ち、6月25日(火)にオンラインプレイベントを実施します。テーマは「なぜ沖縄・コザはスタートアップの街になったのか?」。
かつて“シャッター街”と呼ばれた沖縄市コザの商店街で、2016年から始まったスタートアップ支援の取り組み。それは地域に息を吹き込み、今や全国から挑戦者が集う街へと変化を遂げる、ひとつのきっかけとなりました。
本イベントでは、そうした変革のプロセスや現場での取り組みを牽引してきたプレイヤーが登壇し、街とスタートアップがどのように混ざり合い、変化を生み出してきたかを紐解きます。
■ 開催概要

イベント名 |
なぜ沖縄・コザはスタートアップの街になったのか?〜シャッター街から生まれた挑戦のコミュニティ〜 |
日時 |
2025年6月25日(火)19:00〜20:30 |
イベント形式 |
オンラインにて開催 |
登壇者 |
豊里 竜次(Cignals LLC 代表) 小川 きぬ(FOURSEAS Inc. 執行役員/コミュニティマネージャー) 京都出身。全国を旅しながら働くライフスタイルを経て沖縄に移住。現在はコザのスタートアップ拠点にてコミュニティ運営とKOZAROCKSの全体統括を担当。 |
モデレーター |
中司 雄也(ISLAND Inc. 代表取締役) 沖縄移住10年目。沖縄企業のマーケティング支援やIT人材育成に携わり、KOZAROCKSでは広報統括を担う。 |
申し込みフォーム |
主催者コメント

KOZAROCKS実行委員長・豊里健一郎より
KOZAROCKSは、僕が生まれ育ったコザという街の「挑戦し続ける文化」に背中を押されて始まりました。もともと多様な人たちが集まっていたこの街は、型にはまらず、自分らしく生きようとする人を受け入れてくれる場所です。
スタートアップも地域の商店街も、高校生も支援者も、互いに混ざりながら次のアクションが生まれる“対話と共創の交差点”として、このイベントが育ってきました。
KOZAROCKSはまだ道半ばですが、「変わらないために、変わり続ける街」でありたいという想いのもと、コザというローカルから新しい循環をつくる挑戦をこれからも続けていきます。
開催概要
イベント名:KOZAROCKS 2025(コザロックス 2025)
日程:2025年7月11日(金)・12日(土)
会場:Koza Startup Arcade(KSA)、コザ・ミュージックタウン、沖縄市中央エリア各所
主催:KOZAROCKS実行委員会
公式サイト:https://www.koza.rocks/kozarocks2025
お問い合わせ:kozarocks.info@koza.rocks
担当:小川
すべての画像