貨物盗難被害が年間350億ドル規模に拡大、project44が自律型貨物盗難防止ソリューションを発表

ルート逸脱検知、ゾーン監視、停車(アイドリング)検知と、AIエージェントを組み合わせることで、リスク事象発生時に自動でキャリアへ連絡し貨物盗難リスクを早期に発見。損失につながる前の迅速な対応を実現

project44

米国シカゴ /東京 — 6月4日ー 現代サプライチェーン向け意思決定インテリジェンス・プラットフォームを提供するproject44は、AIを活用した『貨物盗難防止ソリューション(Theft Prevention)』を発表しました。本ソリューションは、トラック輸送貨物を継続的に監視し、貨物盗難の兆候を検知すると、高リスク事象が発生した際にAIエージェントが自動的にキャリアへ連絡を行います。これにより、インシデントの検知から対応までの時間を数分にまで短縮します。早期発見により、貨物回収率の向上、全損請求の削減、高価値レーンにおける保険請求頻度の低減が期待できます。

【新機能】project44貨物盗難防止ソリューション

  https://www.project44.com/ja/platform/visibility/theft-prevention/

米国国土安全保障捜査局(Homeland Security Investigations)は、米国内における貨物盗難による年間損失額を最大350億ドル(約5兆円)と推定しています。また、全米保険犯罪局(NICB)によると、組織犯罪グループが高額貨物の盗難、キャリアのなりすましや、実在しない架空キャリアを作って行う詐欺、GPS妨害などへ手口を高度化させていることを背景に、貨物盗難は2021年以降約1,500%増加しています。

多くの場合、荷主は貨物が目的地に到着しないことで初めて盗難に気づくため、対応や貨物回収の機会はほとんど残されていません。貨物の回収に失敗した場合、その影響は緊急輸送費、代替在庫の調達費用、納期遵守・完全納品率(OTIF)未達によるペナルティ、保険請求といったコストの増加にとどまりません。場合によっては、リスクの高いレーンでは保険コストの上昇によって輸送能力の確保が困難になったり、輸送の採算が合わなくなり事業継続に影響を及ぼすこともあります。

この盗難防止ソリューションは、こうした課題に対応するため、ELDプロバイダー、トレーラーセンサー、ドアセンサーから取得したテレマティクスデータとAIモデルを活用し、輸送中の貨物を継続的に監視します。不審な挙動が検知されると、数分以内に対応が必要な貨物についての例外アラートを生成し、迅速な対処を可能にします。アラートが発生すると、AIエージェントが自動的にキャリアへ連絡し、貨物の状況を確認します。これにより、ネットワーク全体のあらゆる貨物を同時並行的に監視できる体制を実現します。早期検知によって、損失が発生する前に貨物を回収できる可能性が高まり、保険請求頻度や貨物紛失に伴う損失の削減につながります。

project44創業者兼最高経営責任者(CEO)のジェット・マッカンドレスは次のように述べています。

「AIの価値は、その基盤となるデータの質によって決まります。project44は10年以上にわたり、年間15億件の貨物輸送データに基づく信頼性の高いサプライチェーン業務文脈(コンテキスト)を備えたプラットフォームを構築してきました。これは単独のセキュリティツールでは再現できません。この基盤があるからこそ、自律的な対応が可能となり、信頼できるものになります。そして、単なるアラートではなく、実際に回収可能な結果へとつなげることができるのです。」

この基盤は、10年以上にわたる運用実績、259,000社を超えるキャリアネットワーク、そして2025年の一年だけで100万件を超えるAIエージェントによるやり取りを実行した実績によって支えられています。この基盤と検証済みの輸送パターンデータにより、project44の盗難防止ソリューションは、単独のセキュリティツールでは持ちえない高精度なリスク検知を実現しています。

主な機能

初期リリースでは、以下の4つの主要機能を提供します。

ゾーン監視:ユーザーは、盗難多発地域、国境通過地点、安全な駐車エリアなどのリスクゾーンや安全ゾーンをプラットフォーム上でジオフェンスとして設定可能です。ゾーン名・滞在時間・車両位置などの説明情報とともに、接近・進入・滞留・退出に関するプロアクティブ(事前)アラートを生成します。さらに project44 は、業界データを基に貨物盗難多発地帯のリストを定期的に更新・整備しており、お客様がリスクエリアを迅速に特定して盗難発生前に介入できるよう支援しています。お客様はこのゾーンインテリジェンスを活用して、キャリアスコアカードの整備、ルート調達の意思決定、リスクの高いレーンの調達入札時の運賃交渉に役立てることができます。

ルート逸脱:AIモデルが実際の車両走行経路と想定ルートを継続的に照合し、距離や時間ベースの逸脱をリアルタイムで検知します。このモデルはproject44の年間15億件の貨物輸送データで学習されており、事前定義ルートが存在しない場合でも、過去のレーンデータから自動的に標準ルートを自動生成できます。これは、多くの単独型盗難防止ソリューションにはない機能です。逸脱が検出されると、逸脱の種類、基準ルートからの距離または時間差、検知位置、出荷識別情報を含むタイムスタンプ付きの例外アラートが生成されます。そのため、チームは貨物が失われる前に介入するための最も早いシグナルを得ることができます。シグナルへの対応が数時間後になるか数分以内になるかで、貨物を回収できるか全損クレームに至るかが決まります。

停車(アイドリング)検知:AIモデルは、速度閾値、エンジン状態、オプションのドアセンサーデータを組み合わせることで、計画外の車両停止を監視し、実際のアイドリング状態と計画された停車を区別します。車両が設定された閾値を超えて停止した場合、システムは停止時間、車両位置、ゾーンに関する説明情報を含む例外アラートを生成します。これにより、チームは真に対応が必要なリスク事象を迅速に特定し、輸送中の貨物が最も危険にさらされる場面で適切な対応を取ることができます。また、高精度なアイドル検知により誤検知が抑制されるため、不要なアラート対応負荷を軽減できます。これは従来の監視ツールでよく見られる課題ですが、本機能によって担当チームは大量のアラートを精査する作業に追われることなく、実際のリスクへの対応に集中できるようになります。

AIエージェント:リスク例外事象が検知されると、AIエージェントが自動的にキャリアへの連絡を開始し、貨物状況やドライバーの位置情報を確認します。連絡が取れない場合にはエスカレーションも実施し、チームによる迅速なインシデント封じ込めと貨物回収率の向上を支援します。このAIエージェントによる自律対応により、追加の人員や手作業による監視業務を増やすことなく、1人の分析担当者が従来よりも大幅に多くのレーンを同時に管理できるようになります。

既存業務フローに統合されたリスクインテリジェンス

この新しい盗難防止機能を活用すると、project44プラットフォーム内の貨物詳細ページ、一覧画面、ホーム画面のサマリー内に例外アラートが分かりやすく表示されます。チームは、日常的に利用している可視化プラットフォーム上でリスク例外のフィルタリング、エクスポート、対応を行うことができ、リスクシグナルの検知から対応までの時間を短縮することで貨物盗難リスクを軽減できます。

製薬、電子機器、食品・飲料業界などの高価値貨物を扱う荷主にとって、この機能は、盗難リスクの高い輸送レーンにおけるリスク管理を強化し、これまでコストやリスクの観点から対応が難しかった輸送案件にも取り組みやすくします。また近年、保険会社はテレマティクスデータの活用状況やリスク管理体制を考慮して保険料や契約更新条件を設定する傾向を強めています。継続的な監視体制と迅速な対応能力を示せる企業は、保険契約の更新や条件交渉において優位性を得られる可能性があります。

Agrosuper 社の国際物流責任者のスザナ・カルバハル氏は次のように述べています。

「project44は当社の輸送データの品質と信頼性を大幅に向上させ、ネットワーク全体でより迅速かつ的確な意思決定を行うための確信を与えてくれました。日々利用しているプラットフォームにこの制度の高いリスク可視化が統合されたことで、チリ国内外のAgrosuperチームは情報を探す時間を減らし、実際のアクションにより多くの時間を使えるようになっています。」

project44は、プライバシーポリシーおよび適用法令に従ってテレマティクスデータおよびセンサーデータを処理しています。ドライバーの個人情報の保存を最小限に抑え、貨物の安全確保に必要な範囲でのみ保持します。

今後の展望

2026年中に予定されている今後のリリースでは、AIエージェントの適用範囲拡大、GPSスプーフィング検知、および貨物全体を対象とした統合リスクスコアリングなどの機能追加を予定しています。盗難防止ソリューションは現在、グローバルで提供を開始しています。詳細情報やデモのご依頼については、こちらのページかmarketing_jp@project44.com までお気軽にお問い合わせください。

【新機能】project44貨物盗難防止ソリューション

  https://www.project44.com/ja/platform/visibility/theft-prevention/


project44について

project44は、現代サプライチェーンにおける意思決定を支援する「意思決定インテリジェンスプラットフォーム」です。サプライチェーン全体の関係性(コンテキスト)を理解するAIにより、分断されがちなロジスティクス管理を統合されたインテリジェンスへと進化させ、グローバルサプライチェーンのオペレーションに確実性をもたらします。インテリジェントな輸配送管理、エンド・ツー・エンド可視化、ヤード管理、ラストマイルソリューションを通じて、project44は製造業、自動車、小売り、ライフサイエンス、食品・飲料、消費財(CPG)、石油・化学・ガス業界をはじめとする1,000社以上の大手ブランド企業を支援し、年間15億件以上の出荷を接続・管理しています。詳細は project44.com/ja/ をご覧ください。

お問い合わせ先:
marketing_jp@project44.com

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会社概要

project44, LLC

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URL
https://global.project44.com/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区西新橋1-1-1 WeWork Hibiya Fort Tower 10F
電話番号
-
代表者名
Jett McCandless
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年02月