激甚化する豪雨に対応する防災ソリューション 新製品「蓄電池駆動式樋門管理システムEba-Gates™」を7月21日より発売
蓄電池とIoT技術を活用し、現地に直接赴くことなく樋門の監視・操作が可能に。これにより、操作員の安全を確保しつつ迅速な水害対策を実現します。豪雨や台風等による樋門操作機会が増える今、防災力強化に欠かせないソリューションです。
荏原実業株式会社(東京都中央区/代表取締役社長執行役員兼COO:石井 孝)は、蓄電池とIoT技術により、遠隔地から樋門を監視・操作する新製品「蓄電池駆動式樋門管理システムEba-Gates™」の販売を、2026年7月21日より開始します。本ソリューションは、下水道展’26東京にも新製品として出展いたします。

◆増加する水害リスクと樋門管理の多様な課題
樋門※1は、大雨、洪水や高潮等の河川水位上昇によって引き起こされる水路への逆流を防ぎ、地域の浸水被害を抑制する重要な社会インフラです。令和2年3月末時点の国土交通省調査では、国および都道府県が管理する樋門は全国に約2万7千基存在し、地域の安全を守るためには確実で効率的な管理が不可欠です。
近年は局地的な豪雨や線状降水帯の発生による水害が頻発し、令和3年の「流域治水関連法」の施行に伴い、樋門の操作規則策定や操作員の安全確保が義務付けられました。しかしながら、依然として多くの樋門では手動によるゲートの開閉操作が行われており、電動化された樋門であっても遠隔操作には対応していないのが現状です。このため、緊急時には現地へ赴いて操作する必要があり、操作の遅延や操作員の危険作業につながっていることが問題となっています。さらに、高齢化や人手不足、商用電源が引き込めない場所の存在など、複数の課題が顕在化しています。
◆「蓄電池駆動式樋門管理システムEba-Gates™」とは(特許第7774758号)
新製品「蓄電池駆動式樋門管理システムEba-Gates™」は、蓄電池とIoT技術により、遠隔地から樋門を監視・操作するシステムです。「蓄電池」を電源とした電動化と「クラウド管理システム」を用いた遠隔化を行うことで、現地に赴くことなくPCやタブレット等の操作端末からリアルタイムに水位や流向を監視し、的確にゲート操作を行えます。
「蓄電池駆動式樋門管理システムEba-Gates™」は、以下の特長を備えております。
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設置環境に合わせた電源運用
商用電源が引き込めない場所では、太陽光発電による電力自給により蓄電池のみで運用できます。商用電源が利用できる場所でも、停電時のバックアップ電源として蓄電池を利用することが可能です。
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遠隔監視・操作ツールによる運用支援
クラウド管理システムにより、操作端末からリアルタイムで樋門の監視・操作が可能です。管理画面は危険水位や逆流等が一目で把握できる設計で、現地へ赴かなくても現地の状況を正確に把握し、画面上からゲート操作を行えます。

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豊富な機能で維持管理をサポート
危険水位到達や気象警報発表の情報は自動通報機能により操作端末へ通報されるので、緊急時でも迅速な対応が行えます。また、ゲート閉鎖の妨げとなる異物除去が行えるフラッシング機能※2を装備しており、閉鎖不良リスクやメンテナンス負担を軽減します。さらにAIを用いてカメラ画像から異物を検知する異物検知機能を追加することで速やかな異物除去へ繋げられます。
本システムの開発は、樋門管理における課題解決を目指して実施しました。公益財団法人日本下水道新技術機構、株式会社東京設計事務所、大同機工株式会社、および荏原実業株式会社の4者による共同研究の成果です。
【本システム導入によるメリット】

①操作の省力化・省人化
・遠隔操作によりスムーズな初動対応を実現します。
・クラウド管理システムにより複数施設を一元管理することで、少人数での運用・保守が可能です。

②操作員の安全確保
・緊急時においても、安全な場所から樋門の遠隔監視・操作が可能です。
・操作員は緊急時の現地出動が不要となり、危険作業を回避できます。

③確実かつ的確なゲート操作
・ゲート操作の判断を定量的・視覚的に支援するので、操作の確実性や的確性の向上が図れます。
・蓄電池により、停電時でも安定したゲート操作が可能です。
本製品は、8月4日(火)~8月7日(金)に東京ビッグサイトで開催される、下水道分野における国内最大規模の展示会「下水道展'26東京」に出展いたします。本展示会では、アプリケーションによる操作のデモンストレーションを通じて、遠隔操作性を体感いただけます。展示会へお越しの際はぜひ、荏原実業ブースへお立ち寄りください。

当社は今後も、水処理技術とスマートインフラ技術の融合を通じて、災害に強く持続可能な社会基盤の構築に貢献してまいります。
※1 排水路と河川の合流部に設置される設備です。通常は開いた状態で排水路の水を河川へ流しますが、大雨等により河川水位が上昇した際にはゲートを閉じ、逆流を防ぎます。
※2 ゲートを寸開状態まで降ろし、排水路を一時的に狭めることで水流を強め、異物を押し流す動作です。
荏原実業株式会社の概要
本社:東京都中央区銀座七丁目14番1号
代表者:石井 孝
TEL:03-5565-2881
事業内容:環境関連機器の製造販売および上下水道施設等のエンジニアリングサービス

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