接岨峡温泉会館再生 - SOZONEXT × 西東 × 川根本町が描く地域観光の新モデル -
「温泉 × 宿泊」を軸とした〈地域観光の新モデル〉創出プロジェクト
静岡県川根本町の秘境・接岨峡に佇む「接岨峡温泉会館」が、株式会社SOZONEXTによる運営管理、株式会社西東による施設管理のもと宿泊提供を開始し、日本全国からの宿泊・訪日観光客の獲得に取り組んでいます。
休館を経て再生した本施設は、地域資源の活用、観光振興、OTAを活用した集客強化など、地方温泉地の新しいモデルケースとして注目を集めています。
本記事では、川根本町役場へのインタビューを交えながら、その取り組みと成果を多面的に紹介します。
1. 接岨峡温泉会館とは ― 秘境温泉地の魅力と歴史
接岨峡温泉〈せっその湯〉は、自然豊かな大井川上流域に湧く、全国的にも希少なナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉です。「若返りの湯」として知られ、長年にわたり地元住民や県内各地の方々に、日帰り温泉として親しまれてきました。
しかし、近年はコロナ禍の影響、地域の高齢化や利用者数の減少、施設の老朽化など複合的な課題が重なり、惜しまれつつ2021年に一時休館を迎えることとなりました。
それでも、接岨峡温泉は地域にとって大切なシンボルであり、観光資源としての価値も高い場所です。「もう一度、この温泉を復活させたい」という地域の強い思いを受け、再生に向けたプロジェクトが動き始めました。
今回の取り組みは、これまで日帰り利用が中心だった温泉に“宿泊”という新たな価値を加えることで、地域観光の課題であった宿泊拠点不足の解消や、滞在型観光の促進を目指したものです。
こうした背景のもと、株式会社SOZONEXT・株式会社西東・川根本町がそれぞれの強みを持ち寄り、「接岨峡温泉 × 宿泊」を軸とした〈地域観光の新モデル〉創出プロジェクトがスタートしました。

2. 宿泊提供開始の経緯と体制
接岨峡温泉の再生にあたり、最適な宿泊提供を行うための新たな運営体制を構築するため、株式会社SOZONEXT・株式会社西東・川根本町が連携し、それぞれの強みを活かした役割分担を整えました。
まず、株式会社SOZONEXTは施設再生や運営に関する豊富なノウハウをもとに、宿泊事業の立ち上げを主導し、OTA(オンライン旅行代理店)を活用した国内外への販売体制の構築や、サービス品質向上の仕組みづくりを担い、温泉施設の価値を最大限に引き出す運営を進めています。
一方、株式会社西東は建物・設備の維持管理、施設を運営する人員の提供や教育を担当し、安全性と快適性を確保することで、利用者が安心して滞在できる環境を支え、地域創生に取り組む企業として、施設の長期的な価値向上にも寄与しています。
さらに、川根本町は公民連携の枠組みを通じてプロジェクト全体を支え、地域の声を反映した運営方針の策定に関わります。町としての期待や役割を明確にしながら、地域資源を活かした観光モデルの実現を後押ししております。
この3者が協働することで、接岨峡温泉は「温泉 × 宿泊」を軸とした新たな地域観光の拠点として再生へと歩み始めています。

3. 宿泊提供が生む確かな成果
宿泊実績1,000名達成と多様な利用者層の広がり
2022年8月〜2025年12月の宿泊運営では、延べ宿泊人数が1,000名を突破。訪日外国人の利用割合は23%に達し、国内外からの関心が高まっています。静岡県外からの宿泊者が92%を占め、全国規模で選ばれる宿泊拠点へと成長している点も特徴的です。


若年層と家族利用の増加——未来につながる利用傾向
利用者の65%が20〜40代で、若い世代の旅の目的地として支持を獲得しています。また、10代以下の利用率が17%に達し、家族旅行の受け皿としての役割も拡大。地域の未来につながる“旅のレガシー”が育ちつつあることを示しています。

■地域活性化の起点として広がる可能性
宿泊と近隣観光を組み合わせた利用が増え、地域全体の回遊性が向上しています。訪日客の23%という高い利用率も追い風となり、接岨峡温泉会館は日本文化や歴史を感じられる拠点として、地域活性化を牽引する存在へと進化しています。今後も、この温泉会館を起点に川根本町の魅力を国内外へ届ける取り組みを続けて参ります。

接岨峡温泉会館
https://www.sessokyoonsen.com/
【インタビュー】
川根本町が描く観光再生の未来——接岨峡温泉会館を軸に広がる地域の可能性
今回は、静岡県川根本町のデジタル推進課 課長・服部了士様、観光交流課 課長・神谷毅様にお話を伺いました。町の象徴でもある接岨峡温泉会館の再生を中心に、地域の観光とまちづくりの現在地、そして未来への展望を語っていただきました。

1.歴史ある温泉施設を“再び愛される場所”へ
接岨峡温泉会館の再生に向けて、町が最初に直面したのは、施設の老朽化や運営人材の確保、オンライン集客の遅れといった課題だった。
一方で、町内の賑わいを生み出す拠点を模索する中で、宿泊機能を付加した滞在促進への期待が高まっていったという。
「歴史ある施設を、県内外の方々から再び愛される場所にしたい」。その思いが、再生プロジェクトの根底にある。
2.SOZONEXT・西東との連携が支える地域密着の運営
運営にあたっては、株式会社SOZONEXTおよび株式会社西東との連携が大きな役割を果たしている。
人員確保や教育体制の構築に加え、日々の運営に関する細やかな報告・相談・提案を通じて、地域に寄り添う運営が実現している。
「地域の方々を常に考えながら動いてくれる強いパートナー」と語るように、双方の密なコミュニケーションが施設の安定運営を支えている。
3.宿泊開始で広がる利用者層と新たな波及効果
宿泊提供を開始してから、利用者層に大きな変化が生まれた。
訪日外国人の利用が増え、温泉を目的とした宿泊需要も拡大。これまで想定していなかった層の来訪が目に見えて増加しているという。
さらに、町が進める「ミズベリング事業」※1などの取り組みとの相乗効果も期待され、地域全体の観光動線が広がりつつある。
※1 ミズベリング事業とは:河川や湖における水辺空間を地域活性化に活用することを目的とした取組で、国土交通省が2013年より推進しています。川根本町では「奥大井の旅に、新しい拠点を」というコンセプトのもと、接岨峡周辺の水辺空間を賑わいづくりの拠点と位置づけ、訪日客を含む多様な旅人が集う場として、地域の魅力をさらに広げる存在となることを目指しています。
■ 2028年の大井川鐵道全面開通へ —町全体で進める観光まちづくり—
川根本町には、接岨峡温泉をはじめ、奥大井湖上駅やアプト式鉄道など、全国的にも希少な観光資源が揃う。町全体が南アルプスユネスコエコパークに認定されていることも大きな強みだ。
今後は、新たな取り組みを加速させながら、2028年に予定されている大井川鐵道の全面開通を追い風に、より多くの人が楽しめるまちづくりを進めていく。
「地域の方々はもちろん、川根本町を訪れるすべての方に楽しんでいただける町を目指したい」。
その言葉には、地域の未来を見据えた確かな意志が込められていた。



SOZONEXT × 西東 × 川根本町が描く「地域の価値を未来につなぐプロジェクト」
接岨峡温泉会館の再生は、「地域の価値を未来につなぐ宿泊運営」の実践そのものだと考えます。
歴史ある温泉に宿泊という新たな機能を加えたことで、地域の課題であった滞在拠点の不足を補い、川根本町の観光に新しい流れを生み出すことができたのではないかと思います。
宿泊提供を通じて、これまで届かなかった層へ地域の魅力が広がり、温泉会館は“地域を知る入口”としての役割を果たし始めている。こうした変化は、地域資源を丁寧に磨き上げ、持続可能な形で活かしていくことの重要性を改めて示しているものと確信します。
今後も、宿泊運営を通じて川根本町の自然・文化・歴史がより多くの人に届くよう、地域とともに歩む姿勢を大切にしながら、未来のまちづくりに寄与して参ります。
地域資源を価値へ、価値を未来へ —SOZONEXTが描く持続可能な地方創生—
SOZONEXTが推進する地方創生は、地域に眠る資源を丁寧に見つめ直し、それらを“宿泊・観光”という形で再編集することで、新たな経済循環を生み出すことを目指す取り組みです。地域の魅力を価値として再構築し、持続可能な収益モデルへと転換していく—このアプローチこそが、SOZONEXTの事業の核となっています。
さらにSOZONEXTは、全国各地で地域の不動産を活用する民間企業、宿泊提供を通じて地域活性化に取り組むNPO、そして行政など、多様なパートナーと協働しながら、それぞれの地域に最適な“稼げる仕組み”を共創しています。地域ごとに抱える課題は異なりますが、共通しているのは「地域資源を価値に変え、自立的に稼げる未来をつくる」という視点です。
これからもSOZONEXTは、地域の声に寄り添い、多様なパートナーとともに価値を創り出すことで、全国のまちづくりに新しい選択肢を提示していきます。地域の可能性を最大限に引き出し、未来へとつなぐ“持続可能な地方創生”の実現に向けて、挑戦を続けて参ります。



株式会社西東について
株式会社西東は、1921年の創業から100周年を迎えました。
静岡県島田市を拠点に石油の卸・小売業のエネルギー供給と自動車サービスを基盤としながら、飲食・物産販売・温浴・宿泊事業など、地域の暮らしに寄り添う多様なサービスを展開してきました。
「ライフコンシェルジュとしてお客様の生活を豊かにします」という理念のもと、日々の暮らしから観光・レジャーまで、地域の皆さまに安心と快適をお届けすることを使命としています。また、行政施設の指定管理業務にも取り組み、地域の公共サービス向上と活性化に貢献しています。
これからも、地域社会とともに歩み、新たな価値を創造し続けてまいります。

会社名:株式会社西東
〒428-0013静岡県島田市金谷東1丁目1235番地の1
TEL:0547-45-2101
FAX:0547-45-5182
株式会社SOZONEXTについて
豊富なシステム開発経験で培ったITテクノロジーを不動産分野の様々なソリューションに融合するサービス「InnTouch(インタッチ)」を展開する企業です。
国内外からの集客・マーケティング支援、オンライン・オフライン両面におけるカスタマーサービス、無人/省人運営管理を実現するIoT機器開発、不動産取引及びファイナンス支援等、一気通貫で施設運営管理ソリューションを提供しています。

会社名:株式会社SOZONEXT
〒111-0041 東京都台東区元浅草2-6-4上野コアビル9階
TEL:03-3842-1552
E-mail:info@sozonext.com
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