【ミャンマー地震 被災者支援活動報告】命を守り、暮らしに希望を
3月の地震発生直後から、国連IOMは現地の方々や協力団体と連携し、昼夜を問わず命と生活を守る支援活動を続けてきました。これまでの日本政府と日本の個人の皆さまからの温かいご支援に、心より感謝申し上げます
ミャンマー地震の被害と現在の状況
ミャンマーでは地震の被害により、4万戸以上の住宅が壊れ、630万人以上が支援を必要としています。
さらに、モンスーン(雨季)の早期到来と連日の大雨により、テントなど仮設の住まいで暮らす人々の生活は、ますます厳しくなっています。

国連IOMが行っている主な支援活動
1.医療チームの派遣と診療
地震の影響で、395の病院や診療所が使えなくなりました。過密状態の避難所では清潔な飲み水が不足し、ごみ処理も追いついていないことから、下痢や呼吸器感染症が懸念されています。また糖尿病や高血圧などの慢性疾患を抱える人たちの薬の入手も課題です。そんな中、国連IOMの移動診療所は4月5日から週6日体制で稼働し、これまでに約7,500人を診察。40人を緊急医療機関へ紹介しました。
2.仮設住居と生活用品の提供
国連IOMはこれまでに、2万9,000人以上に、毛布や防水シート、蚊帳、調理器具などの生活物資を届けました。今後、5万人に支援を拡大予定です。

3. 多目的現金給付
地域の市場の多くは営業を再開しました。燃料、医薬品などは依然として流通が限られているものの、食料、特に野菜は比較的手に入りやすい状況となりました。国連IOMは、食料や水、衛生用品など暮らしに必要な物・サービスを自分で購入できるよう、被災者に現金を給付しています。5万4,600人への現金支援を予定しており、すでに1万3,000人以上が給付を受けました。
4.心理社会的ケア
家族や家、収入源を失ったショック、余震の不安、法的書類を紛失したこと、将来の見通しが立たないことなどにより、多くの被災者が深い精神的苦しみを抱えています。国連IOMはこれまで77名に対し、心理的応急処置やグループ活動、支援的カウンセリングを実施。さらに、被災地に派遣するカウンセラー4名の採用を進めています。
5. 支援活動に向けたデータ収集
これまでに、被害が大きかった20の地域で265件の現地調査を実施。どのような支援が最も必要かを確認しました。今後は、実施した支援の効果を確認する調査も予定しています。

いまも続く深刻な課題
支援活動は進められているものの、現在も、多くの人が過密な避難所での生活を強いられ、生活必需品や清潔な飲み水、衛生的なトイレも足りていません。雨季の到来により、風雨が仮設住居を直撃し、感染症の発生リスクが高まっています。引き続き皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
ご支援のお願い
国連IOMは、これからも被災された方々の命と尊厳を守り、希望ある生活の再建を支えていきます。引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
ご寄付はこちらから。
https://www.securite.jp/iom_myanmar_donation

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