辞書の三省堂、「今年の新語2016」ベスト10を発表 大賞は「ほぼほぼ」!
「ほぼほぼ」は意外と古くからあった!? 「ゲスい」は一種のリバイバル現象!? 言葉ネタ満載の選評とともに発表
2016年12月3日に行われた選考発表会で、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2016』」ベスト10が発表されました。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo2016/
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株式会社三省堂(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北口克彦)は、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2016』」を実施し、2016年を代表する新語ベスト10を発表いたしました。
新語の選定にあたっては一般からの公募を行い、応募総数は延べ2,834語、異なり1,182語となりました。これらの投稿を対象に、辞書編纂のプロである選考委員が一語一語厳正に審査し、「今年の新語2016」ベスト10を選定しました。
ベスト10には、実際の編者が「国語辞典風味」の語釈(語の解釈・説明)を与えました。また、選考理由として、言葉ネタが満載の選評を特設サイトに掲載いたしました。辞書に載るかもしれない「今年の新語 2016」の切り口と面白みを味わってください。
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三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2016」 ベスト10発表
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三種の国語辞典それぞれの性格によって、説明のしかたも少しずつ異なります。それぞれの説明の違いも合わせてお楽しみ下さい。
大賞 ほぼほぼ
ほぼ ほぼ [0]【《略略》・《粗粗》】(副) 問題となる事柄に関して、完璧だというわけにはいかないが、こまかい点を除けば、その人なりに全体にわたって妥当だと判断される様子。〔「ほぼ」の口頭語的な強調表現〕 「工事は━予定どおりに進んでいる/不正融資のからくりが━明るみに出された」
―『新明解国語辞典』風
ほぼ ほぼ(副)〔俗〕「ほぼ」をくり返して、気持ちを強めた言い方。「定員が―埋(ウ)まった」〔二十世紀末から例が目立ち、二〇一〇年代に広まった〕
―『三省堂国語辞典』風
ほぼほぼ〈副〉自分の見るところでは、かなり確実に、また、その程度までかなり近く。「締切までには―間に合うと思います・―八割がた完成です」[副詞「ほぼ」を繰り返したもの。「ほぼ」よりも話者自身の観点や期待がこもるぶん、話しているほうでは度合いを高めているつもりでも、受けとるほうからは不安に思われる場合もある]
―『三省堂現代新国語辞典』風
2位 エモい
エモ・い [2] (形)〔emotionを形容詞化したものか〕 〔音楽などで〕接する人の心に、強く訴えかける働きを備えている様子だ。「彼女の新曲は何度聴いても━ね」
―『新明解国語辞典』風
3位 ゲスい
げす・い[ゲスい](形)〔俗〕ゲスな感じだ。下品だ。やりかたが きたない。えげつない。「―下(シモ)ネタ・―質問」〔江戸時代からあり、二十一世紀に はいって特に多く使われる ことば〕
―『三省堂国語辞典』風
4位 レガシー
レガシー〈名〉[legacy]あるイベントのためにつくった施設が、のちのちまで再利用できること。また、その施設。「五輪後の―になれるかを議論する」[英語本来の意味は、「遺産」「遺物」]
―『三省堂現代新国語辞典』風
5位 ヘイト
6位 スカーチョ
7位 VR
8位 食レポ
9位 エゴサ
10位 パリピ
選外 神ってる
チャレンジ
IoT
▼5位以下の語釈は下記Webページに掲載しています。ぜひご覧ください!
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo2016/2016Best10.html#best05
■従来の新語・流行語ランキングとの違い
三省堂が募集する「今年の新語」とは、あくまで「今年特に広まったと感じられる言葉」ということで、必ずしも「今年生まれた言葉」ではありません。その中から、特定のジャンルやコミュニティーに偏らないよう、使用者層や使用域の広がりと使用頻度の高さを考慮しつつ、来年以降も使われてゆくであろう日本語を辞書編纂のエキスパートが慎重に選定しました。つまり、辞書に載ってもおかしくない新語をバランス良く認定するのが「今年の新語」です。ベスト10には、実際の国語辞典の編者が腕を振るって語釈を付しています。
■2016年を物語るベスト10 ―形容詞が健闘、威力を示す外来語-
「ほぼほぼ」の広がりと日常語化は「ほぼほぼ」元年にふさわしく大賞に。外来語由来の珍しい形容詞「エモい」が続いた。江戸時代からの「ゲスい」は、不倫問題を機に若者にまで浸透し3位に。「レガシー」「ヘイト」「スカーチョ」の外来語が健闘し、一気に現実味を帯びた「VR」、一般語化した「食レポ」、皆が気にする「エゴサ」が食い込んだ。英語発音風の面白い略語「パリピ」が最後を飾った。最多投稿数を得た「神ってる」は流行語の色彩が強く惜しくも選外に。リオ五輪でも見られた「チャレンジ」や家電をネットにつなぐ「IoT」は、やや力不足で選外に。
▼「ほぼほぼ」は意外と古くからあった!?「ゲスい」は一種のリバイバル現象!?
言葉ネタ満載の選評は下記Webページに掲載しています。ぜひご覧ください!
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo2016/2016Best10.html#senpyou
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辞書のトップメーカー 三省堂が刊行する国語辞典のご紹介
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ことばの本質をとらえる 『新明解国語辞典 第七版』
本書に関する詳しい内容は下記Webページをご覧ください。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/ja/smk_kok7/
現代の生きた日本語がわかる 『三省堂国語辞典 第七版』
本書に関する詳しい内容は下記Webページをご覧ください。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/ja/sankok7/
現代文・評論文を読み解くための 『三省堂現代新国語辞典 第五版』
本書に関する詳しい内容は下記Webページをご覧ください。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/ja/singenkoku5/
【三省堂について】
会社名:株式会社三省堂
本社所在地:〒101-8371 東京都千代田区三崎町2丁目22番14号
創業:1881年(明治14年)4月8日
代表取締役社長:北口克彦
従業員数:159名(2016年12月1日現在)
資本金:7,000万円
事業内容:辞書、事典、学習図書、一般図書、電子出版物、小学校・中学校・高等学校教科書の出版・販売、情報提供サービス
URL: http://www.sanseido.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社三省堂 営業局 販売部 販売宣伝課
Tel:03-3230-9562
E-mail:www-info@sanseido-publ.co.jp
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