emolはアプリを活用したセルフケアプログラムの提供を通じて、神戸市教育委員会の教員向けメンタルヘルスケア推進の支援を開始
■背景
教育現場の現状として令和4年度に行われた実態調査1)では、働き方改革により教員の在校時間は全体的には減少したという報告がある一方、未だ長時間労働が多く、うつ病などの精神疾患を理由に病気休職した教員の数は、過去最多の5897人(全体の0.64%)と、増加の一途を辿っています。
教員のメンタルヘルス不調の原因として、業務量の増加、業務の質の困難化、教員でのばらつきが大きくパターン化しにくいことなど、さまざまな要因が考えられています。実際に労働時間だけが問題ではないため、働き方改革で労働時間だけ短縮するのみでは、教員のメンタルヘルスの問題は解決しません。
■本事業について
教員の病気休職者が増加傾向であることや教員不足の現状を受けて、今年度から文部科学省は「公立学校教員のメンタルヘルス対策に関する調査研究事業」を開始しました。本事業の採択を受けた神戸市におけるメンタルヘルス対策の取り組みとして、emolのアプリを活用したメンタルセルフケアプログラムが採用されましたことを報告いたします。この取り組みを通じて、emolは神戸市教員のメンタルヘルスケアをサポートいたします。
本事業の取り組みとして、教員向けに調整済みの「ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)プログラム - Teacher)」を提供します。ACTプログラムは、不安などの感情との付き合い方を学び、柔軟な考え方を身につけるためのメンタルヘルスケアプログラムです。漫画や動画コンテンツ、体験型コンテンツで構成されており、認知行動療法に基づいたセルフケアを実践することができます。
本事業を通じて教員のメンタルヘルスを改善することで、よりよい社会作りにつながることを目標にかかげ、事業を推進して参ります。
【実施概要】
本事業では、神戸市で働かれている教員の方にご協力いただき、「ACTプログラム - Teacher」を使用した検証を行います。
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調査対象 :神戸市教育員会にて採用3年目以内の教員及び20代教員
調査方法 : emolプログラムの利用前後の各種質問表の回答
調査内容:ストレス、不安、抑うつ、心理的柔軟性などの変化
実施調査時期 : 2023年10月〜(2ヶ月間のアプリ利用)
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<emol株式会社>
会社名: emol株式会社
代表者: 代表取締役 千頭沙織
設立日: 2019年3月18日
ホームページ: https://emol.jp/
事業内容: メンタルヘルス関連サービス・精神疾患治療用アプリの開発
お問い合わせ: support@emol.jp
1) 文部科学省:教員勤務実態調査(令和4年度)【速報値】について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01232.html
2) ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
アクセプタンス&コミットメント・セラピーは、認知行動療法もしくは臨床行動分析と言われる心理療法の一つ。 ACTの目的は、困難な気分を取り除くことではなく、むしろ私たちが自らの人生と共に今この瞬間に留まり、価値づけられた行動へと向けて前に進むことである。ACTでは、不快な気分に対して、オープンでいること、過剰反応せずにいること、そして、そういったものを引き出されるような状況も避けずにいることを学べるよう促す。
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