文京区立森鴎外記念館 特別展「教室に立った鴎外先生」
教育者としても活躍した鴎外をご紹介します!
春、新たな学びの季節です。2024年度・春の特別展では、教育者としても活躍した森鴎外をご紹介いたします。
文豪・森鴎外は、1881(明治14)年に東京大学医学部を卒業後、陸軍軍医となります。ドイツ留学から日本へ戻った鴎外は、陸軍軍医学校の教官となり衛生学を教え、1893(明治26)年からは校長を務めます。
その間、1891(明治24)年から、東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)で美術解剖学、のちに美学と西洋美術史等を教えました。また、慶應義塾大学部でも美学の嘱託講師を務めます。留学中、欧州の文化にふれるなどの経験を重ねたことで、鴎外は各学校に招聘されたのでしょう。
さらに、鴎外は1908(明治41)年~1920(大正9)年に、修身や唱歌の国定教科書編纂にも関わりました。本展では、教育に携わった鴎外の姿を、各学校にまつわる関連資料、教科書等をとおして展覧します。皆さまと鴎外先生との新たな接点が見つかるかもしれません。
多くのご観覧をお待ちしております。
会期等概要
□展覧会名 特別展「教壇に立った鴎外先生」
□会期 4月13日(土)~ 6月30日(日)
□主催 文京区立森鴎外記念館
□監修 山崎一穎(跡見学園女子大学名誉教授、森鴎外記念会顧問)
□協力 慶應義塾福澤研究センター/福澤諭吉記念慶應義塾史展示館、公益財団法人 日本美術院、東京藝術大学 美術学部 近現代美術史・大学史研究センター、東京大学総合図書館、福岡教育大学学術情報センター図書館、 防衛省防衛研究所戦史研究センター
□会場 文京区立森鴎外記念館 展示室1・2
□休館日 4/23(火)、5/27(月)、5/28(火)、6/24(月)、6/25(火)
□開館時間 10時~18時(最終入館17時30分)
□観覧料 600円(20名以上の団体480円)
■展示関連講演会①
「教壇に立つ+教科書をつくる森鴎外」
大塚美保(聖心女子大学教授、森鴎外記念会常任理事)
6月1日(土)14時~15時30分
■展示関連講演会②
「森鴎外と美術解剖学」
布施英利(東京藝術大学教授・美術解剖学)
6月9日(日)14時~15時30分
※いずれも定員50名、事前申込制。申込方法等詳細は、当館HPなどでお知らせします。
岡倉天心筆 鴎外宛書簡 明治24(1891)年2月16日付
東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)で、鴎外を美術解剖学の講師として迎える準備ができたこと、
出講の曜日などを伝える。署名は天心の本名「覚三」。
「慶應義塾大学部文学科卒業記念」明治30(1897)年、
前列中央から福澤諭吉、ロイド(文学科主任)そして右端鴎外。
東京美術学校全景 『Notice sur l'école des beaux-arts de Tokyo』
明治32(1899)年 国立国会図書館蔵
慶應義塾表門『東京景色写真版』江木商店 明治26(1893)年 国立国会図書館蔵
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