i.MX 8ULP搭載、超小型で省電力な実装型CPUモジュール「Armadillo-900」を開発

~ JC-STAR★1にも適合可能なセキュアIoT機器を短期間に開発可能 ~

株式会社アットマークテクノ

 株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、代表取締役:實吉 智裕)は、NXPセミコンダクターズ製SoC「i.MX 8ULP」を採用した組み込みプラットフォーム"Armadillo(アルマジロ)"の新シリーズの第一弾として、CPUモジュール型の「Armadillo-900(以下、本製品)」を開発しました。本製品は31mm角の実装型CPUモジュールとLinuxベースのIoT機器向けOS「Armadillo Base OS(以下、ABOS)」を組み合わせた超小型の組み込みプラットフォームです。本製品により省電力でセキュアなIoT機器を短期間に開発することができます。

 本製品は実装型のCPUモジュールで、31mm角のサイズに、SoC、メモリ、ストレージ、電源回路などIoT機器としての主要な機能が高密度に集積されています。IoT機器のハードウェア設計者は、本製品を利用することでSoC周りの煩雑で高度な設計が不要となり、要求仕様に合わせたインターフェース部分(マザーボード)の開発に特化することができます。また本製品に搭載されているABOSはセキュリティ機能が充実しているため、本製品を採用することで、省電力かつセキュアなIoT製品を短期間に開発・製造することが可能です。

(1)   i.MX 8ULP搭載 省電力なシステム設計が可能

 搭載するSoC「i.MX 8ULP」は、28nm FD-SOIプロセスで製造され、高い処理能力ながらも、省電力性に優れています。多彩な電力コントロール機能を持つことも1つの特長です。本製品ではShutdown、Deep Sleep、Sleep、Activeの4つの動作モードを提供し、これらの動作モードを組み合わせることで間欠動作を実現し、バッテリーを搭載したモバイル端末への適用も可能です。

(2)   ヘテロジニアスマルチコアを活用したLinux+FreeRTOS環境で柔軟なシステム開発

 i.MX 8ULPには複数の異なるタイプのCPUコアが搭載されており(ヘテロジニアスマルチコア)、通信機能やGUIにはArm Cortex-A35上で動作するLinuxアプリケーションで、高速な周期処理やアナログ信号の計測にはArm  Cortex-M33上で動作するFreeRTOSアプリケーションで処理することが可能です。多様な要求仕様へ柔軟に対応し、IoT機器のシステム開発を実現します。

(3)   コンテナ型でセキュアなOS、JC-STAR★1適合のIoT機器も簡単に開発

 ABOSはIoT機器向けのLinuxベースのコンテナアーキテクチャのOSです。ABOSそのものがセキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)の★1に適合しやすい構造であるため、ユーザーは工数を大幅に増やすことなくセキュリティ対応IoT機器を開発することが可能です。IoT機器の運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」と組み合わせることで、現場に設置したIoT機器の死活監視のほか、遠隔操作や、ソフトウェアのアップデート(OTA)も可能です。

本製品は2025年春に発売、サンプル価格は15,000円(税込: 16,500円)の予定です。発売に先立ち、本製品は幕張メッセにて開催される「Japan IT Week 秋」(主催: RX Japan株式会社、会期: 2024年10月23日~25日)のアットマークテクノブース(3ホール, 小間番号: A10-2)にて展示します。

 本製品は2025年春に発売、サンプル価格は15,000円(税込: 16,500円)の予定です。発売に先立ち、本製品は幕張メッセにて開催される「Japan IT Week 秋」(主催: RX Japan株式会社、会期: 2024年10月23日~25日)のアットマークテクノブース(3ホール, 小間番号: A10-2)にて展示します。

Armadillo-900 製品仕様

CPU

NXPセミコンダクターズ製 i.MX 8ULP
Arm Cortex-A35 (800MHz)×2

Arm  Cortex-M33 (216MHz)

RAM

1GB(LPDDR4x)

ROM

3.8GB(eMMC )

GPU

OpenGL® ES 3.1,  OpenCL™, Vulkan®, OpenVG1.1

LAN

RJ45×1 (100BASE-TX/10BASE-T,  AUTO-MDIX)

無線LAN

拡張可能

USB

USB 2.0(Host/Device)×2(High Speed) 拡張可能

SD/MMC

SD×2拡張可能

カレンダ時計

SoC内蔵RTC使用可能, I2C拡張可能

カメラ入力

MIPI CSI-2 (2レーン)×1

ビデオ出力

MIPI DSI (4レーン)×1 

拡張IF

I2C, I3C, SPI, CAN, SDIO, ADC, I2S, MQS 

UART: 3.3V CMOS×最大2, 1.8V CMOS×最大3

GPIO: 3.3V  GPIO×最大18, 1.8V GPIO×最大77

 セキュアエレメント

SE050搭載

入力電源

DC5V±10%

動作温度範囲

-20~+70℃

外形サイズ

31mm×31mm

株式会社アットマークテクノおよび「Armadillo」について 

 株式会社アットマークテクノは、組み込みプラットフォームのリーディングカンパニーとして、独自ブランド「Armadillo(アルマジロ)」を展開しています。「Armadillo」は2001年に初代機を開発して以来、20年以上にわたり累計80万台を超える省電力CPUボードとIoTゲートウェイ、その関連技術を提供し、データロガーや通信機器、産業機器の操作盤や情報端末など、IoT機器プラットフォームとしてご採用いただいています。

株式会社アットマークテクノの詳細情報     

https://www.atmark-techno.com

購入に関するお問い合わせ:

株式会社アットマークテクノ 営業部

TEL: 03-5904-8031 E-mail: sales@atmark-techno.com

*「Armadillo」は株式会社アットマークテクノの登録商標です。その他本リリースに記載の会社名および商品名は、各社・各団体の商標または登録商標です。TM、®マークは記載していない場合があります。

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会社概要

株式会社アットマークテクノ

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URL
https://www.atmark-techno.com/
業種
製造業
本社所在地
北海道札幌市北区北十二条西4丁目1-6 松﨑北12条ビル
電話番号
011-299-1501
代表者名
實吉 智裕
上場
未上場
資本金
7600万円
設立
1997年11月