PhillipsX、ティエリー・ノワール展「ラッシュアワー」を東京と香港で同時開催
2025年7月9日〜31日、東京(六本木)および香港(西九龍文化地区)のフィリップス・オークション ギャラリーにて開催予定

フィリップス・オークションのグローバル・プライベートセールス部門が運営する展示販売プラットフォーム「PhillipsX」は、フランス人アーティスト、ティエリー・ノワールによる展覧会「ラッシュアワー」を東京と香港で同時開催します。本展は、ノワールにとってこれまでアジアにおける最も重要なプロジェクトとなり、1980年代初頭の初期作品から、現在の大型で色鮮やかな作品まで、約40年にわたる創作の軌跡をダイナミックにたどる内容となっています。なかでも、これまでヨーロッパ外では未公開だった1980年代の貴重な作品群と、本展のために制作された新作絵画やサイトスペシフィックな壁画作品が並び、過去と現在の鮮やかな対話を生み出します。
フィリップス・オークション モダン&コンテンポラリーアート部門 シニア・インターナショナル・スペシャリストの長澤貴子は、次のように述べています。「昨年、ニューヨークで開催された『Thierry Noir: Gold』展および、当社Dropshopでの即日完売となったリリースに続き、再びこの象徴的なアーティストとアジアにおける大型プロジェクトを実現できることを大変嬉しく思います。1984年にベルリンの壁に最初の壁画を描いたアーティストとして国際的な注目を集めたノワールは、5つの年代にわたる活動を経て、今なお世界のアートシーンにおいて独自の存在感を放ち続けています。東京と香港それぞれのギャラリーで、彼の作品が持つエネルギーとリズムをぜひ体感していただきたいと思います。」

ティエリー・ノワール展「ラッシュアワー」(東京)
東京会場は、六本木のピラミデビル内にあるフィリップス・オークションの東京スペースにて、7月9日から31日まで開催されます。会場では、ノワールが現地で描いた床から天井までの大規模な壁画インスタレーションに加え、「ラッシュアワー」シリーズからの新作絵画が展示されます。過去と現在が交錯するようなこのインスタレーションは、太く力強い輪郭線、鮮やかな色彩、様式化されたキャラクターが複雑に絡み合う構成により、現代都市・東京のスピード感、密度、絶え間ない動きを映し出します。また、1980年代にベルリンの壁の影で制作された小スケールのドローイングも展示され、都市の喧騒と静謐の対比が表現されています。なお、作家本人も来日を予定しており、7月9日午後5時〜7時に開催されるオープニングレセプションに出席いたします。
会期:2025年7月9日(水)〜31日(木) 開館時間:月〜金曜 11:00〜18:00(土日休館)
会場:〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル4階

Some questions deserve to be answered with a silent response, 2025

An early 1980s painting

This morning, I feel relaxed and I have good ideas, 2025

An early 1980s painting
ティエリー・ノワール展「ラッシュアワー」(香港)
香港・西九龍文化地区にあるフィリップス・オークション アジア本社では、ティエリー・ノワール展「ラッシュアワー」の第2章として、1980年代の作品と現在の実践との連続性に焦点を当てた展示が展開されます。ノワールの代表的なモチーフである「顔」やその他の象徴的な構図が描かれた初期の小作品が、2025年制作の大作と初めて並んで紹介され、過去と現在との対話が生まれます。この対比を通じて、ノワールの繰り返し現れるモチーフが時代とともにどのように発展してきたのか、そしてそれらがいかにして一貫したビジュアル・ヴォキャブラリーとして彼の作品世界に根付いているのかが明らかになります。7月18日(金)の午後5時から7時(香港時間)には、作家本人によるライブペインティングに加え、彼のインスピレーションや創作プロセスに迫るファイヤーサイド・チャットも開催予定です。アジアでは非常に貴重なこの機会に、ぜひ足をお運びください。
会期:2025年7月9日(水)〜31日(木) 開館時間:月〜金曜 10:00〜18:00(土日休館)
ファイヤーサイド・チャット&ライブペインティング:7月18日(金)17:00〜19:00
会場:フィリップス・オークション アジア本社(香港) 住所: 西九龍文化地区 オースティンロード・ウエスト8号 WKCDAタワーG階


ノワールは次のように語っています。「『ラッシュアワー』は、“今この瞬間”の強度、つまり絶え間なく動き続ける状態で生きるということについての展覧会です。そしてその強度は、かつてベルリンの壁に絵を描いていたときに感じた切迫感と繋がっています。何年もの時を経ても、あの時のエネルギーは確かに今も自分の中に存在しています。ただ、そのかたちが変わっただけなのです。」
作家紹介
ティエリー・ノワール(1958年生まれ)は、1980年代に西ベルリンで政治的な意識を持って制作を開始したアーティストで、非公式な住居に暮らしながら、当時の抑圧的な状況下で創作を続けていました。彼の代名詞とも言える細長い横顔、平坦な顔、単純化されたフォルムといったビジュアルモチーフは、ベルリンの壁の広大な面に描かれ、抵抗と忍耐の象徴となりました。現在では、ノワールの色彩豊かなイメージは世界中で広く知られており、5つの年代をまたぐキャリアの中で、彼は今もなお創作を続けながら、独自のビジュアル・ユニバースを拡張し続けています。


フィリップス・オークションについて
フィリップス・オークション:世界中の好奇心と冒険心が、アート、デザイン、高級品と結びつき、インスピレーションを与えてくれる場所です。20・21世紀の作品を売買するグローバルなプラットフォームとして、フィリップスは近・現代アート、デザイン、写真、エディション、時計、ジュエリーの分野において専門知識を提供しています。オークションと展覧会は主にニューヨーク、ロンドン、ジュネーヴ、香港で開催され、更に、ヨーロッパ、アメリカ、東京を含むアジア各地に代表オフィスが置かれています。フィリップスでは、ライブ及びオンラインオークションを定期的に開催しています。また、プライベートセール、鑑定、査定、ファイナンシャルプランニングに関するサポート含め、収集に関する幅広いサービスとアドバイスも提供しています。詳細につきましては、ホームページをご覧ください。
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東京:Tokyo@phillips.com +81-3-6273-4818
〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル4F フィリップス・オークション東京
香港:Ingrid Hsu, Head of Public Relations & Corporate Communications, Asia Ingridhsu@phillips.com
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