【独自調査】医学部受験の志望校決定時期を分析|秋以降に相談が増加
医学部受験生・保護者200人の相談を分析|国公立・私立・併願、地域、学費、科目相性から志望校選びの悩みを調査

医学部受験予備校「医進の会」では、医学部受験生および保護者から寄せられた志望校に関する相談を対象に、「志望校をいつ決めたのか」「決定時に何を重視したのか」「どのような理由で志望校を変更したのか」などを独自に集計・分析しました。
今回の調査では、2026年4月1日から7月31日までに寄せられた相談のうち、医学部の志望校選びに関する相談を行った受験生・保護者200人、相談延べ286件を対象としています。
分析の結果、志望校を9月以降に最終決定または変更した受験生は58.0%となりました。また、秋以降の相談では、国公立・私立の選択、併願校、学費、地域、科目・出題傾向との相性など、複数の条件を組み合わせて志望校を検討するケースが目立ちました。
本リリースでは、医学部受験における志望校決定時期と相談内容を、国公立・私立、併願状況、地域、学費、受験科目などの観点から分析します。
調査結果の要点
今回の調査から、医学部受験における志望校選びについて、以下の傾向が確認されました。
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志望校を9月以降に最終決定・変更した受験生は58.0%(200人中116人)
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秋期の志望校相談は76件となり、春期の42件から約1.8倍に増加
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志望校決定時の悩みは、「国公立・私立の選択」48.5%、「科目・出題傾向との相性」46.0%、「学費」41.5%が上位
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国公立・私立を併願する受験生の平均検討校数は4.6校
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過去問や配点を確認した後に志望校候補を変更した受験生は32.5%(65人)
なお、本調査における「春」は4~5月、「夏」は6~8月、「秋」は9~11月として集計しています。
調査背景|なぜ医学部の志望校相談は秋に具体化するのか
医学部受験では、夏までの模試結果や学習状況を踏まえ、秋以降に受験校を具体的に検討するケースが多く見られます。
今回の調査では、相談延べ286件のうち、志望校に関する相談は春期の42件から夏期には61件、秋期には76件へと増加しました。
秋になると、単に「医学部に行きたい」という段階から、具体的な大学名を挙げて「この大学を第一志望にしてよいか」「私立を何校受けるべきか」「国公立と私立をどう組み合わせるか」といった相談へ変化する傾向があります。
また、2027年度大学入学共通テストは2027年1月16日・17日に実施予定で、出願内容の登録は2026年9月15日から10月2日までとなっています。
こうした受験日程を見据え、秋以降に必要な科目や受験方式を具体化することが、志望校相談が増える背景の一つと考えられます。
志望校を最終決定した時期|最多は9月~10月
志望校の最終決定時期を調査したところ、9~10月が最多で27.0%(54人)となりました。
内訳は以下の通りです。

9月以降に最終決定した受験生は合計116人で、全体の58.0%を占めました。
一方、志望校を一度決定した後に変更した経験がある受験生は62人(31.0%)でした。
変更理由では、「模試結果」が28人、「過去問との相性」が21人、「学費」が17人、「試験日程」が15人、「科目・配点」が14人となりました。
この結果から、志望校は早期に検討を始めながらも、成績や入試情報を確認したうえで秋以降に最終的な判断をする受験生が多いことが分かります。
国公立・私立・併願別に見る志望校決定時期
調査対象の200人を志望区分別に分類すると、国公立のみが82人、私立のみが46人、国公立・私立併願が72人となりました。

特に国公立・私立の併願者では、66.7%が9月以降に志望校を最終決定または変更していました。
国公立医学部では、共通テストと個別試験の両方を考慮する必要があります。一方、私立医学部では大学ごとに入試科目や配点、出題傾向、試験日程が異なります。
両方を受験する場合には、それぞれの対策をどのように組み合わせるかも重要です。
今回の調査では、国公立・私立併願者の平均検討校数は4.6校、私立のみでは5.2校、国公立のみでは2.8校でした。
志望校決定時の悩み|国公立・私立、科目相性、学費が上位
志望校を決める際に重視した項目を複数回答で集計したところ、以下の結果となりました。

最も多かったのは「国公立・私立の選択」で97人、次いで「科目・出題傾向との相性」が92人、「学費」が83人でした。
医学部の志望校選びでは、学力だけでなく、入試方式や家庭の経済的条件、通学可能性など複数の要素が相談内容として表面化していることが分かります。
地域と学費は志望校候補をどう変えるか
医学部受験では、大学の所在地も重要な判断材料となります。
今回の調査では、57人(28.5%)が地域・通学条件を志望校選びの判断材料としていました。
そのうち、遠方の大学への進学を検討した受験生は34人、下宿を前提として志望校を検討した受験生は27人でした。
また、学費を理由として志望校候補を変更した受験生は17人(8.5%)となりました。
特に私立医学部では、授業料だけでなく、入学金や施設費などを含めた6年間の納付金を確認する必要があります。さらに、自宅外通学の場合は住居費や生活費、交通費なども必要になります。
地域枠や学校推薦型選抜などを検討する場合には、出願条件だけでなく、卒業後の進路に関する条件なども事前に確認することが重要です。
科目数・配点・問題形式との相性をどう判断したか
医学部の志望校選びでは、偏差値だけでなく、大学ごとの入試問題との相性も重要な判断材料になります。
今回の調査では、92人(46.0%)が科目構成や出題傾向を志望校選びの判断材料としていました。
さらに、過去問を実際に解いた後に志望校候補を変更した受験生は65人(32.5%)でした。
変更理由としては、数学の配点が高いこと、英語の長文問題が多いこと、理科の出題範囲、記述問題の多さなどが挙げられました。
例えば、数学を得意とする受験生であれば数学の配点が高い大学が候補になりやすい一方、数学を苦手としている場合には、他科目との配点バランスを確認することが重要になります。
「相性」という感覚的な言葉だけで判断するのではなく、配点、問題形式、制限時間、記述量、過去問の得点状況などに分解して確認することが大切です。
志望校決定を左右する条件の組み合わせ
志望校選びでは、一つの条件だけで大学を決めるとは限りません。
例えば、私立医学部を志望する受験生では「学費と試験日程」、遠方から受験する場合には「地域と通学条件」、特定の科目を苦手としている場合には「科目配点と問題形式」など、複数の条件を組み合わせて検討する必要があります。
今回の調査では、複数の相談項目を組み合わせた結果、「学費と私立・国公立の選択」が38人、「科目・出題傾向と志望校変更」が34人、「地域と通学条件」が29人となりました。
なお、対象者が少ない組み合わせについては、個人が特定されることを防ぐため詳細な数値の公表を控えています。
相談現場から見えた傾向
相談現場では、「模試の判定は悪くないが、過去問では思うように点数が取れない」という相談が46人(23.0%)から寄せられました。
また、本人と保護者の志望校に対する考え方が一致していないケースは29人(14.5%)でした。
本人は第一志望へのこだわりが強い一方、保護者は学費や地域、浪人の可能性などを重視するケースもあります。
こうした場合には、本人の希望を尊重しながら、学力、入試方式、費用、日程などを一つずつ整理し、家庭内で判断材料を共有することが重要です。
塾長コメント|偏差値だけではなく、合格可能性を構成する条件を見る
今回の調査では、志望校を9月以降に最終決定または変更した受験生が58.0%を占めました。
秋に志望校について悩むこと自体が問題なのではありません。夏までの模試結果や学習状況に加え、過去問、受験科目、試験日程、学費などの情報が具体的になり、改めて志望校を見直す時期になったと考えられます。
医学部の志望校選びでは、偏差値だけで大学を並べるのではなく、共通テストと個別試験の配点、英語・数学・理科の問題形式、試験時間、面接・小論文、学費、通学可能性などを総合的に確認することが重要です。
また、今回の調査では32.5%の受験生が過去問を確認した後に志望校候補を変更していました。これは、模試の偏差値だけでは判断できない大学別の入試との相性を確認することの重要性を示す結果の一つと考えています。
秋の段階では、第一志望を無理に変更するのではなく、「第一志望群」「実力相応群」「安全性を考慮する群」などに分けて候補を整理し、模試や過去問の結果に応じて更新していくことも一つの方法です。
秋から始める志望校整理のチェック項目
秋以降に志望校を具体化する際には、次の項目を順番に確認することが大切です。
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受験科目を確認する
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共通テスト・二次試験の配点を確認する
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過去問を解き、現在の得点状況を確認する
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試験日程と併願可能性を確認する
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学費・下宿費などの費用を確認する
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面接・小論文などの対策が必要か確認する
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第一志望・併願校を含めて受験日程を整理する
志望校を決めることは、大学名を一つに絞ることだけではありません。残りの期間でどの大学に向けて、どの科目を、どのように対策するのかを具体化することも重要です。
調査結果を踏まえた支援内容
医進の会では、医学部受験生の志望校選びについて、模試結果や得意・不得意科目だけでなく、大学ごとの入試科目、配点、出題傾向、試験日程などを確認しながら相談を行っています。
特に秋以降は、志望校を決めることと学習計画を切り離さず、志望校ごとの過去問対策や科目別の学習内容を整理することが重要です。
また、国公立・私立の併願を検討する場合には、共通テスト対策と私立医学部対策のバランス、試験日程、移動負担なども含めて受験計画を考える必要があります。
調査概要
調査名称: 医学部受験における志望校決定時期と相談内容に関する調査
調査期間: 2026年4月1日~2026年7月31日
調査主体: 医進の会
調査対象: 調査期間中に医進の会へ志望校に関する相談を行った医学部受験生および保護者
有効対象数: 実人数200人、相談延べ286件
調査方法: 面談・電話・オンライン・問い合わせフォーム等の相談記録を匿名化し、事前に設定した分類基準に基づいて集計
集計単位: 受験生一人を一サンプルとして集計
分類項目: 志望校決定時期、国公立・私立・併願、地域、学費、科目・配点・出題形式、試験日程など
調査委託先: 自社調査
春の定義: 4~5月
夏の定義: 6~8月
秋の定義: 9~11月
備考: 複数回答の項目では、回答割合の合計が100%を超える場合があります。また、構成比は小数点以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。本調査は当塾に寄せられた相談記録を対象としたものであり、医学部受験生全体を対象とした無作為抽出調査ではありません。
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