GENSHI AI、代表開発のRust製コードエディタ「necoder」を社内開発に導入 複数AIエージェントを並行稼働することで開発を加速

メモリ使用量はCursorより待機時で約96%、AI実行中も約88%少ない。オープンソースで公開中。GENSHI AIの加速的な開発を支えています。

株式会社GENSHI AI

株式会社GENSHI AI(本社:東京都千代田区、代表取締役:長嶋 大地、以下「GENSHI AI」)は、代表取締役の長嶋 大地が開発し、オープンソースで公開しているコードエディタ「necoder(ねこーだー)」を、社内のソフトウェア開発に導入したことをお知らせいたします。

necoderはRustで書かれたネイティブアプリです。

Claude Code、Codex、GitHub Copilotなど複数のAIエージェントに対応し、DeepSeekなど各社のAPIにもつなげます。複数のAIエージェントをエディタの中で並行して動かし、複数のプロジェクトとブランチの開発を同時に進めるために、長嶋が自ら設計しました。

同じ条件で測ったCursorと比べ、メモリ使用量は待機時で約96%、Claude Codeの実行中でも約88%少なくなっています(当社調べ)。メモリの少ないパソコンでも軽快に動作します。

necoderの概要

項目

内容

名称

necoder(ねこーだー)

概要

AIエージェントと共に使うためのコードエディタ(デスクトップアプリ)

開発者

長嶋 大地(GENSHI AI 代表取締役)が個人で開発

対応OS

macOS 13以降(Apple Silicon)、Windows 10以降(x64)

価格

無料。アカウント登録も不要

ライセンス

オープンソース(AGPL-3.0)

開発の背景

GENSHI AIは、医療機関向けの閉域LLM基盤「MedLocal」、医師向けエビデンス検索「CHUBEN」、医療用語に強い音声認識「GENSHI Voice」、訪問診療向けの医療者専用チャット「RoundTrace」を、少人数で並行して開発しています。

開発の多くはAIエージェントと共に進めており、1人のエンジニアが複数のリポジトリとブランチで、複数のAIエージェントを同時に動かす働き方が日常になりました。

一方で、既存のエディタでプロジェクトごとにウィンドウを開いていくと、どのウィンドウのどのAIに指示を出しているのかを見失いやすくなります。Electronで作られたエディタは、ウィンドウを増やすたびにメモリの消費も増えます。代表の長嶋は平均して10以上のプロジェクトを並行して開発しており、エディタのウィンドウを10枚、20枚と並べていました。

これまでのウィンドウの乱立の状態

この課題を解消するため、長嶋は2026年7月にnecoderの開発を始めました。

8月に最初のバージョンを公開し、9月にはCursorからnecoderへ完全に移行しました。

また社内のエンジニアも、日々の開発にnecoderを使っています。

necoderの特長

1. 複数のAIエージェントに対応

necoderは、特定のAIに縛られないエディタです。

複数のAIエージェントを、エディタの中でそのまま動かすことが出来ます。

公開の通信規格であるAgent Client Protocol(ACP)で接続するため、契約中のサブスクリプションがそのまま使え、necoder用のAPIキーは必要ありません。

以下は使えるサブスクリプションの例

  • Claude Code

  • Codex

  • GitHub Copilot

  • Qwen Code

  • OpenCode

  • Kimi CLI

  • Grok Build

さらに、AIエージェントを各社のAPIやコーディングプランで動かすこともできます。

DeepSeek、GLM、Kimi、Qwen、MiniMax、Xiaomi MiMo、OpenRouter、Ollamaのひな形を用意しており、OpenAIやAnthropicと互換のAPIであれば自由に追加できます。

necoderで使えるAIエージェントと、接続できる各社のAPIの例

たとえば長嶋は、Codex、Claude Code、OpenCode Goのサブスクリプションを使っており、OpenCode GoではDeepSeek Harnessを通してDeepSeek V4.1 Flashを動かしています。

同じプロジェクトの中に複数のスレッドを持てるので、エージェントを変えるたびに別の開発環境へ移る必要はありません。

necoderの画面。

2. 軽さと速さ

necoderはRustで書かれたネイティブアプリで、画面はGPUで直接描画します。
Electronを使わず、OSのWebViewもHTMLプレビューでしか使わないため、起動が速く、メモリの消費も抑えられます。UIの描画には、Zed Industriesが開発するUIフレームワーク「GPUI」を使っています。

起動時間とメモリ使用量の実測値(当社調べ)。環境により異なります
同じMacでnecoderとCursorのメモリ使用量を比べた結果(当社調べ)

また使っていないAIエージェントは自動で休止されます。

このような工夫により、メモリの少ないノートパソコンでも、複数のプロジェクトとAIエージェントを1つのウィンドウで開いたまま作業できます。

リモートのサーバーでの開発には、Rustで独自に開発した軽量なRemote SSHを使っています。

接続先に自動で置くのは約2.7MBの実行ファイル1つだけで、Node.jsは要りません。メモリの少ないクラウドサーバーでも、サーバーの資源を開発そのものに回せます。

SSH接続先に置くサイズとメモリ使用量の比較(当社調べ)

3. Fleetによる並行開発

Fleetは、複数のAIエージェントを1画面で並行して動かす機能(マルチプレクサ)です。
作業ごとにgitのworktreeを作ってAIエージェントを割り当てるため、同じリポジトリの中でも作業同士が衝突しません。取りまとめ役のCaptainに依頼すると、作業を分けて各AIエージェントに割り振り、終わるとコンフリクトを解消してマージまで進めます。進行中、承認待ち、完了の状態は、1つの画面で確認できます。

Fleetの画面。作業ごとにAIエージェントが並び、進行中、承認待ち、完了の状態を1画面で確認できます。承認待ちの作業は、その場で許可できます

4. スマホからの操作

パソコンの画面に表示されるQRコードを読み取ると、外出先のスマホからAIエージェントの進み具合を確認し、続きを依頼できます。

AIエージェントからの承認の依頼や質問への回答、Gitの差分の確認も、スマホで行えます。パソコンとスマホの間の通信は、エンドツーエンドで暗号化しています。

iPhoneの画面

開発の速度

necoderは、最初のコミットから約6週間で最初のバージョンを公開し、その後の約10週間で35回のリリースを重ねました。週3回を超えるペースで機能の追加と修正を続けています。

necoderの開発の経過(2026年11月3日時点)

GENSHI AIでの活用

GENSHI AIでは、necoderのほか、音声認識「GENSHI Voice」の一部にもRustを使っています。

Rustは、メモリの扱いに起因する不具合をコンパイルの段階で防げる言語です。

医療の現場で使われるシステムには高い信頼性が求められるため、高い処理性能と堅牢性を両立できるRustを、社内の開発でも積極的に採用しています。

GENSHI AIは、現在4つの製品を少人数で並行して開発しています。

1人のエンジニアが複数のAIエージェントに別々の作業を任せても、どこで何が動いているかを見失わない環境として、necoderを開発基盤の1つに位置づけています。

GENSHI AIが開発する4つの医療AI製品と、開発基盤のnecoder

代表取締役 長嶋 大地のコメント

代表取締役 長嶋 大地

AIエージェントと開発するようになって、1日にこなせる作業の量は大きく増えました。

一方で、どのウィンドウのどのAIに何を頼んだのかを見失う場面も増えました。

既存のエディタの設定や拡張機能では解決できなかったため、自分で作ることにしました。

necoderは、私が毎日いちばん長く触っている道具です。

不便を感じたらその日のうちにコードを直し、翌朝から使う。

この繰り返しで、公開から約10週間で35回のリリースを重ねてきました。

Rustのネイティブアプリとして作ったことで、メモリ使用量はCursorより大きく減りました。その分のメモリを、AIや開発環境に回すことができるのです。

necoderは、多くのオープンソースに支えられて作ったエディタです。

だからこそ、ソースコードを開き、誰でも使えて直せる形で公開しました。

Claude CodeでもCodexでもDeepSeekでも、使う人が自分の好きなAIを選べることも大切にしています。

GENSHI AIは、少人数で複数の医療AI製品を開発しています。AIエージェントと共に速く、かつ確実に作る力は、医療の現場に製品を届けるうえで欠かせません。necoderでの経験を、自社の製品開発にも生かしてまいります。

necoderのダウンロード

necoderは無料で、アカウント登録なしで使えます。
公式サイトからダウンロードしてください。

株式会社GENSHI AIについて

医師とエンジニアが一体となり、臨床現場で真に役立つAIを開発する医療AIスタートアップです。

医療機関向け閉域LLM基盤「MedLocal」、医師向けエビデンス検索「CHUBEN」、医療用語特化型音声認識「GENSHI Voice」、訪問診療向け医療専用チャット「RoundTrace」を展開しています。

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)が運営する創業成長支援プログラム「1stRound」第15回支援先に採択されています。

  • 会社名:株式会社GENSHI AI(GENSHI AI Inc.)

  • 代表者:代表取締役 長嶋 大地

  • 設立:2025年11月

  • URL:https://genshi.ai

※necoderは代表取締役の長嶋 大地が個人で開発しているオープンソースのソフトウェアです。

※性能の数値は当社の開発機での実測値で、利用環境により異なります。

※記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

  • 株式会社GENSHI AI 広報担当

  • メールアドレス:contact@genshi.ai

  • お問い合わせフォーム:https://genshi.ai/#contact

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会社概要

株式会社GENSHI AI

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URL
https://genshi.ai/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田和泉町1番地6-16 ヤマトビル405
電話番号
-
代表者名
長嶋大地
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2025年11月