複雑化するIT環境におけるデータ管理をよりシンプルに 多様な技術革新に即した“データ管理”でお客様のDX推進を加速

ベリタステクノロジーズ 代表執行役員社長 大江克哉 年頭所感

明けましておめでとうございます。平素より当社に対するご支援に厚く御礼申し上げます。新年にあたり、皆様にご挨拶を申し上げます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速がうかがわれる昨今、資産としてのデータ価値を高めるため、“データ管理”にも変革が迫られています。ベリタスは、お客様が未来のイノベーションへの道を切り開けるよう、DX戦略推進の最も重要なパートナーになることを目指してまいります。2020年も引き続き、変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

2019年、業界最高レベルのデータ管理にこだわり続けてきたベリタスは、新しい製品ビジョンとして「エンタープライズ・データサービス・プラットフォーム」を発表しました。これは、爆増するデータ量への対応、クラウド移行/ハイブリッド環境での管理の複雑化、データを狙うランサムウェアなどによる脅威や障害、人的ミス、災害等によるシステムダウン・レジリエンシーへの対策、厳しいデータ規制への対応などにより、複雑化し、煩雑になる企業IT部門の業務負担を大幅に削減させる、ベリタスからの提案でした。

2020年は、前年からのトレンドが一層先鋭化する中、5Gの導入、AIOpsの拡散、そしてコンテナ技術の活用が注目される技術として挙げられています。ベリタスは、最新の技術トレンドを先取りし、エンタープライズ・データサービス・プラットフォームのコンセプトをさらに進めながら、ソリューションの機能強化および拡張につとめてまいります。


◆2019年ハイライトと今後の展開

●「エンタープライズ・データサービス・プラットフォーム」を発表
●小規模拠点/エッジ環境に最適なバックアップアプライアンスを発表
●クラウドに対応したパートナーシップ、および製品強化

「エンタープライズ・データサービス・プラットフォーム」を発表
エンタープライズ・データサービス・プラットフォームは、複雑化したインフラやテクノロジーレイヤを抽象化してシンプルにすることを目指してベリタスが提唱する新しい製品ビジョンです。お客様のデータがどこにあっても保護できるように、ビジネスが予期せぬ事態に直面したときにも可用性を最大に保てるように、そして技術要件、規制が変り、複雑になっても万全なデータガバナンスが維持できるように、機能の向上だけでなく、運用の簡素化を目指せることを主旨としました。

この新しいコンセプトと共に発表された「Veritas NetBackup」の最新版、NetBackup 8.2は、プラットフォームコンセプトの中心として位置づけられ、機能の改善だけでなく、その他先進のベリタス製品群と共に、さまざまなテクノロジー、ソリューションとのAPI連携が強化されました。この幅広い連携のもと、データの「保護」、「可用性」、「インサイト」を提供できる優れたプラットフォームとして、今後、関連する各製品の機能強化を進めてまいります。

エッジ環境に最適なデータ保護ソリューション、「Veritas™ Flex 5150 アプライアンス」を発表
今日、多くのデータがデータセンター内に存在しますが、ガートナー社では、2025年までに従来型データセンターの80%が閉鎖されると予想しています。ベリタスは、データインフラが中央から地方、地域に広がり始めているトレンドに応え、導入・運用管理をシンプルにした「Flexアプライアンス」を発表しました。NetBackupを搭載した新しいFlex 5150は、コンテナ技術によって、エンタープライズクラスのデータ保護適用範囲を、エッジ/中小規模環境に拡大しました。今後、IoT、5Gネットワークなどの普及により、データが生成・保存・活用される場所は一層多様化することが予想されますが、どのような環境でも、データを確実に保護・復元可能にするデータ保護プラットフォームとして、幅広い市場、顧客層に受け入れられるものと期待しています。

加速するクラウド移行に対応したパートナーシップと製品の強化
2019年は、オンプレミスからパブリッククラウドへのデータの移行が急速に進んだ年となりました。ベリタスのお客様の状況だけをみても、移行したデータ量は以前と比較して4倍に増加し、同時にパブリッククラウドに移行されたNetBackupのワークフローも劇的に増えています。

ベリタスでは、クラウドパートナーとのグローバル規模でのパートナーシップ強化をいくつか発表してきました。具体的には弊社フラッグシップ製品である「Veritas NetBackup」、「Veritas Backup Exec」のAWSストレージコンピテンシー取得、さらに、AWS Outposts でのテストと検証に成功した最初の AWS パートナーネットワークメンバーとなりました。また、Microsoft Azureに対しても、「Veritas Backup Exec」が認定を取得いたしました。さらに、Dockerコンテナベースのワークロード保護ソフトウェアとしての認定も取得し、マルチクラウド、仮想及び物理環境のいずれにおいても、従来型、HadoopやMongoDB等の次世代ワークロードに加えコンテナ化されたデータまで網羅的に保護することが可能となりました。

 

◆2020年以降の予測

2020年は、以下3つのテクノロジートレンドに注目しています。

5Gの導入がもたらすネットワークエッジの革新とそこに現れる保護の課題
5Gによって、ネットワークエッジにおいてもリッチかつインタラクティブなオンデマンドサービスを即座に処理することが可能になります。そこではデータとユーザー、そしてIoTとの溝は一層、小さくなっていくことでしょう。ガートナーは、来年末までに58億台の接続デバイスが市場に投入されると予測していますが、これらのエッジシステムは、その周辺で一時的なデータの増加を生み出します。例えば、無人輸送システムの自動運転ナビゲーションでは、車両と乗客の安全かつ迅速な移動を可能にするジオロケーションデータなどが作られ、目的が達成されると削除されてしまいます。

今後これらの一時的なデータを含むIoTデータは、ビジネス決定において重要な役割を担うようになりますが、これらのデータ価値が高まる程、サイバー犯罪者にとっては、より魅力的なターゲットとなります。また、エッジネットワークのダウンタイムは、社会に大きな混乱を引き起こすことになりかねないので、レジリエンスを確保することにも注力しなければなりません。これらの課題に対応するため、多数のセカンダリエッジサイトを構築して重要なサービスとアプリケーションの可用性を高めるか、または、集中ネットワークをバックアップとして使用することになるでしょう。

AIOpsの導入元年:利便性の先に見える将来の課題
多くの組織が従来のコアエンタープライズ・データセンターから、分散型のオンプレミスおよびクラウドインフラストラクチャへの移行を進めていく中、AIOpsの導入範囲も広まっていくと考えられます。AIOpsの必要性が高まる主な要因には、マシンエージェント、コンテナ化されたアプリケーション、プロセス指向の分析、IoTデバイス、API主導型のインフラストラクチャなどがあります。特に、APIの自動化は、重要かつ新しいレベルの自律プロセスを提供すると考えられ、さまざまな運用、ツール、デバイスから収集したデータを、分析、機械学習のアプリケーションへ速やかにつなげられる期待から、その採用が広がると考えられます。

これら新しい技術の広まりは、問題の自動検出とスムーズな自己修復、潜在リスクの事前検知等に大きな貢献を期待される一方、自動化の精度維持、サービスとして定着を始めた後での保守メンテナンス等は、将来へ向けての課題となるでしょう。

コンテナ技術の発展とデータ規制への対応
コンテナ技術は、アプリケーション展開および拡張することで、ビジネスの汎用性を高めます。また、組織が従来型のオンプレミスのインフラストラクチャから、コンテナ技術を含むハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)やパブリッククラウドへ移行するにつれて、ワークロードの迅速な展開とシフトが容易になります。こうした背景から、コンテナ技術は、今後よりシンプルで、使いやすく、迅速なインフラストラクチャの展開を可能にする方向へと進化して行くでしょう。

こうしてインフラストラクチャやITシステムがクラウドのように柔軟性が高まるにつれ、データはより一層様々な場所で生成されるようになり、データの管理、特にデータの属性情報をより一層正確に、ち密に、データと共に保持し続けることも求められます。データがいつ、どこで生成され、誰に活用されているか等の情報は、データ管理規制が強化される方向の中では、特に重要なものです。

 

ベリタスが2019年に発表した内容は、いずれも2020年以降のトレンドに強くかかわるものでした。これらトレンドが進むに従って、潜在的な課題もより現実で切実なものとなってくるでしょう。データの保護、可用性、インサイトのいずれの方面でもリーダーであり続けるベリタスは、すべての課題に先行する発展を続けて参ります。

2020年も引き続きベリタスにご注目ください。

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■ ベリタステクノロジーズ について
https://www.veritas.com/ja/jp/

Veritas Technologies はデータの可用性および保護のグローバルリーダーです。複雑化したIT環境においてデータ管理の簡素化を実現するために、世界の先進企業50,000社以上、Fortune 100企業の 99パーセントが、ベリタスのソリューションを導入しています。ベリタスのエンタープライズ・データサービス・プラットフォームは、お客様のデータ活用を推進するため、データ保護とデータリカバリのオーケストレーションを実現して、ビジネスに不可欠なアプリケーションの可用性を常に確保し、複雑化するデータ規制対応に必要なインサイトを提供します。ベリタスのソリューションは信頼性とスケーラビリティに優れ、500以上のデータソースと60のクラウドを含む150以上のストレージ環境に対応しています。ベリタステクノロジーズ合同会社は、Veritas Technologiesの日本法人です

将来に関する記述: 製品の今後の予定についての将来に関する記述は予備的なものであり、未来のリリース予定日はすべて暫定的で、変更の可能性があります。今後の製品のリリースや予定されている機能修正についてはベリタスが継続的な評価を行なっており、実装されるかどうかは確定していません。ベリタスが確言したと考えるべきではなく、購入決定の理由とすべきではありません。

Veritas、Veritas ロゴは、Veritas Technologies LLC または関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

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会社概要

URL
https://www.veritas.com/content/veritas/japanese/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ4F
電話番号
03-4531-1800
代表者名
大江克哉
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年10月