【部活がきつい・辞めたいと言われたときの対処法ランキング】中高生の親240人にアンケート調査

子どもの部活に関する意識調査

株式会社アタム

オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、中高生の子どもをもつ親240人を対象に「子どもの部活に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

お子さんが「部活を辞めたい」と言い出したとき、あなたならどうしますか?「辞めてどうするの?」「長く続けて来たのにどうして?」と感じてしまい、戸惑う人も多いのではないでしょうか。

今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー( https://atam-academy.com/ )は、中高生の子どもをもつ親240人に「子どもの部活」に関するアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

調査結果に対して、NPO法人親子コミュニケーションラボ( https://oyakom.com/ )代表理事の天野 ひかり氏からご考察いただいております。

【データの引用・転載についてお願い】

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL( https://atam-academy.com/ )へのリンク設置をお願い致します。

【調査概要】

調査対象:中高生の子どもをもつ親

調査期間:2024年9月28日~10月12日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:240人(女性146人/男性94人)

回答者の年代:20代 5.4%/30代 26.3%/40代 39.1%/50代以上 29.2%

【調査結果サマリー】

・部活がきつい・辞めたいと言われたことがある親は64.6%

・部活がきつい・辞めたいと言われたときの対処法1位は「話を聞く」

・部活がきつい・辞めたいと言われたときの相談先は「顧問・先生」

・部活を辞めることについての親の考え1位は「子どもに任せたい」

部活がきつい・辞めたいと言われたことがある親は64.6%

中高生の子どもをもつ親240人に、お子さんから「部活がきつい」「辞めたい」と言われたことがあるかを聞いたところ、半数以上が「ある」と回答しました。

部活を辞めたい理由としては、「部活内の人間関係」「体力的にきつい」「他にやりたいことがある」「伸び悩んでいて辛い」などが考えられます。

部活がきつい・辞めたいと言われたときの対処法1位は「話を聞く」

お子さんに「部活がきつい」「辞めたい」と言われたときの対処法として圧倒的に多かったのは、「話を聞く(190人)」でした。

まずは話を聞いて、部活や子どもの状況、辞めたい理由などを把握する人が多くなっています。状況を把握しないと、「今後どうするか?」「どのようにアドバイスするか」といったアクションを選択できないからでしょう。

<1位 話を聞く>

・理由を聞いて、今後の話をする。すぐに辞めさせるより、ちゃんと子どもの話を聞いて、どうしたいのかを具体的に考えさせる能力をつけさせたいから(30代 男性)

・ただわがままを言っているだけの可能性もあるし、いじめにあっている可能性もあるので、話をまず聞きます(40代 男性)

・子どもの話を聞いて、辞めたい理由を整理する。辞めたい原因が、子どもの思い込みである場合も考えられるので(50代以上 女性)

「まずは状況や辞めたい理由を把握したい」と答えた人が多くなっています。辞めたい理由や部活の環境によって、アドバイスの方向性が変わってくるからですね。

話を聞いたうえで、「いじめや体罰があるなら辞めさせる」「弱音を吐いているだけなら、続けてみてはどうかと伝える」といった対応が考えられます。

<2位 再考を促す>

・体罰やハラスメントでない場合、もう少しやってみればと一旦考えさせる。根気をつけてほしいし、すぐに諦める癖をつけてほしくないため(30代 女性)

・私も学生時代に運動部に所属しており、もう辞めようかと思ったときがあった。しかし部員や先輩から頑張ろうと励まされ、辞めずに活動できた経緯がある。今となってはいい思い出なので、子どもにも同じ経験をさせたいと思うから(40代 男性)

・せっかく始めたのだから、もう少し頑張ってみるように勧めます。頑張れば「辞めないでよかった」と思える日が来るかもしれないから(50代以上 女性)

理由としては、辞め癖や逃げ癖をつけてほしくないという人が多くなっています。

自身が部活を辞めたいと思いながらも踏みとどまっていい思い出になった経験があり、経験を踏まえてアドバイスするという人もいました。一旦考え直してもらったうえで本人の意思が変わらないなら、受け入れるという親御さんも多くなっています。

<3位 辞めさせる>

・「嫌なら辞めたらいい」と伝えます。嫌なものを続けていても意味がないので、好きなことに時間を使ってほしいです(30代 男性)

・子どもが本当に辞めたいと言うのであれば、すぐに辞めさせます。子どもの考えを尊重したいからです(40代 男性)

・私には、部活がきつくて辞めたいと母親に言ったとき、「辞めるのは負け犬のすること」と言われて、辞めなかったという経験があります。しかし最後まで楽しくなく、「義務でもないのに耐える必要があったのか?」と大人になっても思うので(50代以上 女性)

本人の気持ちを優先したいというコメントが目立っています。「始めたのは本人だから、辞めるときも本人が決めればいい」と、完全に本人に任せているご家庭もあるようです。

また自身に、辞めたいのに辞めさせてもらえなかった辛い経験があることから、お子さんに同じ思いをさせたくないと考えている人もいました。

<4位 休ませる>

・とりあえず気持ちが落ち着くまで部活を休ませる。考える時間があったほうがいいと思うから(20代 女性)

・一旦お休みさせる。運動自体は本人に向いていると思っているので、一旦休んで様子を見てみようと思った(40代 女性)

・少し休んでみたらと提案する。疲れなどから回復できるから(50代以上 男性)

部活自体をすぐに辞めるのではなく、一旦休ませてみる親御さんもいました。

休むことでお子さん自身も冷静になれるので、落ち着いた状態で辞めるか続けるか判断してほしいと考えていることが読み取れます。「再考を促す」と近い回答だと言えます。「再考を促すために休ませる」ということですね。

<5位 本人に任せる>

・自分で考えさせるようにします。本人の人生だし、10代の貴重な時間を楽しくないことに費やす意味はないと思うからです(30代 男性)

・本人に判断を任せる。可能であれば続けるメリットやデメリットを提示し、最終判断は本人に任せる(40代 男性)

完全に本人に任せるのではなく、アドバイスや見守りをしている親御さんが多い印象です。辞めるメリットとデメリットを提示するなどして、「逃げ」になっていないかは注意して見てあげたいという親御さんもいます。

話し合ったうえで、最終的には本人の判断に任せるという人も多くなりました。

部活がきつい・辞めたいと言われたときの相談先は「顧問・先生」

お子さんに「部活がきつい」「辞めたい」と言われたときの相談先として一番多かったのは「顧問・担任(64人)」でした。学校や部活でのお子さんの様子を知っている顧問・担任に相談するのは自然な行動でしょう。

一方「誰にも相談しない(50人)」、「インターネットの情報(48人)」と答えた人も多くなっています。相談はせず、自らの経験やインターネット上の情報をもとに対応する人も多いとわかりました。

周囲に相談しない理由としては「本人の意思が一番だと思うので」「私も部活を辞めた経験があるから」などが挙げられています。

部活を辞めることについての親の考え1位は「子どもに任せたい」

「お子さんが部活動を辞める」ということについての親御さんの考えを聞いたところ、最も多かったのは「子どもに任せたい(109人)」という回答でした。「子どもが辞めたいのなら止めない」「別に辞めてもいいのではないか」という親御さんが多くなっています。

「できれば続けてほしい」と答えた人の中にも、親としては続けてほしいと思っても、本人が望むなら辞めさせてもいいという意見が目立ちました。無理やり部活を続けさせようという親は少なくなっています。

<1位 子どもに任せたい>

・子どもの意見を尊重したいし、部活だけが学校生活ではないので自由です(30代 女性)

・基本的には子どもの意思を尊重しますが、結論を出すまではとことん話し合ったり、一緒に悩んだりします(40代 女性)

・辞めて本当に後悔しないか一度は考え直してもらって、自分自身で決めたら本人の意思を尊重する(50代以上 男性)

理由としては「部活をするのは本人だから」「部活が学校生活のすべてではないから」などが挙がっています。

ただ、辞めたいと言われてすぐ容認するのではなく、「理由を聞かせてほしい」「親も納得したい」という人が多くなっています。理由を聞いたり話し合ったりしたうえで、最終判断はお子さんに任せるご家庭が多いとわかります。

<2位 できれば続けてほしい>

・基本的には、簡単に辞めないでほしいと思う(30代 女性)

・継続して得られるものもあると思うので、できれば辞めないでほしい(40代 女性)

・子どもが暇になると思いますので、なるべく辞めてほしくないと思います。自分で考えて行動できないうちは、半強制的にでも参加しなければならないものに縛られる経験も必要だと思います(50代以上 男性)

続けてほしい理由としては「逃げ癖がつくのは嫌」「継続することで得られることがある」を挙げた人が多くなっています。部活を簡単に辞めてしまうと、困難にぶつかったときにすぐ諦める人間になってしまうのではと危惧している親御さんが多いとわかりました。

<3位 無理させたくない>

・ストレスを感じてまで続ける必要はない(30代 女性)

・本当に辛いのであれば、辞めるのはしかたないと思う(40代 男性)

・嫌になったものを無理やり続けさせる意味がわからない。やりたくなったらまたやればいいと思う(40代 女性)

「ストレスが大きいのなら、無理してまで部活を続ける必要はない」と考えている親御さんも多数。部活はやりがいや楽しさをもちながらやるものと考えている親御さんが多いことの表れだと考えられます。

「無理に続けさせてトラウマになるのでは」など、お子さんのメンタルを気遣う親御さんが多くなっています。

<4位 状況によって変わる>

・辞める理由による。いじめなどが関わるのならすぐに辞めていい(30代 女性)

・理由がしっかりしていれば辞めても問題ないと思うが、安易な考えで辞めるなら納得いかない(50代以上 男性)

辞めたい理由や状況によって、考えが変わってくるという人も多くなっています。「何がなんでも辞めるな」とか「どんな理由でもすぐ辞めていいよ」とは考えられないというパターンですね。

辞めることを容認する理由や状況としては「いじめ」が挙がり、容認できない理由としては「面倒」「だるい」などが挙がりました。状況をしっかり判断するために、周りの意見を聞いたり部活の見学に行くという親御さんもいます。

<5位 辞めても問題ない>

・別に悪いことではない(30代 男性)

・問題ないです。自分のことは自分で考えて決めてほしい。アドバイスやフォローはします(30代 男性)

「部活を辞めることに問題を感じない」という人も。例えば「スポーツ推薦で入学した」「スポーツ推薦での高校・大学進学を目指している」といった特殊な例でない限り、部活を辞めても学校生活に大きな支障が出ることは少ないと考えられます。

ただ、部活を辞めたことによって元チームメートと気まずくなるといった可能性には注意が必要でしょう。

まとめ

お子さんが部活を辞めることに関しては、「本人が辛いなら」また「納得できる理由なら」辞めてもいいと考えている親御さんが多くなっています。

ただ、「辞め癖がつくのではないか」「もう少し頑張れば良い思い出になるかもしれない」といった心配の声も多く、できれば続けてほしいという意見も根強いです。

部活を続けるか辞めるかに対する対応は家庭ごとに異なりますが、子どもの気持ちを尊重したいという親の姿勢は全体を通じて共通しています。

お子さんが「部活を辞めたい」と言った際は、まずは冷静に話を聞き、親子で一緒に今後の方針を考えていくことが大切だと言えるでしょう。

▽天野ひかり氏の考察

子どもは「親と会話」をすることで「自分の考えを整理」できます。ですからアンケート調査結果のように、じっくり話を聞くことはとても大切なことです。

一見怠けているだけのように感じても、会話を重ねることで重大な問題(いじめなど)が見つかることもあります。 逆に、深刻そうに見えても、実は親に励ましてもらいたいだけで、聞いてもらったら元気になって続ける子も多いのです。

子どもの本音を引き出すためには、会話の順番が大事です。 まずは、感情を受け止めること。つい、「どうして辞めたいの?」といきなり理由を聞いてしまいがちですが、「辞めたいのね、辛いのね」とその思いを受け止めることが先です。 その後で「何かあった?」と事実を整理していきます。 そして「どうしたい?」「私(親)にできることある?」とアドバイスしながら一緒に考え、最終的に子ども自身が決断できるように会話を続けることが大切です。

■監修者紹介

天野 ひかり ( https://amanohikari.com )

・NPO法人親子コミュニケーションラボ( https://oyakom.com )代表理事 

・NHK「すくすく子育て」元キャスター

・親子コミュニケーションアドバイザー / フリーアナウンサー

・杉並区社会教育委員副議長・杉並区郷土博物館運営委員

・ティーチングコミュニケーション協会代表

上智大卒。テレビ局アナウンサーを経てフリーアナウンサー。

NHK「すくすく子育て」キャスターとしての経験を生かし、 子どもの自己肯定感を育てるコミュニケーションアドバイザーとして 各種メディアや講演、研修、企業セミナー講師などを務め、受講生は5万人以上。

子どもの笑顔が輝く社会になることを願い、 一児の母として子育ての喜びと大変さに共感を持って活動に臨んでいる。

【著書】

最新刊

「子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉」ディスカヴァー

Amazon3部門1位のベストセラー 中国語版・ベトナム語版 出版 

https://amzn.asia/d/19e1if5

「子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ」サンクチュアリ出版

Amazon子育てランキング1位のロングセラー 3ヶ国語 翻訳出版 

https://onl.bz/FvgKNFy

「賢い子を育てる夫婦の会話」あさ出版 3ヶ国語翻訳出版

http://www.asa21.com/book/b452146.html 

ほか。

Note「マンガ:子どもの自己肯定感を育む言葉かけ」連載中

https://note.com/gkids_7088/

【データの引用・転載についてお願い】

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■アタムアカデミーについて

アタムアカデミーは、子供の創造性を育てるオンラインイラスト教室です。2020年5月よりオンラインのイラスト教室としてサービス提供開始し、2023年7月現在、小中学生を中心に日本全国から生徒が通う日本最大級のイラスト教室にまで成長しています。

サービスサイト:https://atam-academy.com/online/

■株式会社アタムについて

株式会社アタムは、「イラスト教育により子供の可能性を最大化する」をビジョンにオンラインイラスト教室を運営するスタートアップです。

所在地:東京都港区

代表者:代表取締役 宮澤惇

コーポレートサイト:https://atam-academy.com/

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業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都港区南青山2-2-15ウィン青山1214号
電話番号
03-4570-6962
代表者名
宮澤惇
上場
未上場
資本金
990万円
設立
2018年09月