【ライフセービング】世界選手権大会<LWC2022> オープン日本代表 ・ユース日本代表ともに「銀メダル」「銅メダル」獲得
ライフセービング日本代表オープン総合7位は、前回2018年大会を25ポイント上回る得点で、過去最高順位
現地時間10月2日(日)に終了したLWC2022ライフセービング世界選手権大会で、オープン日本代表が総合7位、ユース日本代表が総合9位を獲得。
公益財団法人日本ライフセービング協会(JLA、東京都港区浜松町 理事長/入谷拓哉)は、9月27日~10月2日、イタリアのリッチョーネで開催された、国際ライフセービング連盟(ILS) 主催、ライフセービング世界選手権大会 / Lifesaving World Championships 2022 (LWC2022)へ日本代表選手を派遣し、オープン日本代表12名、ユース日本代表11名が、海で行われるオーシャン競技(個人6種目、団体5種目)とプール競技(個人6種目、団体5種目)を合わせた全22種目に参加した。日本代表選手団は日本時間10月5日(水)夜に帰国予定。
- オープン日本代表結果 総合7位(参加50チーム)
後半3日で行われたオーシャン競技は、ボードレスキュー女子へ名須川紗綾、三井結里花のベテランペアが挑み、A決勝第3位に入る健闘で銅メダルを獲得。男子は上野凌と園田俊が出場し、惜しくもA決勝4位だった。サーフレースに出場した男子キャプテンの上野凌は、予選32名のトップで決勝に進出し、総勢63名の決勝15位でフィニッシュした。日本がこれまで好成績をおさめていたビーチ種目は、ビーチフラッグスへ出場した嶋津俊哉が、世界大会初出場ながら堂々の4位。ボードレース女子に出場し、決勝へ進出した田崎沙楽は、勢いの良いスタートながら、結果5位で惜しくもメダルを逃した。ビーチリレーでは男女ともA決勝へ進出し、男子(嶋津俊哉、園田俊、西山俊、高須快晴)、女子(田中綾 、正木友海、名須川紗綾、田崎沙楽)ともに6位でフィニッシュ。最終種目で行われたミックスオーシャン・ライフセーバーリレーは、男女2名ずつがラン、スイム、ボード、スキーをそれぞれリレーする競技で、海面に置かれたブイを大きくM字型に周回する見応えのある種目。競技会での実践が少ない中で、日本チームはオーストラリアやニュージーランドなどの強豪グループに続いて20チーム中7位でフィニッシュした。
オープン監督/植木将人コメント
総合5位をめざしてのぞんだ結果の7位で悔しさもあるが、過去最高順位となり、確実に総合5位の可能性が見えたことが大きな収穫だった。特にプール種目に力を入れて強化したことが、結果に出せたことに満足している。名須川紗綾はプール、オーシャン共に大きくポイントを稼ぎ、女子キャプテンらしい活躍であったことや、西山俊や園田俊などの世界大会経験者が、男子キャプテンを任された若手の上野凌と共に、しっかり初出場の他メンバーを後押ししていたことで、チームワークが高まったと思う。総合8位から7位への前進へ12年かかったが、長年に渡りサポートしてくださる皆さまのおかげで、メンバーの入れ替わりがあるハイパフォーマンスチームのプログラムを継続でき、着実にここまで来られたと感じている。その継続サポートがあったおかげで、歴代の監督、スタッフ、関係者の方々が実績を積み上げてこられた。それらを引き継ぎ、これまでの課題をクリアすることで、トレーナチームやスポーツ栄養士によるコーディネート、コーチ陣やアンチドーピング委員等専門スタッフによる万全の体制でのぞめたことに、あらためて感謝したい。
- ユース日本代表結果 総合9位(参加28チーム)
15〜18歳に限定されたユースカテゴリーに出場した11名全員、海外遠征自体が初めて。直前に飛行機移動を含む合宿をこなしての参加となった。 前半3日間は好天に恵まれたオーシャン競技からスタート。初日のボードレスキュー男子に出場した志賀海空、布方達海は、幸先よくA決勝2位で銀メダルを獲得。さらに、ビーチリレー男子に鈴木陽大、布方達海、菅谷珊斗、岸瑛心が出場し、A決勝3位で銅メダルを獲得した。ビーチリレーは女子で出場した高梨帆南、浜地沙羅、大岡麻結、松岡鈴奈もA決勝6位でフィニッシュ。個人種目のビーチスプリント男子で鈴木陽大がA決勝6位、ボードレスキュー女子で松岡鈴奈、浜地沙羅のペアがA決勝8位を獲得するなど、決勝レースに多く残ることができ、オーシャン競技のみでは総合7位につけた。
後半3日間のプール競技では、世界ユースの中で日本の立ち位置を見極めることのできる、良いレースを繰り広げることができた。ラインスロー女子は、A決勝(上位決勝)にのぞめた。結果としてはチームワークの良さが出ており、4×50m障害物リレー女子(浜地沙羅 、双木梨央、松岡鈴奈、大岡麻結)、男子(志賀海空、岸瑛心 、布方達海 、石田周也)や、4×25mマネキンリレー女子・男子、4×50mメドレーリレー女子・男子、最終日の4×50mミックス・ライフセーバーリレーでB決勝進出を果たした。個人種目では、200m障害物スイム男子、志賀海空が唯一B決勝に進出している。
ユース監督/北矢宗志コメント
コロナ禍で本来2020開催予定であった今大会を2018年から4年ぶりに迎えたが、年齢層の狭いカテゴリーであることから、選手本人も代表権を勝ち取るところから今大会出場までを短期間の大きな振れ幅の中で過ごしている。それを考えると、自分の努力で掴んだ日本代表としての世界選手権大会出場は、とても大きな意味があったと思う。あとで振り返ると高校生活3年の間に、世界へ挑戦ができたことは今後の人生に大きな影響を与えると思っている。学校クラブや地域ライフセービングクラブなど、様々な環境で過ごしている選手らが、この短期間にハイパフォーマンスプログラムの指導を受けたことで、これまで知らなかったことに気づき、やった事が無い事を経験したことで素晴らしい成長をしている。ユース世代は吸収と成長が早いので、ライフセービングスポーツの強化に力を入れている国は多い。世界をめざしてこの世代を過ごすことで、人生において長らくライフセービングを続けるきっかけとなると思う。多くの支援でこのプログラムが進められたことに感謝し、国内の若い世代がスポーツを入口に、ライフセービングの本旨につながる「命を守る」ということとともに、救命、教育の礎になることを期待したい。
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大会総合結果
■ナショナルチーム オープン
総合結果 日本 第7位(参加50チーム)
1 Australia 951.00
2 New Zealand 801.00
3 France 566.50
4 Germany 537.50
5 Italy 534.00
6 Spain 385.00
7 Japan 364.00
8 Great Britain 335.50
9 South Africa 311.50
10 Belgium 271.00
■ナショナルチーム ユース
総合結果 日本 第9位(参加28チーム)
1 Australia 977.00
2 New Zealand 699.00
3 Italy 664.00
4 Spain 585.00
5 France 552.50
6 Germany 482.00
7 South Africa 473.00
8 Great Britain 461.00
9 Japan 251.00
10 Belgium 212.00
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大会公式掲示板サイト
https://lifesavingwc2022.microplustimingservices.com/index_web.php
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【派遣概要】
■大会:Lifesaving World Championships 2022 (LWC2022)
■主催:国際ライフセービング連盟(ILS)
■会場:イタリア リミニ県 リッチョーネ
■競技:プール競技 / 個人6種目、チーム5種目 オーシャン(海)競技 / 個人6種目、チーム5種目
■日程:2022年9月25日開会式、9月27日〜10月2日競技会実施
■JLA大会ページ
https://ls.jla-lifesaving.or.jp/lifesaving-sports/jla-high-performance-program/jhpt-lwc2022/
【ライフセービング日本代表パートナー企業】
■オフィシャルゴールドパートナー
株式会社三洋物産、株式会社三洋販売
■オフィシャルサポーター
アルコインターナショナル株式会社、エンジンジャパン、株式会社クレーマージャパン
【帰国スケジュール】
日本時間 10月5日(水)羽田帰国
取材のお問い合わせは事務局へお願いします。
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