【iXacs ✕ AIカメラ】製造ラインの異常復旧処置支援サービスを実証実験
~IoTとAI映像解析による“だれでも迷わず対応できる現場”の実現へ~
概要
IoTによる稼働状況・消費電力の見える化SaaS「iXacs(アイザックス)」を提供する i Smart Technologies株式会社(以下、当社)は、エッジAIカメラと「iXacs」を連携させ、製造ラインにおける異常復旧作業の支援サービスの実証実験を実施しました。
本取り組みは、製造ラインの稼働データとAIによる映像解析を統合することで、異常発生時に作業者へ多言語音声によるリアルタイムの処置ガイダンスを提供し、誰でも正確かつ迅速に対応できる現場を目指すものです。
背景と目的
製造現場では以下のような課題が深刻化しています:
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異常発生時、処置のミスによる不良品流出リスク
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多国籍人材の増加による教育難易度の上昇とマニュアル伝達の複雑化
これらの課題を解決するために、「製造ラインの稼働情報」×「AIカメラ映像解析」×「多言語音声ガイダンス」の仕組みにより、作業者が直感的かつ正確に対応できる環境の構築を目指しました。
機器構成

実証実験は、当社のグループ会社である旭鉄工株式会社(愛知県碧南市)協力のもと、「iXacs」による見える化が導入済みの製造ラインで行いました。
追加で以下の機器を設置:
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AIカメラ(写真左):製造ラインの状態とカメラ映像のリアルタイム分析結果から、ラインの状態を判断、適切なタイミングでスピーカーに音声信号を出力。
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スピーカー(写真右):音声ガイダンスをライン作業者にリアルタイムで伝達。作業手順を音声で補助。
システム概要

本システムは、以下のプロセスにより構成されています:
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AIカメラが「iXacs」から製造ライン情報を取得
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カメラ映像をAIでリアルタイム解析
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稼働データと映像を統合し、ラインの状態を正確に把握
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異常発生時、スピーカーから音声でガイダンスを出力
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作業者の国籍情報に応じて、多言語で音声を自動切り替え

結果
本取り組みにより、以下の成果が得られました:
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従来の稼働データ単体よりも詳細に異常復旧の状態を把握可能
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現場の運用実態に即したタイミングと内容でガイダンスを提供
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不良品の処置指示や検査指示を的確に作業者および職制に伝達
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教育が難しい多国籍作業者にも、その場で適切な対応を案内でき、教育品質の向上に期待
結論
今回の実証実験により、製造ラインの稼働データとAI映像解析の連携による高度な現場支援の有効性を確認できました。特に、多国籍な作業者にもやさしい多言語音声ガイダンスは、現場の安心感や教育の質の向上にもつながることが期待されます。
今後は、すでに「iXacs」をご導入いただいているお客様にも本仕組みを応用し、さらに高度な現場支援の提案を進めてまいります。
i Smart Technologiesでは、「iXacs」やAIカメラ連携をはじめとしたIoTソリューション、データ活用など、幅広い領域において現場の課題解決に貢献いたします。今後も、お客様と共によりスマートで安心なモノづくり現場の実現に取り組んでまいります。
関連情報
▼本記事・iXacsについての問い合わせ先
以下、問い合わせフォームよりご連絡ください。
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