【イベントレポート】奈良市ワークライフバランス推進事業「経営者向け座談会」で人材活躍取り組み事例の講演を実施

株式会社タカギ

2025年2月27日 14時00分

創業94年、レディース下着メーカーの株式会社タカギ（奈良県橿原市、代表取締役社長：髙木麻衣、以後「タカギ」）の代表取締役副社長髙木鎮廣が、2025年2月19日(水)、奈良市主催の経営者向け座談会に登壇し、タカギの人材活躍の取り組み事例について講演しました。当イベントは、令和6年度奈良市ワーク・ライフ・バランス推進事業の一環として開催され、奈良県内に本社を置く約10社の経営者が参加しました。

■ワークライフバランス実現に向けたタカギの取り組み事例

前半は＜女性の就業率全国ワースト１＞をはじめとする奈良県の雇用状況のデータを用いて、職場環境整備の重要性を説明し、「優秀な人材の雇用と一人ひとりが持続的に活躍できる環境づくり」をテーマに取り組み事例を紹介しました。タカギは多様な社員が働きやすい会社を目指し、リモートワーク・フレックス制度、病児保育の利用補助、オンライン産業医などの制度を導入。仕事と家庭を両立しやすい職場環境の整備によって、若年層の採用を強化し社員の年齢構成比を改善しました。

講義では、2017年に開始した「評価制度の導入と進化」にフォーカス。導入から第三版に至るまでの経緯と修正点を経営者ならではの視点で解説しました。評価制度の導入により社員の取り組みを定性・定量の両面から把握することができ、会社に大きく貢献した社員の適切な評価につながっています。

＜奈良県の雇用問題＞

・女性の就業率が全国最下位（令和2年国勢調査）

・就業を希望する女性の就労率が86.0％/全国46位（令和4年就業構造基本調査）

・県外就業率（他県で従業する人の割合）が全国3位（令和2年国勢調査）

女性の就業率が低く、働く意欲があるのに働けない女性が多い、県外の就労率が高い理由として、家庭との両立が可能な職場が生活圏内に少ない点が挙げられており、職場環境の整備が必要です。

■座談会

後半はファシリテーターに特定非営利活動法人「パパちから応援隊」元代表の赤松邦子氏を迎え、グループワークを実施しました。前半の講義内容について、羨ましい事例、取り組める点・難しい点を書き出してグループ内でシェア。学びと気づきをアウトプットすることで行動変容につなげました。飲食・宿泊業や流通加工、シェアサロンなど参加した異業種の経営者が抱える課題を共有し、様々な視点からアドバイスをもらうことで、解決策を探る場となりました。

■参加者の声

アンケートで「セミナー内容が包み隠さず、ビフォーアフターがわかりやすかったです。また、他業界の方々と意見交換ができたのも非常に参考になりました。」、「ノウハウも含めた濃い内容で学ばせていただきました。同じテーブルの方は業種も経営者歴も全く異なり、日頃出来ない会話が出来て勉強になりました。」など、奈良県の多くの事業者が抱える課題に対する解決の糸口をつかむことができたというお声をいただきました。

■イベント概要

日時：2025年2月19日(水)15時～17時

会場：ザ・ヒルトップテラス奈良

定員：県内企業10社

登壇者：タカギ代表取締役副社長/髙木鎮廣、特定非営利活動法人パパちから応援隊元代表/赤松邦子氏

URL：https://www.city.nara.lg.jp/site/seminar/149644.html

＜登壇者紹介＞

1983年生まれ。大学卒業後、人材IT会社の営業職、機械メーカーで新規事業立ち上げを経験し、2015年に1930年創業の株式会社タカギに入社。倒産寸前だった同社の経営改革を妻とともに行う。経営改革の一環として、女性活躍を推進するための社内の制度・風土変革を2018年から実施し、さらなる成長を目指している。

1959年生まれ。幼稚園教諭を経て結婚。1996年に平群町で子育て支援グループ「へぐりＣＯ育てネット」を創立。2005年、奈良県「なら子育て応援団長」に任命される。2009年より「NPO法人パパちから応援隊」理事長を務める。さまざまな視点から子育て支援事業を展開しており、参加者交流型の講座に力を入れている。