入居者のプライバシーを守る“ごみ集積庫”を大阪で初お披露目スマホやカードで施錠できるスマートロック機能搭載

デザイン性・実用性・セキュリティ完備で一人暮らしのごみ捨てに安心を

ナカノ

2024年11月29日 14時30分

　ステンレス製品の製作・加工・販売をおこなう株式会社ナカノ（本社：富山県黒部市、代表取締役社長：中野隆志）が自社開発した“横スライド式”のごみ集積庫に、スマートロック機能を搭載した新製品

『インテリジェントダスポン』を、2024年12月5・6日に大阪インテックスで開催される「賃貸住宅フェア大阪」にて初お披露目し、受注を開始します。

■スマホやカードで施錠できるスマートロック機能搭載で、入居者のプライバシーを保護

　当社が開発した「ダスポン」は、オールステンレスボディによる耐久性・堅牢性とスタイリッシュなデザイン性の高さを兼ね備えた、次世代型ごみ集積庫です。

「ダスポン」の特長は、足元まで大きく開閉する“横スライド式”の開閉口です。ゴミ袋を入れる際に袋を高く持ち上げる必要がないので、女性や高齢者でもごみ出しが簡単です。また、投入口が閉まる数センチ前でスライド扉が減速し、手を挟む心配のないソフトクローズ機構も標準装備し、わずかな力でも安全に開閉できます。従来のごみ集積庫は、通気性を重視することで臭いがもれるという問題がありましたが、「ダスポン」は中の清掃が容易なことから常に清潔感を保つことができるので、密閉性を重視しごみの臭気が外にもれません。既存のごみ集積庫にはないスタイリッシュでカラーバリエーションや素材の選択肢の豊富さは、街の景観に調和し、そのデザイン性の高さは、2018年GOOD DESIGN AWARDを受賞するなど高い評価を得ています。

　この度、大阪にて初お披露目する『インテリジェントダスポン』は、都市型の小型集合住宅向けに開発した、入居者のプライバシーを保護する「ダスポン」シリーズの最新モデルです。大型マンションでは建物内にゴミ置き場が共有スペースとして完備していることも多いですが、一人暮らし用の物件は路上や建物の入り口近くの外に設置されている場合が多く、ごみから流出するセキュリティ対策に課題がありました。

　そこで当社は、「ダスポン」に、セキュラ株式会社（本社：山口県下関市、代表：藤井英定）のスマートロック機能を搭載することで、外置きのゴミ集積庫でもセキュリティ対策が万全のごみ集積庫を開発しました。この『インテリジェントダスポン』は、カードキーや暗証番号などで開閉可能で、一人暮らしの女性も安心して外のゴミ集積庫にごみ袋を捨てることができるうえ、清潔感を保ち、街の景観にもマッチして、快適な居住空間を提案します。

「賃貸住宅フェア大阪」では、セキュラ株式会社のブースにて展示され、『インテリジェントダスポン』の各種ロック機能やドアのソフトクローズ機構、ドア閉め忘れアラームなどを実際に体験できます。

■“カラス対策”だけでなく、高齢化社会にも貢献する「ダスポン」誕生秘話

　当社は、顧客からオーダーを受けた金属製品の加工・製造をおこなう下請けメーカーでした。平成7年に、地元の町内会長から町内のゴミ捨て場についての相談を受けました。従来のゴミステーションは、3～5年に1回塗装のし直しが必要で費用もかさむことから、塗装が不要なステンレスのゴミステーションで、かつ“カラス対策”も可能な製品を開発してほしいとのことでした。そこで、様々なゴミステーションを見学・調査したいと考え、地元のごみ収集会社に一週間実際に働かせてもらえるようお願いし、600カ所以上のごみ集積場をまわって形状を記録し、データ化しました。その際、女性や高齢者がごみ袋を苦労して上に持ち上げて入れている姿を度々目にし、「ステンレス製でカラス対策するだけでなく、女性や高齢者でも入れやすく、かつ街の景観も損なわない、かっこいい製品を開発したい」と考えるようになりました。それから実験と試作を繰り返し、2年半を要してようやく誕生したのが「ダスポン」です。

　いまでは「ダスポン」シリーズの商品展開も増え、商業施設で使われるような大型タイプから、マンション・アパート・道路のごみ集積場で使われる中型タイプ、家庭用の小型まで、幅広いサイズとカラーバリエーションをラインアップしています。

特に家庭用の「ダスポン」は、コロナ禍で置き配など非対面での受け取りが増えたことで、安全に荷物を受け取ることができる宅配ボックスとしての新たな需要を獲得したことから、2020年後半から販売台数が急激に増加し、2021年は前年比の2.5倍以上の出荷数で、その後も人気が続いています。こうして当社は、下請けだけの企業からの脱却に成功したといえます。