四国5国立大学が共創する連携教職課程の成果と展望を考える「四国人財育成塾シンポジウム」を開催
人口減少期における地域の教員養成機能の維持・強化へ。教育リソースの共有にとどまらず、単独大学では実現困難な魅力ある授業科目を大学間連携で共創。


鳴門教育大学は、一般社団法人四国地域大学ネットワーク機構との共催により、令和8年7月31日(金)に「四国人財育成塾シンポジウム」を開催します。テーマは「広域分散協働型連携による人材育成」~四国5国立大学における連携教職課程の成果と今後の展望~です。
四国の5国立大学は、少子化が急速に進む地方において、各大学が地域と密接に連携しながら教員を養成するモデルとして、広域分散協働型による連携教職課程を運営しています。
四国5国立大学の連携教職課程は、単に各大学の不足を補い合う仕組みではありません。人口減少社会を見据え、各大学の強みと独自性を生かしながら教育研究リソースを相互活用し、四国地域の国立大学が担う教員養成機能の維持・強化を図る取組です。
本シンポジウムでは、令和5年度から運営している連携教職課程の第1期生が令和8年度に卒業を迎えることを機に、これまでの成果と課題を総括し、四国の教員養成に係る諸課題や教育実践の充実に向けて、地方大学におけるこれからの人材育成の在り方を全国に発信します。
人口減少期に、地域の教員養成機能をどう維持・強化するか
四国の5国立大学である徳島大学、鳴門教育大学、香川大学、愛媛大学、高知大学は、令和3年3月に一般社団法人四国地域大学ネットワーク機構を設立し、人材育成の充実、連携教職課程の設置と運営、研究の活性化、社会連携の推進に取り組んできました。
背景にあるのは、人口減少社会において、地域の教員養成機能をどのように維持し、さらに高めていくかという課題です。
教員養成大学・学部は、各県の教育委員会と密接に連携し、それぞれの教育事情に応じた教員養成と教員研修を担っています。この役割を各大学が今後も堅持するためには、県域を越えた連携体制を構築し、各大学・学部の主体性と大学間連携を両立させることが重要です。四国5国立大学による連携教職課程は、そのための方策として、大学等連携推進法人制度を活用して令和5年度から開設された全国初の取組です。
全国初の広域分散協働型教員養成モデル
四国5国立大学が共有している理念は「広域分散協働型教員養成」です。四国地域において各国立大学の教育リソースを共有することにより、四国各県で各国立大学が担っている教員養成機能を維持・強化することをねらいとしています。
令和5年度入学生から、美術、家庭、情報の3免許教科で連携教職課程の運用を開始しました。美術は徳島大学、鳴門教育大学、香川大学、家庭は鳴門教育大学、香川大学、高知大学、情報は鳴門教育大学、香川大学、愛媛大学、高知大学が参画しています。
また、過去資料では、令和5年度の運営開始から順次開設科目を増やし、令和8年度の第1期完成年度までの連携開設科目数は75科目、令和7年度までの累計受講生数は716人とされています。
今回のシンポジウムは、この全国初の広域分散協働型教員養成モデルについて、連携教職課程の理念、成立経過、成果、課題、そして今後の展望を共有する機会となります。
「補完」から「共創」へ。大学間連携で魅力ある授業科目を生み出す
四国5国立大学の連携教職課程は、各大学が単独で不足する科目を補い合うだけの仕組みではありません。四国5国立大学の連携による大きな特徴は、複数大学の教員が共同で新たな授業を企画・開発し、四国の特色や大学間連携の強みを生かした「共同開設科目」を実現している点にあります。
代表的な例として、美術科では「先端芸術表現論」において森美術館館長の特別講演「ワールドクラスルーム現代美術教育の可能性」を実施し、「地域ワークショップデザイン」では瀬戸内国際芸術祭をフィールドにしたArt Based Researchを展開しています。家庭科では「持続可能な生活づくり」において、建築家・隈研吾氏の特別講演・ワークショップや、高知県馬路村・安田町をフィールドとした柚を中心とする生活・産業・文化の継承と発展に関するフィールドワークが予定されています。
こうした取組は、単独大学では設定が難しい専門的・実践的な学びを、大学間連携によって学生に提供するものです。各大学の教育リソースを持ち寄ることで、教職課程の豊富化・魅力化を進めるとともに、地域の教育課題や社会課題に応える教員養成の高度化につなげています。
連携教職課程が目指すもの
連携教職課程が目指すのは、人口減少期においても、地域に必要な教員養成の機能を縮小させるのではなく、大学間連携によって質的に高めていくことです。
各大学はそれぞれの地域性や専門性を生かしながら、単独大学では実現しにくい授業科目や教育機会を共創しています。鳴門教育大学は、四国5国立大学の連携による教員養成の取組を通じ、地域に根ざした教育人材育成の質向上と、地方大学における新たな連携モデルの発信に取り組んでいます。
シンポジウムの見どころ
本シンポジウムでは、文部科学省高等教育局長の合田 哲雄氏による「2040年を見据えた大学間連携と教員養成の在り方」、関西国際大学長の濱名 篤氏による「今後の大学間連携の在り方と課題」をテーマとした基調講演を予定しています。
また、全体報告では鳴門教育大学長の佐古 秀一が「四国地区連携教職課程の理念と成立経過」について報告し、パネルディスカッションでは、四国5国立大学の関係者や連携教職課程受講学生代表を交え、連携教職課程による教員養成の高度化に向けた成果と課題について議論します。
単なる制度紹介にとどまらず、人口減少期の地方大学がどのように連携し、学生にとって魅力ある学びを創り出し、地域の教育を支える人材を育成していくのかを考える場となります。
開催概要
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名称:四国人財育成塾シンポジウム
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テーマ:「広域分散協働型による人材育成」~四国5国立大学における連携教職課程の成果と今後の展望~
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日時:2026年7月31日(金) 13:30~16:30頃(13:00受付開始)
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開催形式:対面およびオンラインの同時開催(ハイブリッド形式)
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会場:JRホテルクレメント徳島(徳島県徳島市寺島本町西1丁目61番地)
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対象:教育機関・大学関係者、大学生、大学院生及び一般
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参加費:無料
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参加申込:7月24日(金)までに、特設フォーム(https://forms.cloud.microsoft/r/eHv8UDH6ms)よりお申し込みください。(会場定員:先着30名)
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共催:鳴門教育大学、一般社団法人四国地域大学ネットワーク機構
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後援:徳島大学、香川大学、愛媛大学、高知大学、四国経済連合会、徳島県

本件お問い合わせ先|企画戦略部 地域共創課
TEL|088-687-6098
E-mail|chiiki@naruto-u.ac.jp
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