「グッドアグリアワード2018」表彰式開催！

農業の魅力を伝え、次世代の担い手につなぐ！ 優良事例を表彰！

グッドアグリアワードは、次世代農業の担い手を応援するプロジェクトです。次代を担う農家様の取組を各部門（5部門）の最優秀賞として表彰いたしました。 

2018年11月20日、グッドアグリアワード実行委員会（株式会社アクセスインターナショナル 東京都渋谷区、事務局代表：清水朋宏）は、東京ビッグサイトで行われた「アグロ・イノベーション 2018」内にて、次代を担う農家様の取組を表彰する「グッドアグリアワード2018」表彰式を開催いたしました。表彰式では、5部門それぞれの最優秀賞に輝いた農家の皆様に、賞状とグッドアグリアワード2018仕様のウィナーズフィールドエプロン（提供： 株式会社モンベル）が贈られました。

開会挨拶を行った、農林水産省 経営局 就農・女性課長 佐藤一絵さん。「農業の働き方は多様化し、正解があるわけではありませんが、農水省は様々な取り組みを支援して新規就農者を増やしていきたいと考えます。受賞された皆様が、それぞれに多様な取り組みを楽しんで進めておられることは、本当に素晴らしいことです」と述べ、会場から共感の拍手が起こりました。

授賞式後は、「10年後の農業の未来」をテーマにトークセッションを行いました。受賞者、審査員が登壇し、新規就農者を受け入れるための働き方や農業従事者が目指す姿勢、進化する新技術、野菜の個性についてなど、幅広く熱い農業談議が繰り広げられました。

＜部門及び受賞者情報＞

【マネジメント部門】
栃木県　阿部梨園
雇用や会計、PRなど、経営全般の課題を解決するため、「農家の右腕」として経営改善専任のスタッフを雇用。社内体制の構築やオペレーションの見直しと並行して、積極雇用と組織開発、ブランディングなど、全面的な改革を行った結果、直売率は99％を超えるほどに。また、それら経営ノウハウを無料でオープン化する「阿部梨園の知恵袋」はクラウドファンディングを通して約450万円の支援を集め、ウェブサイトとしてリリースされている。

【テクノロジー部門】
島根県　曽田園芸
暑さに弱い花を60km離れた高冷地で栽培するため、市販品で、安価で簡単な遠隔管理・監視システムと潅水システムを構築した。温度湿度監視は家庭用気象観測機を使い、潅水は監視カメラで乾き具合を確認・リモートスイッチで電磁弁を作動させて行っている。結果、週2、3回の往復潅水作業（5時間）が、月2回程度の動作チェックのみとなり、交通費、人件費合わせて大幅削減（約1/5）でき、時間の節約にもつながっている。

【マーケティング部門】
宮城県　株式会社宮城フラワーパートナーズ
完全受注型の花苗農家として、ナショナルチェーンからローカルホームセンターまで幅広く契約。地元のホームセンターとはマーケティングから商品開発、販売戦略に至るまで二人三脚で決定するという、独自のスタイルと強い関係性を確立。また、購買ペースを数値分析し、苗ポット陳列（スペーシング）も行った状態で納品することで、店員はそのまま店頭に出すだけでよく、“店員が売り易く、消費者のニーズを捉えた商品づくり”を実現している。

【ライフスタイル部門】
千葉県　HenneryFarm/へねりーふぁーむ
農業をより楽しむために、生産・出荷以外の取り組みにも家族一丸となって力を入れる。体験者全員でアフロのかつらをかぶりながら収穫や種まきを行う農業体験は名物となり、納屋での地元の食材を使ったBBQや海の見える畑でのFARMヨガなども開催。自社ブランドとして販売する「アフロコーン」「アフロきゃべつ」の名前には生産者がアフロであることに加え、農業の閉鎖的で楽しくないイメージを変えたいとの思いが込められている。

【ソーシャル部門】
長野県　信州ゆめクジラ農園
農園地域の小規模農業者12名、地元レストランのシェフ3名、野菜ソムリエが参画して“小さなレストラン”専門農園を設立。体力の衰えから所有する農地の維持管理に責任と重圧を感じていたベテラン農家も多数参加し、シェフや野菜ソムリエ目線による栽培品種の選定と栽培、販売を行う。ターゲット顧客を都市部の小さなレストランに絞る事で年間100種類を超える野菜とハーブの少量多品種栽培計画を立案・実行している。 
 

『グッドアグリアワード2018 表彰式』
開催日：2018年11月20日(火)
会　場：東京ビッグサイト 西ホール 生産セミナー会場（「アグロ・イノベーション2018」内）
協　力：一般社団法人 日本能率協会
協　賛：株式会社モンベル
主　催：グッドアグリアワード運営事務局（株式会社アクセスインターナショナル）