CuboRex、スマホアプリ「WARPNER」、千葉大学と共同で東京ー千葉間の超遠隔操作を低遅延・低コストで実現

〜スマートフォンの後付けで、遠隔操作のコストダウンが可能に〜

株式会社CuboRex

株式会社CuboRex(本社:東京都葛飾区、代表取締役社長:寺嶋 瑞仁)が開発する電動クローラーユニット「CuGoV3」は、アダワープジャパン株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:安谷屋樹)と千葉大学大学院工学研究院(平井経太准教授、小室信喜准教授、川本一彦教授ら)が実施した、スマホアプリ「WARPNER」をインストールしたスマートフォンを後付けし、アダワープジャパン東京オフィス(東京都台東区)から、遠隔地(千葉大学西千葉キャンパス、千葉県千葉市稲毛区)にある30kg相当の荷物を搭載した運搬台車を遠隔操作することへの成功に貢献しましたことをお知らせします。
 

■スマホアプリ「WARPNER」を用いた遠隔操作実験の背景
人口減少や高齢化に伴う人手不足への対応や、生産性の向上を目指し、デジタル技術の利活用が各産業で推進されています。その技術の一例として、公共通信網を使った遠隔操作も開発が進められ、各産業で導入が試みられています。しかし、遠隔通信技術を実際に導入するためには、コストが膨大にかかることが課題の1つです。1つの対象物を遠隔操作する場合、カメラ、遠隔操作のエンコーダー、デコーダー、LTEルーター、SIMカードなどが必要となり、100万円前後の費用がかかることも珍しくありません。そこで、アダワープジャパンは、遠隔操作を手軽かつ低コストで実現するために、スマートフォンを対象物に取り付けるだけで遠隔操作を可能にするAndroidアプリ「WARPNER」を開発しました。「WARPNER」に必要な機材はスマートフォンのみであり、従来の遠隔操作の10分の1以下のコストで導入することが可能です。
「WARPNER」はWeb RTC(Web Real-Time Communication)の仕組みを用いており、遠隔操作時の操作信号や映像をリアルタイム通信で届けることを目指しています。この度、「WARPNER」を用いた遠隔操作が、実際に遠隔地からでも遅延なく操作できることを実証するべく、東京ー千葉間での超遠隔操作実験を行いました。

■実験の概要
日時:
2022年2月8日(火) 13:30 - 16:30(天気:晴れ)
2022年2月9日(水) 13:00 - 16:00(天気:晴れ)
2022年2月10日(木) 10:00 - 12:00、13:00 - 16:00(天気:雨のちみぞれ、雪)

場所:
操作信号送信地…アダワープジャパン東京オフィス(東京都台東区)
操作信号受信地…千葉大学西千葉キャンパス(千葉県千葉市)

使用機材:
Androidアプリ「WARPNER」
スマートフォン、SIMカード(4台分)
電動クローラーユニット「CuGoV3」(CuboRex社製)

実験内容:
アプリ「WARPNER」を用いて、アダワープジャパン東京オフィスから、千葉大学西千葉キャンパス構内の対象物(電動クローラーユニット「CuGoV3」を装着し、約30kgの荷物を搭載した運搬台車)を遠隔操作する。

■実験の様子


「WARPNER」をインストールしたスマートフォンを後付けした「CuGoV3」
運搬台車には「WARPNER」をインストールしたスマートフォンが4台取り付けられており、それぞれ運搬台車の前後左右の映像を操作室にリアルタイムで送信しました。


遠隔操作したいカートに取り付けるのはスマホのみ。
操作室でコントローラーを操作すると、台車が動作します。
https://www.youtube.com/watch?v=LxqNFcvMnG0

操作室で操作をしてから台車が動くまでの遅延はおよそ0.5秒。
操作にはほとんど支障がありませんでした。
https://www.youtube.com/watch?v=1cUKjDQEbxE&feature=emb_logo

カートの前後左右の様子がカメラで確認できるため、細かく動いて障害物を避けることもできます。
https://www.youtube.com/watch?v=8FaZlqA_HQk

■今後の展開
 今後も、安価で、届いてすぐにロボットが制作できるテスト用電動クローラユニットとして、大学や高等専門学校等の教育機関や研究室での普及を目指してまいります。また、人力による運搬や作業負担を減らす移動ロボットを簡単に作れるCuGoは、現在多く活用されているスマート農業以外にも土木等スマートコンストラクション分野、また人が入れない災害現場など幅広く活用可能と考えられます。CuboRexはあらゆる不整地産業での移動ロボット化に対応可能にするため、CuGoの日本製モーターを利用した高耐久な新型開発を進めてまいります。また、ROS向けキットやカスタムクローラーベルトの開発も進め、不整地産業において、利用者自身が欲しい物を作り、利用することが当たり前となった社会の実現を目指します。

<参考情報>
●アダワープジャパン株式会社について
アダワープジャパンは、「手軽で低コストな遠隔操作」の実現により農業、農業分野などにおける人手不足を解決するべく、遠隔操作を行うソフトウェアを開発しています。大陸を超えた遠隔操作を実現し、労働力不足の国の仕事を低所得国に住む人が遠隔で行うことで、「国家間の貧富の格差をなくす」ことを目指しています。
社名:アダワープジャパン株式会社
設立年月:2017年12月
代表取締役:安谷屋樹(あだにや たつき)
WEBサイト:https://www.adawarp.com

●電動クローラユニット「CuGo」について
不整地産業向けロボットの「足回り」になる電動キャタピラキットです。
1.組み立てるだけのキット化された電動クローラ(キャタピラ)
2.組み立てて取り付けるだけで、産業用ロボットを制作可能
3.アイデア次第で様々なロボットに応用(自動運搬ロボット等)従来パーツ化されていなかったキャタピラ部分を組み立て可能なキット化として実現しました。不整地産業向けの「足周り」パーツとして、農業や土木の運搬・点検ロボット等、凸凹が多く人が作業しづらい不整地での作業自動化を目指した研究開発に利用されています。
WEBサイト:https://cuborex.com/cugo/

【会社概要】
農地や建築現場等の凸凹な「不整地」と呼ばれる場所での作業負担軽減や効率化に取り組むため、不整地産業において「欲しい者が欲しい物を生み出せる社会」の実現を目指し、動力内蔵型タイヤやクローラの開発・パーツ化・キット販売をするハードウェアスタートアップです。
社名:株式会社CuboRex  
事業内容:不整地産業向けハードウェア研究開発・販売
設立年月日:2016年3月31日 
代表取締役:寺嶋瑞仁
WEBサイト:https://cuborex.com/
 

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会社概要

株式会社CuboRex

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URL
http://cuborex.com/
業種
製造業
本社所在地
葛飾区東新小岩2-6-2
電話番号
03-6824-4495
代表者名
嘉数正人
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年03月