頭髪検査、下着の色チェック、性差別、違反者を教室に入れさせない…隠れた社会問題として話題の「ブラック校則」の全貌とは?
学校に突きつけられている真の問題点を浮き彫りにする!
株式会社東洋館出版社(本社:東京都文京区、 代表取締役社長:錦織圭之介)は、 評論家の荻上チキ氏(「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」スーパーバイザー)、教育社会学者の内田良氏(名古屋大学准教授、「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」協力者)による編著『ブラック校則 理不尽な苦しみの現実』を2018年8月4日に刊行します。 隠れた社会問題として注目を浴びている「校則問題」に光を当て、その知られざる現状と、現代の学校現場の問題にメスをいれた一冊です。
本書を契機として広く問題提起を行うべく、編著者2名による公開イベントを8月18日(土)、八重洲ブックセンター(東京駅八重洲南口近く)にて開催いたします。詳細は本プレスリリースの下部をご参照下さい。
本書を契機として広く問題提起を行うべく、編著者2名による公開イベントを8月18日(土)、八重洲ブックセンター(東京駅八重洲南口近く)にて開催いたします。詳細は本プレスリリースの下部をご参照下さい。
●今、もっとも重要な教育問題:「ブラック校則」
2017年、ある高校生が、生まれつきの茶色の髪を黒く染めるよう学校に強要され、精神的苦痛から不登校になりました。この事案は裁判にまで発展しています。このことを契機に立ち上がった「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」の調査によると、数多くの理不尽な校則が、現在の学校に存在していることが明らかになりました。
このような理不尽な校則は、決してめずらしいものではなく、今も全国の学校に存在しています。社会一般であれば、明らかにおかしいと判断されるはずの規則や指導が、当然のものとして運用されているのです。
2018年7月には、愛知県豊田市の小学生が屋外学習中に熱中症となり命を失いました。この事故をきっかけに、校内のエアコン未整備や暑さ対策の不十分さが社会問題となりました。しかし、このような痛ましい事故にもかかわらず、たとえば学校での水分補給であれば「通学中は不可」「水分補給はお茶・水のみ」「スポーツ飲料は水で1/2以上に薄める場合のみ可」といった、科学的根拠のない非合理的なルールが、未だに存在しているのです。
学校は、「理不尽を学ぶのも学校」「勉強の場にオシャレは必要ない」といった理屈で、こうした理不尽な制限を課しています。また「痴漢対策」の名の下、下着の色チェックやスカートの長さ計測など、それ自体がセクハラと言われてもおかしくない指導が行われているのです。
このような社会情勢を鑑み、「ブラック校則」の実態、問題点、解決の糸口を本書は明らかにします。
●本書の特徴:全国調査のデータ紹介、各専門家の提言
『ブラック校則』では、本書の編者が主導した全国的な調査結果(統計データ)をもとに、子どもの尊厳を侵すような校則の実態を明らかにしました。また、その具体的な事例を数多く紹介しています。
例えば、生まれつき黒髪でない高校生の20%が黒く染めさせられた経験をもつ、10代の層の16%が下着の色の指定を受けている、など。下着にワンポイントの柄が入っていたために、修学旅行中ブラジャーを没収された、といった驚くべき事案もあります。
こうした問題の把握や改善のためには、確かな調査結果に加え、それに基づく個別の問題点に対応できる分析と提言が必要です。こうしたことから、子どもの貧困支援、LGBTアクティビスト、弁護士といった専門的な視点に加え、保護者や教師といった当事者、学校の指導で子どもを亡くした「指導死」の遺族など、11名の専門家が現状の分析と改善の提言を行っています。
本書の刊行が、学校の理不尽な対応に苦しむ子どもたちの状況が少しでも改善するきっかけになれば幸いです。
[編著者プロフィール]
評論家。「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」スーパーバイザー。著書に『ウェブ炎上』(ちくま新書)、『未来をつくる権利』(NHKブックス)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『日本の大問題』(ダイヤモンド社)『彼女たちの売春(ワリキリ)』(新潮文庫)、『ネットいじめ』『いじめを生む教室』(以上、PHP新書)ほか、共著に『いじめの直し方』(朝日新聞出版)、『夜の経済学』(扶桑社)ほか多数。TBSラジオ「荻上チキ Session-22」メインパーソナリティ。同番組にて2015年ギャラクシー賞(ラジオ部門DJ賞)、2016年にギャラクシー賞(ラジオ部門大賞)を受賞。
名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。専門は教育社会学。スポーツ事故、組み体操事故、「体罰」、教員の部活動負担や長時間労働などの「学校リスク」について広く情報発信している。ヤフーオーサーアワード2015受賞。著書に『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教育という病』(光文社新書)、『柔道事故』(河出書房新社)、『「児童虐待」へのまなざし』(世界思想社、日本教育社会学会奨励賞受賞)、編著に『教師のブラック残業』(学陽書房)ほか多数。
[書籍情報]
書 名:『ブラック校則 理不尽な苦しみの現実』
編著者:荻上チキ・内田良
判 型:四六判
頁 数:268
発売日:8月4日
価 格:1,620円(税込)
ISBN:978-4-491-03557-4
発行元:東洋館出版社
URL: 本書特設サイト http://www.toyokan.co.jp/special/book/black-kousoku/
書籍サイト https://www.amazon.co.jp/dp/4491035571/
[刊行イベント情報]
演題:理不尽な「ブラック校則」から子どもを解放するには 荻上チキ × 内田 良
場所:八重洲ブックセンター本店 8F八重洲ギャラリー
(〒103-0028 東京都中央区八重洲2丁目5−1)
日時:2018年8月18日(土) 13:30開場 14:00開演
イベントURL:http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/14422/
※本刊行イベントに関するメディア関係者によるお問い合わせは、別記「本件に関する報道関係者からのお問合わせ先」までお願いいたします。
2017年、ある高校生が、生まれつきの茶色の髪を黒く染めるよう学校に強要され、精神的苦痛から不登校になりました。この事案は裁判にまで発展しています。このことを契機に立ち上がった「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」の調査によると、数多くの理不尽な校則が、現在の学校に存在していることが明らかになりました。
- 「黒髪・ストレート」と校則で規定し、生まれつき茶髪の子は黒く染めさせる
- 地毛証明書を発行するために、幼児期の写真を提出させる
- 女子生徒の下着の色を指定し、検査、さらには没収さえする
- スカートの長さを厳しく指定、物差しで直接長さをチェックする
- 合計10kg近くになる教科書等を、小学生に毎日持ち帰らせる
- 防寒・暑さ対策の禁止。日焼け止めの禁止
このような理不尽な校則は、決してめずらしいものではなく、今も全国の学校に存在しています。社会一般であれば、明らかにおかしいと判断されるはずの規則や指導が、当然のものとして運用されているのです。
2018年7月には、愛知県豊田市の小学生が屋外学習中に熱中症となり命を失いました。この事故をきっかけに、校内のエアコン未整備や暑さ対策の不十分さが社会問題となりました。しかし、このような痛ましい事故にもかかわらず、たとえば学校での水分補給であれば「通学中は不可」「水分補給はお茶・水のみ」「スポーツ飲料は水で1/2以上に薄める場合のみ可」といった、科学的根拠のない非合理的なルールが、未だに存在しているのです。
学校は、「理不尽を学ぶのも学校」「勉強の場にオシャレは必要ない」といった理屈で、こうした理不尽な制限を課しています。また「痴漢対策」の名の下、下着の色チェックやスカートの長さ計測など、それ自体がセクハラと言われてもおかしくない指導が行われているのです。
このような社会情勢を鑑み、「ブラック校則」の実態、問題点、解決の糸口を本書は明らかにします。
●本書の特徴:全国調査のデータ紹介、各専門家の提言
『ブラック校則』では、本書の編者が主導した全国的な調査結果(統計データ)をもとに、子どもの尊厳を侵すような校則の実態を明らかにしました。また、その具体的な事例を数多く紹介しています。
例えば、生まれつき黒髪でない高校生の20%が黒く染めさせられた経験をもつ、10代の層の16%が下着の色の指定を受けている、など。下着にワンポイントの柄が入っていたために、修学旅行中ブラジャーを没収された、といった驚くべき事案もあります。
こうした問題の把握や改善のためには、確かな調査結果に加え、それに基づく個別の問題点に対応できる分析と提言が必要です。こうしたことから、子どもの貧困支援、LGBTアクティビスト、弁護士といった専門的な視点に加え、保護者や教師といった当事者、学校の指導で子どもを亡くした「指導死」の遺族など、11名の専門家が現状の分析と改善の提言を行っています。
本書の刊行が、学校の理不尽な対応に苦しむ子どもたちの状況が少しでも改善するきっかけになれば幸いです。
[編著者プロフィール]
荻上チキ(おぎうえ・ちき)
評論家。「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」スーパーバイザー。著書に『ウェブ炎上』(ちくま新書)、『未来をつくる権利』(NHKブックス)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『日本の大問題』(ダイヤモンド社)『彼女たちの売春(ワリキリ)』(新潮文庫)、『ネットいじめ』『いじめを生む教室』(以上、PHP新書)ほか、共著に『いじめの直し方』(朝日新聞出版)、『夜の経済学』(扶桑社)ほか多数。TBSラジオ「荻上チキ Session-22」メインパーソナリティ。同番組にて2015年ギャラクシー賞(ラジオ部門DJ賞)、2016年にギャラクシー賞(ラジオ部門大賞)を受賞。
内田 良(うちだ・りょう)
名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。専門は教育社会学。スポーツ事故、組み体操事故、「体罰」、教員の部活動負担や長時間労働などの「学校リスク」について広く情報発信している。ヤフーオーサーアワード2015受賞。著書に『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教育という病』(光文社新書)、『柔道事故』(河出書房新社)、『「児童虐待」へのまなざし』(世界思想社、日本教育社会学会奨励賞受賞)、編著に『教師のブラック残業』(学陽書房)ほか多数。
[書籍情報]
書 名:『ブラック校則 理不尽な苦しみの現実』
編著者:荻上チキ・内田良
判 型:四六判
頁 数:268
発売日:8月4日
価 格:1,620円(税込)
ISBN:978-4-491-03557-4
発行元:東洋館出版社
URL: 本書特設サイト http://www.toyokan.co.jp/special/book/black-kousoku/
書籍サイト https://www.amazon.co.jp/dp/4491035571/
[刊行イベント情報]
演題:理不尽な「ブラック校則」から子どもを解放するには 荻上チキ × 内田 良
場所:八重洲ブックセンター本店 8F八重洲ギャラリー
(〒103-0028 東京都中央区八重洲2丁目5−1)
日時:2018年8月18日(土) 13:30開場 14:00開演
イベントURL:http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/14422/
※本刊行イベントに関するメディア関係者によるお問い合わせは、別記「本件に関する報道関係者からのお問合わせ先」までお願いいたします。
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