ISIDと東京大学、先端技術を活用した環境デザイン分野の課題解決アプローチ「社会実験構想学」の共同研究を開始
~実践型教育プログラムで生まれた学生提案を社会実装する研究プロジェクト~
株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:名和 亮一、以下ISID) のオープンイノベーションラボ(以下イノラボ)と東京大学(本部:東京都文京区、総長:五神 真)大学院新領域創成科学研究科(所在地:千葉県柏市、以下東京大学)の「環境デザイン統合教育プログラム」(以下IEDP)は、都市・建築・ランドスケープ等の環境デザイン分野の課題解決に向けた学生の提案を、先端技術を活用して社会実装し、その成果やプロセスを体系化する「社会実験構想学」の共同研究を開始しました。
本共同研究は2020年4月から5年間を予定しており、イノラボのエンジニア・ディレクターとIEDP教員による公開会議やワークショップ等を含む実践型教育プログラムを通じて生まれた学生提案から、複数の社会実験を企画・実施します。
両者は、本共同研究の成果を論文として発表するとともに、得られた研究成果が生かせる類似の構造を持つ社会課題や、他地域への応用・展開も検討していく予定です。
■共同研究の背景と両者のこれまでの取り組み■
現在の社会が抱える課題は多岐にわたる一方、AIや5G、自動運転やロボティクスといった先端テクノロジーを活用し、これらの社会課題を解決しようという動きが出てきています。大学はさまざまな社会課題の解決に向け日々研究・教育に取り組む場であり、膨大な提案のシーズが生み出されています。本共同研究は、東京大学の教育プログラムであるIEDPと先端テクノロジーを活用したサービス開発に取り組むイノラボが連携し、こうした大学に眠るアイデアを育て、積極的に社会に開き、実装していくことで、新たな社会課題解決のアプローチを提示することを目指します。
IEDPは2007年の開始以降、「環境デザイン」の旗のもと、多彩な教員陣がそれぞれ取り組む社会課題をもとに、現地調査や実習を通した提案活動を行う演習科目「スタジオ」を主宰してきました。「スタジオ」に参加した学生たちは自由な発想で未来の社会や都市像を描き、人々が楽しく住みこなすための都市空間やまちを運営する仕組み、東南アジアのインフォーマル集住地でコミュニティと共に考える建築的仕掛け、農地を身近に感じる新たなライフスタイルとその実現に向けた仕組みなど、豊かな未来をつくるための提案を生み出し続けてきました。IEDPが14年目を迎え、デジタルツールを当たり前に使う若者たちが未来の社会へ提案する一方、その多くが実現につながっていません。しかし近年では最先端技術の活用を通してさまざまな形でアイデアの社会実装が可能になっており、提案と実装の接点をつくることが課題となっています。
イノラボは、2011年の設立以来、社会課題の解決に向けて、生活者の行動をデザインし、先端技術を活用した仕組みの実装を手掛けています。例えば、街づくり・地方創生の領域では、地域貢献活動をスマートフォン向けアプリでスコア化する『AYA SCORE』の実証実験を宮崎県綾町で2019年にスタート。住民や町に関わる人々の利他的行動を後押しし、ポジティブな行動変容を促す仕組みを検証しています。また、家具や植栽等の静物とサービスロボットの融合をテーマとする研究開発や、今後社会応用が期待されるALife(人工生命)の実証プロジェクトなども推進しています。今回の共同研究では、さまざまな先端技術をユーザーが実際に体験できるサービスやアプリケーションへ実装していくイノラボの知見に、学生の課題解決のアイデアを掛け合わせ、テクノロジーの応用領域拡大に取り組みます。
■共同研究の概要■
今回の共同研究では、「スタジオ」で学生が生み出すデザイン提案シーズ、IEDP担当教員がスタジオ運営経験に基づき得た知見、そしてイノラボが持つ最先端技術のシーズや社会実装のノウハウを持ち寄って社会実験を企画・実施することで、郊外の新規開発都市、都市農地などが抱える社会課題の解決に向けた新たな仕掛けを探ります。
提案作成のプロセスでは、いくつかの「スタジオ」でイノラボとIEDP教員とのパネルディスカッションに加え、イノラボのエンジニア・ディレクターによる講義や学生提案に対するアドバイス、グループワークなどを通じたインプットを行い、イノラボ・学生・教員が互いに刺激し合い、新たなアイデアを生み出す仕掛けを積極的に埋め込みます。受講学生はこうした活動に参加することで、自分たちの提案を社会に問う機会を得られます。さらにこれら一連のプロセスを記録・分析することで、社会実験の構想から実施に至る知見の体系化・理論化をめざします。社会実験の企画は上述の課題にとどまらず、また実施にあたっては東京大学大学院新領域創成科学研究科が位置する千葉県柏市柏の葉エリアなど、さまざまな地域を想定しています。
■ISIDオープンイノベーションラボについて■
オープンイノベーションラボ(イノラボ)は、先端テクノロジーを活用したサービス開発を世界に先駆けて手がけていくことを目的に、ISIDが2011年に設置した研究開発組織です。社会課題の解決に向けて、生活者の行動をデザインし、先端技術を活用した仕組みを実装するべく、国内外の企業や教育機関、スタートアップとのオープンコラボレーションを推進しています。現在は「街づくり・地方創生」「ヘルスケア」「モビリティ」「食・農業」「匠の技の伝承」などのテーマを中心に、プロトタイプ開発や実証実験を通じて、新たなソリューションの創出に取り組んでいます。
■東京大学環境デザイン統合教育プログラム(Integrated Environmental Design Program: IEDP)について■
東京大学環境デザイン統合教育プログラム(IEDP)は、大学院新領域創成科学研究科環境学研究系(柏キャンパス)で2007年から行われている実践的な教育プログラムであり、8つの演習科目「スタジオ」と共通講義「統合環境デザイン論」で構成されています。各「スタジオ」では、教員自身が取り組む社会課題をもとに、「郊外の都市デザイン」「インフォーマル集住地における建築デザイン」「こわれても死なない建築構造」「人と自然の持続的なかかわりを追求する緑地デザイン」「自然環境に身を置いて発想するデザイン」「流域を対象とした人・社会・自然の相互関係のデザイン」、「ICT・デジタルメディアを活用した帰還困難区域の課題解決」「地域の景色を生み出す地域活動のデザイン」など、多様なテーマで環境デザインの提案作成を行います。
* 本リリースに記載された会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
本共同研究は2020年4月から5年間を予定しており、イノラボのエンジニア・ディレクターとIEDP教員による公開会議やワークショップ等を含む実践型教育プログラムを通じて生まれた学生提案から、複数の社会実験を企画・実施します。
両者は、本共同研究の成果を論文として発表するとともに、得られた研究成果が生かせる類似の構造を持つ社会課題や、他地域への応用・展開も検討していく予定です。
■共同研究の背景と両者のこれまでの取り組み■
現在の社会が抱える課題は多岐にわたる一方、AIや5G、自動運転やロボティクスといった先端テクノロジーを活用し、これらの社会課題を解決しようという動きが出てきています。大学はさまざまな社会課題の解決に向け日々研究・教育に取り組む場であり、膨大な提案のシーズが生み出されています。本共同研究は、東京大学の教育プログラムであるIEDPと先端テクノロジーを活用したサービス開発に取り組むイノラボが連携し、こうした大学に眠るアイデアを育て、積極的に社会に開き、実装していくことで、新たな社会課題解決のアプローチを提示することを目指します。
IEDPは2007年の開始以降、「環境デザイン」の旗のもと、多彩な教員陣がそれぞれ取り組む社会課題をもとに、現地調査や実習を通した提案活動を行う演習科目「スタジオ」を主宰してきました。「スタジオ」に参加した学生たちは自由な発想で未来の社会や都市像を描き、人々が楽しく住みこなすための都市空間やまちを運営する仕組み、東南アジアのインフォーマル集住地でコミュニティと共に考える建築的仕掛け、農地を身近に感じる新たなライフスタイルとその実現に向けた仕組みなど、豊かな未来をつくるための提案を生み出し続けてきました。IEDPが14年目を迎え、デジタルツールを当たり前に使う若者たちが未来の社会へ提案する一方、その多くが実現につながっていません。しかし近年では最先端技術の活用を通してさまざまな形でアイデアの社会実装が可能になっており、提案と実装の接点をつくることが課題となっています。
イノラボは、2011年の設立以来、社会課題の解決に向けて、生活者の行動をデザインし、先端技術を活用した仕組みの実装を手掛けています。例えば、街づくり・地方創生の領域では、地域貢献活動をスマートフォン向けアプリでスコア化する『AYA SCORE』の実証実験を宮崎県綾町で2019年にスタート。住民や町に関わる人々の利他的行動を後押しし、ポジティブな行動変容を促す仕組みを検証しています。また、家具や植栽等の静物とサービスロボットの融合をテーマとする研究開発や、今後社会応用が期待されるALife(人工生命)の実証プロジェクトなども推進しています。今回の共同研究では、さまざまな先端技術をユーザーが実際に体験できるサービスやアプリケーションへ実装していくイノラボの知見に、学生の課題解決のアイデアを掛け合わせ、テクノロジーの応用領域拡大に取り組みます。
■共同研究の概要■
今回の共同研究では、「スタジオ」で学生が生み出すデザイン提案シーズ、IEDP担当教員がスタジオ運営経験に基づき得た知見、そしてイノラボが持つ最先端技術のシーズや社会実装のノウハウを持ち寄って社会実験を企画・実施することで、郊外の新規開発都市、都市農地などが抱える社会課題の解決に向けた新たな仕掛けを探ります。
提案作成のプロセスでは、いくつかの「スタジオ」でイノラボとIEDP教員とのパネルディスカッションに加え、イノラボのエンジニア・ディレクターによる講義や学生提案に対するアドバイス、グループワークなどを通じたインプットを行い、イノラボ・学生・教員が互いに刺激し合い、新たなアイデアを生み出す仕掛けを積極的に埋め込みます。受講学生はこうした活動に参加することで、自分たちの提案を社会に問う機会を得られます。さらにこれら一連のプロセスを記録・分析することで、社会実験の構想から実施に至る知見の体系化・理論化をめざします。社会実験の企画は上述の課題にとどまらず、また実施にあたっては東京大学大学院新領域創成科学研究科が位置する千葉県柏市柏の葉エリアなど、さまざまな地域を想定しています。
■ISIDオープンイノベーションラボについて■
オープンイノベーションラボ(イノラボ)は、先端テクノロジーを活用したサービス開発を世界に先駆けて手がけていくことを目的に、ISIDが2011年に設置した研究開発組織です。社会課題の解決に向けて、生活者の行動をデザインし、先端技術を活用した仕組みを実装するべく、国内外の企業や教育機関、スタートアップとのオープンコラボレーションを推進しています。現在は「街づくり・地方創生」「ヘルスケア」「モビリティ」「食・農業」「匠の技の伝承」などのテーマを中心に、プロトタイプ開発や実証実験を通じて、新たなソリューションの創出に取り組んでいます。
■東京大学環境デザイン統合教育プログラム(Integrated Environmental Design Program: IEDP)について■
東京大学環境デザイン統合教育プログラム(IEDP)は、大学院新領域創成科学研究科環境学研究系(柏キャンパス)で2007年から行われている実践的な教育プログラムであり、8つの演習科目「スタジオ」と共通講義「統合環境デザイン論」で構成されています。各「スタジオ」では、教員自身が取り組む社会課題をもとに、「郊外の都市デザイン」「インフォーマル集住地における建築デザイン」「こわれても死なない建築構造」「人と自然の持続的なかかわりを追求する緑地デザイン」「自然環境に身を置いて発想するデザイン」「流域を対象とした人・社会・自然の相互関係のデザイン」、「ICT・デジタルメディアを活用した帰還困難区域の課題解決」「地域の景色を生み出す地域活動のデザイン」など、多様なテーマで環境デザインの提案作成を行います。
* 本リリースに記載された会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。