昨年開催の回顧展で再評価が高まる日本画家・渡辺省亭が編集主任をつとめた美術雑誌『美術世界』(全25巻) 電子版配信のお知らせ

株式会社春陽堂書店

株式会社春陽堂書店(東京都中央区銀座3-10-9)は、日本画家・渡辺省亭が編集主任をつとめた『美術世界』(全25巻)の電子版を2022年1月より各電子書籍ストアにて配信いたしました。また同時にプリントオンデマンド版の発売も開始しています。

「美術世界」第一巻表紙「美術世界」第一巻表紙

明治時代から大正時代にかけて活躍した日本画家・渡辺省亭は、美しい花鳥画や精緻な表現力が近年再評価されており、昨年は「渡辺省亭─欧米を魅了した花鳥画─」と題された回顧展が各地を巡回し盛況を博しました。『美術世界』は、その渡辺省亭を編集主任とし、1890年(明治23年)から1894年(明治27年)にかけて春陽堂書店より刊行した多色摺木版による美術雑誌です。川辺御楯、滝和亭、月岡芳年、荒木寛畝、河鍋暁斎、鈴木松年、今尾景年、幸野楳嶺など当時の著名な画家たちが作品を手掛け、彫師、摺師も当時の一流の職人たちがつとめました。また、全25巻のうちの最終巻は「省亭花鳥」と題され、渡辺省亭のみの特集号となっています。それらの仕上がりの美しさは、明治の美術雑誌の中でも特に格調高いものとして知られていますが、全巻を所蔵する機関は少なく、一般の方々が目にできる機会は多くありませんでした。
このたびの電子版は、より多くの方々に当時の木版画の美しさを堪能していただけるよう、春陽堂書店にて所蔵している全25巻の全ページをスキャニング、実物に限りなく近い色合いにて再現しました。また同時にプリントオンデマンド版の発売も開始、各巻を図録を手にするようにご覧いただけることもできます。

 

 

 

■『美術世界』電子書籍版(全25巻)
定価:各巻2200円(税込)
※第二十五巻「省亭花鳥」のみ3300円(税込)
販売サイト(リンク先は第一巻)
【Amazon】 https://www.amazon.co.jp/dp/B09QM22BWB
【楽天ブックス】 https://books.rakuten.co.jp/rk/cf547e4738de375582484e4edbe7fcc1/
【紀伊國屋書店】 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1124595
【honto】 https://honto.jp/ebook/pd_31446297.html
■『美術世界』プリントオンデマンド版(全25巻)
定価:各巻3300円(税込)
※第二十五巻「省亭花鳥」のみ4950円(税込)
判型:B5 頁数:36~52頁
販売サイト(リンク先は第一巻)
【Amazon】 https://www.amazon.co.jp/dp/B09PMH3SNS
【楽天ブックス】 https://books.rakuten.co.jp/rb/17023731/?l-id=search-c-item-img-22

「美術世界」中面1「美術世界」中面1

「美術世界」中面2「美術世界」中面2

 

「美術世界」POD版中面見本「美術世界」POD版中面見本

「美術世界」実物「美術世界」実物

■渡辺省亭(わたなべせいてい) 1852年(嘉永4年)、江戸神田佐久間町にて生まれる。本姓吉川、名は義復、通称良助。16歳の時に菊池容斎に入門。厳しい指導の中で筆遣いの基礎を学び、花鳥画家として自立。1875年(明治8年)から起立工商会社で輸出工芸の下絵図案を描き、1878年(明治11年)には万博への出品をきっかけにパリへ渡航し、ドガをはじめ印象派の画家たちと交流した。帰国後は博覧会や展覧会に花鳥画を中心に出品し、洋風の質感を加えた独自の表現を確立、欧米では高い評価を得る。日本でも迎賓館赤坂離宮の七宝額原画を手掛け、また木版画や雑誌挿絵も多く制作した。晩年は画壇からは距離を置き、市井の画家としての制作を続ける。1918年(大正7年)日本橋浜町の自宅にて没。享年68歳。
 

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会社概要

株式会社春陽堂書店

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業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区銀座3-10-9 KEC銀座ビル5F 503
電話番号
03-6264-0855
代表者名
伊藤良則
上場
未上場
資本金
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設立
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