電池の発火事故につながる内部異常を画像検出/蓄電池搭載製品メーカーを対象に「蓄電池組み込み前 一括画像検査サービス」提供開始/世界初・電池内部の電流異常を非破壊で可視化する技術を活用
~3/17・18・19開催、「第20回BATTERY JAPAN 二次電池展」に出展~
株式会社Integral Geometry Science(以下「IGS」)は、電機・家電メーカーなど蓄電池を搭載する製品メーカーを対象に、蓄電池の発火や寿命低下の要因となる電流異常を組み込み前に検査する「蓄電池組み込み前 一括画像検査サービス」を2026年3月17日(火)に提供開始します。また2026年3月17日(火)~19日(木)に東京ビッグサイトにて開催される「第20回 BATTERY JAPAN 二次電池展」に本サービスで使用する検査装置『蓄電池非破壊画像診断システム』を展示します。

「蓄電池組み込み前 一括画像検査サービス」について
■新サービス提供の背景
社会課題:リチウムイオン電池による火災件数は年々増加
近年、リチウムイオン電池を搭載した製品の普及が急速に進んでいます。一方で、リチウムイオン電池に起因する発火・発煙事故も年々増加しており、消防庁が発表した調査(*1)によると、2022年に約600件であったリチウムイオン電池による火災件数は、2024年は約1,000件と増加しており、2025年も半年で550件と前年を上回るペースで急増しています。2023年の製品用途別の火災状況(*2)においては、事故例が最も多いモバイルバッテリーをはじめ、スマートフォン、電動アシスト付自転車、コードレス掃除機、電動工具、タブレット、玩具製品など消費者に身近な製品で火災が発生していることが報告されています。
メーカーにとって、電池事故が発生した場合の製品リコールやブランド毀損への影響は大きく、電池の品質管理と安全性確保は重要な課題となっています。
(*1)参照:総務省消防庁:「リチウムオン電池等から出火した火災の調査結果の公表」
(*2)参照:総務省消防庁:「リチウムイオン電池搭載製品の出火危険」
メーカーが抱える課題:検査コストの高さ、大量電池の品質確認の困難さ
メーカーは、製造・調達した大量の電池の中に不良品が混在するリスクを抱えています。
一方で、以下のような課題があります。
・検査設備が高額で検査コストが高い
・電池内部の異常を検出することが難しい
・大量の電池の品質確認が容易ではない
そのため、電池を製品に組み込む前の段階で、効率的かつ高精度に品質を確認できる検査手法が求められています。
IGSの技術:電池内部の電流異常を映像化する世界初の技術を活用した、新サービスを提供開始
メーカーが抱える課題を受け、IGSは大量の電池を一度に検査する「蓄電池組み込み前 一括画像検査サービス」の提供を開始します。本サービスは、IGSが開発した電池内部の電流異常箇所を非破壊で可視化する「蓄電池非破壊画像診断システム」を使用します。複数の蓄電池を同時に計測できる検査方式を採用し、多数の電池を効率的に検査することが可能です。これにより、メーカーは設備投資を行うことなく検査コストを抑えながら電池の品質を確認でき、安全性評価の精度向上に寄与します。
サービス概要
■検査対象企業:電機・家電メーカーなど蓄電池を搭載した製品を開発・製造するメーカー
■検査対象電池:電気自動車(EV)向け大型電池から、スマートフォンサイズなどの小型電池まで、様々なサイズの蓄電池に対応

■検査内容:蓄電池内部の電流異常を非破壊で可視化し、発火リスクにつながる内部異常の有無や電池の寿命など様々な項目を評価
※ご要望に応じて評価項目のカスタマイズが可能
「第20回BATTERY JAPAN 二次電池展」出展概要
期間 :2026年3月17日(火)~19日(木)
時間 :10:00〜17:00
会場 :東京ビッグサイト (〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1)
ブース番号 :南3ホール S28-24
展示内容 :全数検査用「蓄電池非破壊画像診断システム」のデモ機を展示します。

電池内部の不良箇所を可視化する「蓄電池非破壊画像診断システム」の特長



①電池内部の電流密度分布を可視化
電池の動作と寿命に直接的に影響を及ぼす電流密度分布を透視するので、故障の原因を正確に特定することができます。
②非破壊検査が可能
蓄電池を破壊することなく、内部の電流状態を確認できるので、検査前と同じ品質で動作させることができます。
③良品電池内部の電流ムラを非破壊で映像化
良品電池内部に存在する電流ムラ、出荷基準をクリアできる電池に内在する極微小短絡を評価できます。

④出荷前の電池の全数検査を実現
従来の検査では抜き取り検査が一般的でした。しかし、当社のシステムを導入することにより、高い精度での全数検査が可能になります。従来の検査ではパスされるような不良電池が市場に出荷されることを未然に防ぎます。
株式会社Integral Geometry Science 代表取締役 木村建次郎のコメント
リチウムイオン電池は私たちの生活を支える重要な技術ですが、一方で発火事故など安全性の課題も指摘されています。当社はこれまで可視化が困難だった電池内部の電流密度分布を非破壊で映像化する技術を開発してきました。本サービスにより、多数の電池を効率的に検査することが可能になり、電池の全数検査の実現に向けた大きな一歩になると考えています。今後も電池を搭載する製品の安全性向上に貢献していきたいと考えています。
株式会社Integral Geometry Science(IGS)について
IGSは、いままで誰もみることができなかった隠された世界を撮影するテクノロジーを研究開発・事業化する会社です。未知の世界を撮影するためには、外の世界から波動を送り込み、内部で跳ね返りを繰り返し外の世界に漏れ出た波紋を観測し、映像を創りだす必要があります。この作業は、波動散乱の逆問題とよばれ、極めて困難な応用数学史上の未解決問題とされてきました。木村建次郎博士は、2012年にこの問題を世界で初めて解くことに成功、「散乱の逆問題の解法及び画像化法」が日米中欧 世界各国で認められ、特許を取得しました。この研究成果を社会実装するため、2012年にIGSが設立されました。同社は神戸大学インキュベーションセンターに研究開発拠点を置き、透視技術の研究開発と実用化に取り組んでいます。
ホームページ:https://www.igs-group.com
すべての画像
