大企業のIT担当者・Web責任者が「Webガバナンス」に抱える悩み

―最も多いのは「様々なCMS・インフラの混在」―

野村インベスター・リレーションズ

2023年10月26日 13時00分

野村インベスター・リレーションズ株式会社（本社所在地：東京都千代田区、代表取締役：小西　瑞生）は、グループ全体が従業員数301名以上ある大企業の情報システム、IT担当者、Web責任者を対象に、「大企業グループのサイトにおけるセキュリティ・インフラ統合の課題」に関する調査を実施しました。今回は、CMSの導入とWebガバナンスの状況に焦点を当てた調査レポートを公表いたします。

＜調査概要＞

【調査期間】2023年10月6日（金）

【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査

【調査人数】1,007人

【調査対象】調査回答時にグループ全体が従業員数301名以上ある大企業の情報システム、IT担当者、Web責任者であると回答したモニター

【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

＜調査結果サマリー＞

●セキュリティに厳しい大企業でも、約3.5割がグループ内のCMSの実態を十分把握できていない

●Webガバナンスが実現できていない要因は、混在しているCMS・インフラが複雑性を高め、それによって把握・管理にかかるコスト負担が大きくなる構造にある

●Webガバナンスの実現に必要なことは、各部門のWebサイト活用を妨げず、さまざまな運用タイプが並存しても管理できる仕組み

＜調査結果の詳細＞

グループ内のWebサイトのURLや、CMS導入の有無について、約3.5割は把握できていないという結果に

はじめに、「自社グループが所有しているWebサイト数を教えてください」と質問したところ、『1～5（31.6％）』と回答した方が最も多く、次いで『10以上（31.0％）』『6～10（25.3％）』と続いており、半数以上が6サイト以上、約3割は10サイト以上と、多数のサイトを保有している実態がわかりました。

次に、「ご自身が勤務している企業やグループ企業のWebサイトのURLや、CMS（コンテンツ・マネジメント・システム）の導入の有無を把握していますか？」と尋ねたところ、『全て把握している（19.3％）』『大体把握している（45.3％）』との一方、『あまり把握していない（15.6％）』『ほとんど把握していない（8.6％）』『全く把握していない（11.2％）』という回答結果となり、意外にも業務管理に力を入れている大企業でも約3.5割が、WebサイトのURLやCMSの導入の有無を把握できていないことが明らかになっています。

続いて、「過去10年間で、ご自身が勤務している企業やグループ企業のWebサイトに、CMS（コンテンツ・マネジメント・システム）の導入は増えていますか？」と質問したところ、半数以上の方が『かなり増えている（18.2％）』『やや増えている（38.8％）』と回答結果となり、半数以上の大企業でCMSが増加傾向にあることがわかりました。

ここまでの調査結果から、セキュリティに厳しい大企業においても、CMSの導入は増加傾向にある一方で、グループ内のCMSの実態把握については十分ではないことが判明しました。

約9割が、CMSを導入している全てのサイトの把握・管理する体制（Webガバナンス）が必要だと認識するも、3割以上が実現できていない

次に、「CMSを導入している全てのサイトを、把握・管理する体制（Webガバナンス）が必要だと考えますか？」と尋ねたところ、8割以上の方が『必要だと考えている（87.8％）』と回答しました。

しかしながら、「CMSを導入している全てのサイトを、把握・管理する体制（Webガバナンス）が、現状実現できていますか？」と質問すると、『実現できている（63.5％）』『実現できていない（36.5％）』という回答結果が出ています。

以上から、ほとんどの大企業の情報システム、IT担当者、Web責任者が、CMSを導入している全てのサイトの把握・管理する体制（Webガバナンス）が必要だと認識しているにもかかわらず、そのうち3割強が「現状では把握・管理できていない」実態が窺えます。

そこで、『実現できていない』と回答した方に、「把握・管理する体制（Webガバナンス）を実現できていない理由は何ですか？」と質問したところ、『様々なCMS・インフラが混在しており、管理することが現実的ではない（30.2％）』と回答した方が最も多く、次いで『多数のサイトを管理することで発生するコストの費用対効果を説明できない（24.2％）』と続きました。

Webガバナンスが実現できていない主な要因として、混在しているCMS・インフラが複雑性を高めており、それによって把握・管理にかかるコスト負担が大きくなる構造にあることが浮かび上がっています。

【まとめ】Webガバナンスの実現に必要なことは、各部門のWebサイト活用を妨げず、制作パートナーが構築するWebサイトをガバナンスできる柔軟な仕組み

今回の調査結果では、国内の一定数の大企業においては、未だグループ内のWebサイトを把握・管理できておらず、Webガバナンスが実現できていないことがわかりました。

こうした状況の背景には、Webサイトの発注・運営をさまざまな部門がそれぞれ独自に進めていることが考えられます。例えばWebサイトを立ち上げる際、各部門が制作パートナー任せで提案を受けると、制作パートナーが得意なCMSを導入する流れとなり、CMSがバラバラになってしまう構図があります。その結果、グループ内にさまざまなCMS・インフラが混在してしまい、いざ統合しようとした時にはコストが高くて進めることができないというジレンマに陥っていることが見て取れます。

以上から、企業のWebガバナンスの実現には、各部門のWebサイトの活用を妨げることなく、さまざまな運用タイプが併存しても柔軟に管理することができる仕組みが必要だと考えられます。

Webサイト群統合クラウドプラットフォーム『ShareWith群』

今回、「大企業グループのサイトにおけるWebガバナンスの課題」に関する調査を実施した野村インベスター・リレーションズ株式会社は、Webサイト群統合クラウドプラットフォーム『ShareWith群』（https://www.share-with.info/jp/clump.html?utm_source=PRTIMES_20231026&utm_medium=clump&utm_campaign=PRTIMES_20231026clump）を提供しています。

『ShareWith群』は、グループ会社や事業部の多種多様なサイト群を、ハイセキュリティなインフラ環境で管理することができる運営プラットフォームです。

独自のWebサイト管理方式「群マネジメント」により、現状のWebサイトの運営形態をほぼそのままで移行できるため、各部門のWebサイト運営を妨げることなく、またスピーディにWebサイト群を統合することができます。

▼「ShareWith群」が解決する課題▼

✓グループ全体のサイトが大規模化・複雑化しており、シンプルに管理したい

✓グループ内の有象無象のサイト群のセキュリティを担保したい

✓現状のCMS・サーバーの保守管理の負担（コスト・工数）が大きい

✓各事業部が個別に立ち上げたサイトが野放しになっている

✓様々な運用体制が混在しており、どのように整理するべきか悩んでいる

✓Web基盤の移設は数年がかりとなり、IT部門の作業量、コスト負担が大きい

✓ユーザー部門から、使いやすいCMSを導入したいという声が上がっている

▼5つのソリューション▼

＜ソリューション1＞運営形態ごとに分ける、「群」単位の新しいWebガバナンス