ウクライナのクリエーターらを支援する取り組みについて-ウクライナ出身の音楽家ナターシャ・グジーさんのインタビューを公開-
日本音楽著作権協会(本部:東京都渋谷区、理事長:浅石 道夫、以下「JASRAC」)は、CISAC(著作権協会国際連合)が実施している「Creators for Ukraine」と連携して、ウクライナのクリエーターらを支援する取り組みを実施しています。この取り組みは、①ウクライナ支援基金の創設、②創作者による支援声明への署名、③「Songs for Ukraine」キャンペーンで構成されています。
また、ウクライナ出身の音楽家ナターシャ・グジーさん(JASRAC委託者)へのインタビュー記事を公開しましたので、ぜひご覧ください。
また、ウクライナ出身の音楽家ナターシャ・グジーさん(JASRAC委託者)へのインタビュー記事を公開しましたので、ぜひご覧ください。
1 経緯等
CISACは3月16日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により被害を受けているウクライナのクリエーターや著作権管理団体、その職員などの支援のため、220以上の加盟団体と協力して、「Creators for Ukraine」(https://www.creatorsforukraine.org/)を 立ち上げました。JASRAC は、国際的な著作権管理団体のネットワークの一員として、CISACと連携して最大限の支援に取り組むことといたしました。
2 「Creators for Ukraine」の概要・取り組み
⑴ ウクライナ支援基金の創設
CISACがウクライナのクリエーターおよび軍事侵攻の被害者を支援するための基金を創設しました。JASRACを含む21の団体と創作者評議会 から120万ユーロ(約1億6,400万円)が集まりました(4月13日現在)。第一弾として既に30万ユーロ(約4,100万円)が、ウクライナの700人以上のクリエーターに対する支援金の給付に使われました。また、70万ユーロ(約9,600万円)が、ウクライナに隣接するポーランドの著作権管理団体(ZAIKS)が実施している、クリエーター支援活動や難民支援活動(施設提供や支援基金)に対する助成のほか、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、モルドバの難民支援の慈善団体やNGOに対する寄付に使われました。ウクライナのクリエーターなど各支援先から、CISACに感謝の言葉が寄せられています。
JASRACは3月25日、この基金に1,500万円を寄付しました。現在、JASRACに著作権を管理委託する権利者や役職員からの寄付を募っており、後日追加で送金する予定です。
※上記金額は、2022年4月末日の為替レート(1ユーロ=137.33円)に基づき計算
⑵ 創作者による支援声明への署名
CISACはウクライナのクリエーターや軍事侵攻の被害者と連帯する声明を公開しました。声明ではロシアに対し、罪のない市民の殺害、街や都市の破壊、自由と民主主義に対する攻撃、人権侵害、そして文化への暴挙を停止するよう求めるとともに、世界中のクリエーターに署名とハッシュタグ #CreatorsforUkraine でのシェアを呼び掛けています。
この支援声明は4月28日、世界50カ国・4,000人以上のクリエーターの署名と共に、ウクライナのオレクサンドル・トカチェンコ文化情報政策大臣に届けられました。近日中に、「オープンレター(公開書簡)」として各国の文化大臣にも送付される予定です。CISACでは引き続き、あらゆるジャンルの創作者に署名を呼び掛けています。
※ 支援声明和訳
https://www.jasrac.or.jp/release/pdf/220510_CISAC_Statement.pdf
⑶ 「Songs for Ukraine」キャンペーン
世界の著作権管理団体が、自国の音楽配信事業者や放送局などを通して、ウクライナのクリエーターの作品の利用を呼びかけ、ウクライナの創作者コミュニティーへのロイヤルティーを増加させるキャンペーンです。SNS上でハッシュタグ #SongsforUkraine を付けてお気に入りの作品をシェアすることも推奨しています。ウクライナの音楽著作権管理団体(NGO-UACRR)とハンガリーの著作権管理団体(Artisjus)が協力して、ウクライナの楽曲を集めた三つのプレイリストを作成し、公開しています。
Playlist for Ukraine #1
https://open.spotify.com/playlist/44UXIv5zfcgcWjDDBY01WU
Playlist for Ukraine #2
https://open.spotify.com/playlist/2Ne6hW861KLkNG2nHYNMV8
Playlist for Ukraine #3
https://open.spotify.com/playlist/6hdBHQNvPA6DNMYHRfZTyk
プレイリストの最新情報は、このWebサイトでご確認いただけます。
https://dalszerzo.hu/2022/03/29/songs-for-ukraine/
3 ナターシャ・グジーさんのインタビュー記事の公開
JASRACは、「Songs for Ukraine」キャンペーンの一環として、ウクライナ出身の音楽家ナターシャ・グジーさん(JASRAC委託者)のインタビュー記事を公開しました。祖国ウクライナへの思いを伺うとともに、ウクライナの音楽や文化をご紹介いただきました。
https://www.jasrac.or.jp/release/22/05_01_interview.html
CISACビヨルン・ウルヴァース会長(ABBAメンバー)のコメント
『「Songs for Ukraine」は、国境を越えてウクライナの作品をプレイすることによって、クリエーター支援になるシンプルでありながら優れたスキームです。配信サイトや放送局にはこのキャンペーンに参加して、支援のためにできる限りのことをしてほしい』
CISACガディ・オロン事務局長のコメント
『ウクライナの方々がすさまじい苦難に直面している中、「Songs for Ukraine」は、世界の創作者コミュニティーがウクライナのクリエーターとの連帯を示すための一つの方法です。ウクライナの創作者の楽曲や作品を鑑賞し、プロモートし、シェアすることで、ウクライナへの支持を表明すると同時に、ウクライナのクリエーターがロイヤルティーを得る助けにもなります』
「Creators for Ukraine」は、軍事侵攻の被害者のために寄付を集め、世界中のクリエーターの支援を結集し、ウクライナの文化を振興する、世界的な取り組みです。ぜひ、皆さまのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
<関連情報>
Creators for Ukraine特設サイト
https://www.creatorsforukraine.org/
<CISAC(著作権協会国際連合)について>
CISACは、世界中の音楽、映像、演劇、文芸および視覚芸術の著作権管理団体によって構成される国際組織です。2022年3月現在、120カ国・地域の228団体が加盟しています。日本からはJASRACが1960年、APG(日本美術著作権機構)が1999年、JASPAR(日本美術著作権協会)が2012年にそれぞれ加盟しています。
■一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)について
JASRACは作詞家、作曲家、音楽出版社等の権利者から音楽の著作権の管理委託を受け、音楽を利用する方々に利用を許諾し、その対価としてお支払いいただいた著作物使用料を著作権者に分配しています。1939年に国内初の著作権管理団体として設立され、80年以上にわたり、著作権管理のプロフェッショナルとして音楽文化の発展に向けた努力を続けています。
団体名 :一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)
代表者 :理事長 浅石 道夫
本部所在地:東京都渋谷区上原3-6-12
設立 :1939年11月18日
URL :https://www.jasrac.or.jp
事業内容 :音楽の著作物の著作権に関する管理事業、音楽著作物に関する外国著作権管理団体等との連絡及び著作権の相互保護、私的録音録画補償金に関する事業、著作権思想の普及事業、音楽著作権に関する調査研究、音楽文化の振興に資する事業
CISACは3月16日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により被害を受けているウクライナのクリエーターや著作権管理団体、その職員などの支援のため、220以上の加盟団体と協力して、「Creators for Ukraine」(https://www.creatorsforukraine.org/)を 立ち上げました。JASRAC は、国際的な著作権管理団体のネットワークの一員として、CISACと連携して最大限の支援に取り組むことといたしました。
2 「Creators for Ukraine」の概要・取り組み
⑴ ウクライナ支援基金の創設
CISACがウクライナのクリエーターおよび軍事侵攻の被害者を支援するための基金を創設しました。JASRACを含む21の団体と創作者評議会 から120万ユーロ(約1億6,400万円)が集まりました(4月13日現在)。第一弾として既に30万ユーロ(約4,100万円)が、ウクライナの700人以上のクリエーターに対する支援金の給付に使われました。また、70万ユーロ(約9,600万円)が、ウクライナに隣接するポーランドの著作権管理団体(ZAIKS)が実施している、クリエーター支援活動や難民支援活動(施設提供や支援基金)に対する助成のほか、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、モルドバの難民支援の慈善団体やNGOに対する寄付に使われました。ウクライナのクリエーターなど各支援先から、CISACに感謝の言葉が寄せられています。
JASRACは3月25日、この基金に1,500万円を寄付しました。現在、JASRACに著作権を管理委託する権利者や役職員からの寄付を募っており、後日追加で送金する予定です。
※上記金額は、2022年4月末日の為替レート(1ユーロ=137.33円)に基づき計算
⑵ 創作者による支援声明への署名
CISACはウクライナのクリエーターや軍事侵攻の被害者と連帯する声明を公開しました。声明ではロシアに対し、罪のない市民の殺害、街や都市の破壊、自由と民主主義に対する攻撃、人権侵害、そして文化への暴挙を停止するよう求めるとともに、世界中のクリエーターに署名とハッシュタグ #CreatorsforUkraine でのシェアを呼び掛けています。
この支援声明は4月28日、世界50カ国・4,000人以上のクリエーターの署名と共に、ウクライナのオレクサンドル・トカチェンコ文化情報政策大臣に届けられました。近日中に、「オープンレター(公開書簡)」として各国の文化大臣にも送付される予定です。CISACでは引き続き、あらゆるジャンルの創作者に署名を呼び掛けています。
※ 支援声明和訳
https://www.jasrac.or.jp/release/pdf/220510_CISAC_Statement.pdf
⑶ 「Songs for Ukraine」キャンペーン
世界の著作権管理団体が、自国の音楽配信事業者や放送局などを通して、ウクライナのクリエーターの作品の利用を呼びかけ、ウクライナの創作者コミュニティーへのロイヤルティーを増加させるキャンペーンです。SNS上でハッシュタグ #SongsforUkraine を付けてお気に入りの作品をシェアすることも推奨しています。ウクライナの音楽著作権管理団体(NGO-UACRR)とハンガリーの著作権管理団体(Artisjus)が協力して、ウクライナの楽曲を集めた三つのプレイリストを作成し、公開しています。
Playlist for Ukraine #1
https://open.spotify.com/playlist/44UXIv5zfcgcWjDDBY01WU
Playlist for Ukraine #2
https://open.spotify.com/playlist/2Ne6hW861KLkNG2nHYNMV8
Playlist for Ukraine #3
https://open.spotify.com/playlist/6hdBHQNvPA6DNMYHRfZTyk
プレイリストの最新情報は、このWebサイトでご確認いただけます。
https://dalszerzo.hu/2022/03/29/songs-for-ukraine/
3 ナターシャ・グジーさんのインタビュー記事の公開
JASRACは、「Songs for Ukraine」キャンペーンの一環として、ウクライナ出身の音楽家ナターシャ・グジーさん(JASRAC委託者)のインタビュー記事を公開しました。祖国ウクライナへの思いを伺うとともに、ウクライナの音楽や文化をご紹介いただきました。
https://www.jasrac.or.jp/release/22/05_01_interview.html
CISACビヨルン・ウルヴァース会長(ABBAメンバー)のコメント
『「Songs for Ukraine」は、国境を越えてウクライナの作品をプレイすることによって、クリエーター支援になるシンプルでありながら優れたスキームです。配信サイトや放送局にはこのキャンペーンに参加して、支援のためにできる限りのことをしてほしい』
CISACガディ・オロン事務局長のコメント
『ウクライナの方々がすさまじい苦難に直面している中、「Songs for Ukraine」は、世界の創作者コミュニティーがウクライナのクリエーターとの連帯を示すための一つの方法です。ウクライナの創作者の楽曲や作品を鑑賞し、プロモートし、シェアすることで、ウクライナへの支持を表明すると同時に、ウクライナのクリエーターがロイヤルティーを得る助けにもなります』
「Creators for Ukraine」は、軍事侵攻の被害者のために寄付を集め、世界中のクリエーターの支援を結集し、ウクライナの文化を振興する、世界的な取り組みです。ぜひ、皆さまのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
<関連情報>
Creators for Ukraine特設サイト
https://www.creatorsforukraine.org/
<CISAC(著作権協会国際連合)について>
CISACは、世界中の音楽、映像、演劇、文芸および視覚芸術の著作権管理団体によって構成される国際組織です。2022年3月現在、120カ国・地域の228団体が加盟しています。日本からはJASRACが1960年、APG(日本美術著作権機構)が1999年、JASPAR(日本美術著作権協会)が2012年にそれぞれ加盟しています。
■一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)について
JASRACは作詞家、作曲家、音楽出版社等の権利者から音楽の著作権の管理委託を受け、音楽を利用する方々に利用を許諾し、その対価としてお支払いいただいた著作物使用料を著作権者に分配しています。1939年に国内初の著作権管理団体として設立され、80年以上にわたり、著作権管理のプロフェッショナルとして音楽文化の発展に向けた努力を続けています。
団体名 :一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)
代表者 :理事長 浅石 道夫
本部所在地:東京都渋谷区上原3-6-12
設立 :1939年11月18日
URL :https://www.jasrac.or.jp
事業内容 :音楽の著作物の著作権に関する管理事業、音楽著作物に関する外国著作権管理団体等との連絡及び著作権の相互保護、私的録音録画補償金に関する事業、著作権思想の普及事業、音楽著作権に関する調査研究、音楽文化の振興に資する事業
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