京都フュージョニアリング、世界初の核融合発電試験プラント建設
2024年の発電試験開始、核融合発電に向けた工学技術を統合実証
京都フュージョニアリング株式会社(代表取締役:長尾昂、以下「当社」)は、世界で初めて核融合発電システムによる発電を試験するプラント「UNITY」の基本設計を完了し、2024年末の発電試験開始に向けた建設プロジェクトに着手しました。本プラントにおいて当社の核融合プラント機器ならびにプラントエンジニアリング技術を統合的に実証することにより、究極のクリーンエネルギーである核融合の商用化に向けた未踏の炉工学製品群を開発します。
本UNITY発電プラントの建設は国内パートナー企業複数社との連携により実施されます。日本の有する高度なものづくり力を結集し、日本が世界に先駆けた核融合炉における発電技術を実証することで、国内産業の発展に貢献します。
本件に関する紹介動画は以下のリンクよりご確認いただけます。
https://youtu.be/3ltxUYp9E6M
核融合は、世界のエネルギー問題を根本的に解決し得る究極のエネルギー源として長年研究が重ねられてきました。近年その実用化に向けた動きが世界的に加速し、米英では2040年までの核融合による発電計画が発表されています。しかしながら、従来の研究開発はプラズマ領域に集中しており、核融合発電の実用化に不可欠な熱取り出しなどの発電機器の開発やプラント全体のエンジニアリング技術は未だ途上段階にありました。
当社は京都大学発スタートアップとして、プラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体排気循環装置を始めとした一連の特殊プラント機器群において世界有数の技術力を有するエンジニアリング企業です。
当社はこの度、「核融合炉からの熱取り出し」並びに「発電」に用いられる一連の特殊機器を核融合発電所の実環境に近い条件下で統合的に開発試験することを目的として、世界初となる核融合発電試験プラント「UNITY」(Unique Integrated Testing Facility、独自統合試験施設)を建設します。
UNITYはその基本設計を終え、現在国内の複数のパートナー企業との協業により建設に着手しています。今後2023年3月までにプラントの中核となる液体金属ループの一次建設を完工し、2024年末に世界初となる発電実証試験の開始を予定しています。
核融合発電システムの試験施設はこれまで世界に存在せず、核融合による発電可能性を実証した事例もありませんでした。UNITYは、核融合プラントの主要な機器の試験施設として、また核融合発電の総合的な技術実証施設として、その双方において世界に先駆けた開発計画となります。
UNITYは核融合炉内と同等の高温・強磁場の環境を放射性物質を用いること無く構築し、一連の発電システムを実証します。UNITYは核融合炉と同等の環境を構築する「炉内環境試験装置」に加え、熱を取り出す「ブランケット」、取り出した熱を輸送する「液体金属ループ」、「先進熱交換器」および「発電システム」、プラズマを加熱する「プラズマ加熱装置」、プラズマを排気する「ダイバータ」、「水素同位体回収循環装置」、そして核融合燃料の循環を試験する「燃料サイクル実証系」を備えます。
こうした一連の特殊プラント機器群は、ITER計画と連携して日本でも検討が進む原型炉計画において必要となるだけでなく、その前段階として建設が進む実験炉においても、プラズマ加熱装置や補機類を中心に世界的な機器需要が見込まれます。当社は既にこうした機器の販売実績を有していますが、UNITYにおいて機器の開発並びに実証を行うことで、2035年までに約1兆円規模に達すると見込まれる核融合プラント機器市場の開拓を強力に進めます。
UNITY発電実証プラントは放射性物質を用いず、また核反応を発生させないため、核的事故ならびに放射性物質漏洩の危険性はありません。
[UNITY発電実証プラント概要]
プラント建設開始時期: 2022年8月予定
プラント中核ループ完成: 2023年3月
発電実証試験開始: 2024年12月
【当社について】
京都フュージョニアリング株式会社は、京都大学の長年に亘る核融合研究の成果に基づき2019年に設立された、核融合特殊プラント機器の開発に特化したエンジニアリング企業です。当社はプラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体ポンプを始めとした先端核融合工学分野において世界有数の技術力を有しており、英国原子力公社を始め全世界の核融合研究開発機関・企業を顧客に持ちます。当社は日本のものづくり力を結集し、革新的なエンジニアリングソリューションを世界に提供することで、人類に究極のクリーンエネルギーを提供するとともに新たな世界市場の創出を目指します。
【当社概要】
会社名 京都フュージョニアリング株式会社
設立 2019年10月
事業内容 核融合炉関連技術、装置の研究開発、製作
代表者 代表取締役 長尾 昂(ながお たか)
社員数 45名 (派遣・業務委託・英国子会社含む)
所在地 東京都千代田区大手町(東京オフィス)
京都府宇治市五ケ庄(共同研究拠点・京都大学宇治キャンパス内)
英国バークシャー州レディング(英国子会社オフィス)
HP https://kyotofusioneering.com/
採用ページ https://kyotofusioneering.com/joinus
【お問い合わせ先】
京都フュージョニアリング株式会社 広報担当
東京オフィス:〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目6番地1 大手町ビル6階
E-mail: media@kyotofusioneering.com
Twitter: https://twitter.com/kyotofusioneer
本件に関する紹介動画は以下のリンクよりご確認いただけます。
https://youtu.be/3ltxUYp9E6M
核融合は、世界のエネルギー問題を根本的に解決し得る究極のエネルギー源として長年研究が重ねられてきました。近年その実用化に向けた動きが世界的に加速し、米英では2040年までの核融合による発電計画が発表されています。しかしながら、従来の研究開発はプラズマ領域に集中しており、核融合発電の実用化に不可欠な熱取り出しなどの発電機器の開発やプラント全体のエンジニアリング技術は未だ途上段階にありました。
当社は京都大学発スタートアップとして、プラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体排気循環装置を始めとした一連の特殊プラント機器群において世界有数の技術力を有するエンジニアリング企業です。
当社はこの度、「核融合炉からの熱取り出し」並びに「発電」に用いられる一連の特殊機器を核融合発電所の実環境に近い条件下で統合的に開発試験することを目的として、世界初となる核融合発電試験プラント「UNITY」(Unique Integrated Testing Facility、独自統合試験施設)を建設します。
UNITYはその基本設計を終え、現在国内の複数のパートナー企業との協業により建設に着手しています。今後2023年3月までにプラントの中核となる液体金属ループの一次建設を完工し、2024年末に世界初となる発電実証試験の開始を予定しています。
核融合発電システムの試験施設はこれまで世界に存在せず、核融合による発電可能性を実証した事例もありませんでした。UNITYは、核融合プラントの主要な機器の試験施設として、また核融合発電の総合的な技術実証施設として、その双方において世界に先駆けた開発計画となります。
UNITYは核融合炉内と同等の高温・強磁場の環境を放射性物質を用いること無く構築し、一連の発電システムを実証します。UNITYは核融合炉と同等の環境を構築する「炉内環境試験装置」に加え、熱を取り出す「ブランケット」、取り出した熱を輸送する「液体金属ループ」、「先進熱交換器」および「発電システム」、プラズマを加熱する「プラズマ加熱装置」、プラズマを排気する「ダイバータ」、「水素同位体回収循環装置」、そして核融合燃料の循環を試験する「燃料サイクル実証系」を備えます。
こうした一連の特殊プラント機器群は、ITER計画と連携して日本でも検討が進む原型炉計画において必要となるだけでなく、その前段階として建設が進む実験炉においても、プラズマ加熱装置や補機類を中心に世界的な機器需要が見込まれます。当社は既にこうした機器の販売実績を有していますが、UNITYにおいて機器の開発並びに実証を行うことで、2035年までに約1兆円規模に達すると見込まれる核融合プラント機器市場の開拓を強力に進めます。
UNITY発電実証プラントは放射性物質を用いず、また核反応を発生させないため、核的事故ならびに放射性物質漏洩の危険性はありません。
[UNITY発電実証プラント概要]
プラント建設開始時期: 2022年8月予定
プラント中核ループ完成: 2023年3月
発電実証試験開始: 2024年12月
【当社について】
京都フュージョニアリング株式会社は、京都大学の長年に亘る核融合研究の成果に基づき2019年に設立された、核融合特殊プラント機器の開発に特化したエンジニアリング企業です。当社はプラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体ポンプを始めとした先端核融合工学分野において世界有数の技術力を有しており、英国原子力公社を始め全世界の核融合研究開発機関・企業を顧客に持ちます。当社は日本のものづくり力を結集し、革新的なエンジニアリングソリューションを世界に提供することで、人類に究極のクリーンエネルギーを提供するとともに新たな世界市場の創出を目指します。
【当社概要】
会社名 京都フュージョニアリング株式会社
設立 2019年10月
事業内容 核融合炉関連技術、装置の研究開発、製作
代表者 代表取締役 長尾 昂(ながお たか)
社員数 45名 (派遣・業務委託・英国子会社含む)
所在地 東京都千代田区大手町(東京オフィス)
京都府宇治市五ケ庄(共同研究拠点・京都大学宇治キャンパス内)
英国バークシャー州レディング(英国子会社オフィス)
HP https://kyotofusioneering.com/
採用ページ https://kyotofusioneering.com/joinus
【お問い合わせ先】
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東京オフィス:〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目6番地1 大手町ビル6階
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