九州初プロジェクト「ESR福岡甘木(あまぎ)ディストリビューションセンター」契約率80%以上で竣工
ESR株式会社(代表取締役:スチュアート・ギブソン 本社:東京都港区 以下、ESR)は福岡県朝倉市一木の敷地面積40,266㎡(12,181坪)、延床面積70,724㎡(21,394坪)の3階建てマルチテナント型物流施設「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター」(以下、福岡甘木DC)が2022年12月27日に、契約率80%以上で竣工したことをご報告いたします。
ESRの九州第1号プロジェクト
九州はアジア各国への玄関口であり、福岡をはじめとする各県には空港、港、高速道路、鉄道の交通インフラが整っており、各県が物流網で繋がっている一大経済圏です。また、福岡の若年層の人口増加率の高さ、福岡市が国家戦略特区に指定されイノベーションの創出や起業が盛んな点など、ユニークな経済圏として数年前より注目しておりました。
豊富な水資源、広大な土地と温かい気候など環境の良さから、半導体・自動車・食品・製薬会社・化粧品など幅広い製造業の工場新設や増設の投資が相次いでいます。半導体受託生産の世界最大手企業が熊本県菊池郡に建設中の新工場が呼び水となり、福岡県でも半導体関連企業の拠点拡充が進み、特に完成品や原料を運ぶ物流のニーズが拡大中です。
「福岡甘木DC」はESRとして九州第1号、全国では28件目の竣工プロジェクトとなります。
サプライチェーンの再構築に貢献できる好立地と汎用性の高い設計
昨今の新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、世界で渡航制限や国境封鎖が行われ、陸・海・空の物流に寸断が生じ、サプライチェーンの再構築、頑健な供給網構築が政府・企業にとって最重要課題の一つとなっています。
「福岡甘木DC」はこの課題解決に寄与できる立地条件を満たしています。大分自動車道および県道33号線沿いにあり、大分自動車道の「甘木IC」から約1.7km(車で約4分)、大分自動車道と九州縦貫自動車道(九州自動車道)、長崎自動車道や国道3号など、九州の東西南北を結ぶ交通結節点で九州の物流の要所である「鳥栖(とす)JCT」から約14km(車で約14分)にあり、鳥栖エリアのサブマーケットと位置付けられ九州全域への配送を網羅できる好立地です。また、JR博多駅、福岡空港、博多港まで車で40分圏内と、陸・空・海の輸送インフラも整っており、食品配送、輸出入貨物、在庫拠点、e-コマースなど幅広いニーズに対応可能です。
施設は物流運営の効率性と汎用性を重視した設計を行っています。
45フィートのコンテナトラック対応の上り下り専用スロープにより2階まで直接アクセス可能で、1階はクロスドック※1にも対応できるよう両面バースを設け、2階は雨天に影響を受けずに入出庫が可能な中央車路方式を採用しました。敷地内にはトラック待機場20台を備えています。 また、下りスロープの天井に遮音・遮光パネルを設けるなど周辺に配慮した対策も行っています。
倉庫について、1階は作業効率の高い最大約6,800坪のワンフロアオペレーション※2タイプとし、2階-3階は保管効率の高いメゾネットタイプで、荷物用エレベーター8基と垂直搬送機4基を標準装備し高い縦搬送能力を備えています。床荷重は1階:2.0t/㎡、2-3階:1.5t/㎡、梁下有効高は1-2階:6.5m、3階:5.5m~7.5m、柱ピッチは間口11m×奥行10.2mを確保。また、高圧電力の提供により、ロボティクス、冷蔵冷凍、倉庫内空調など、テナント企業様の多種多様なニーズに応えることができます。
HUMAN CENTRIC DESIGN.
ESRは基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)」に基づき、弊社施設で働くすべてのワーカーにとって快適で安全性の高い職場環境・サービスの提供に力を注いでいます。
「福岡甘木DC」ではワーカー用の休憩ラウンジを3階に2か所設置し、トイレは人感センサーに加え自動洗浄機能も完備、非接触型カードリーダーの導入や換気の重要性を考慮した設備など、新型コロナウイルス等の感染拡大防止に配慮した施策も積極的に導入しています。また、建物のエントランス前にスロープ設置と優先駐車スペースを確保し、館内にもバリアフリートイレなどバリアフリー設備を備え、車いすユーザーや障害のある方にも配慮しています。さらに、ドライバーの方にご利用いただける休憩室、喫煙室、トイレ、シャワー室も完備しております。
土地の記憶を残すために、2か所のエントランスホールは本計画地で採取された土を焼成して作ったレンガを使用した空間デザインにしました。また、以前に敷地内で使用されていた井戸も移設し、植栽管理に再利用しております。
ワーカーの主な通勤手段は自家用車であるため、隣接する土地を駐車場用地として取得し、敷地内と合わせ325台の駐車場(内、優先駐車スペース1台)を用意し、通勤の利便性をサポートいたします。周辺にはコンビニエンスストア、飲食店、ショッピングセンターが揃っており、最寄りバス停から徒歩3分と公共交通機関を利用した通勤も可能で、入居企業様の人材確保・人材定着率の向上にも寄与してまいります。
環境への取組み
ESRはESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の核とし、持続可能な社会の実現のために、2025年までに達成すべき目標や重要課題を特定した「ESG2025ロードマップ」の戦略に沿ってESGへの取組みを推進し、ESGに関する国際イニシアティブにも積極的に参画しております。2022年6月に国連責任投資原則(PRI)の署名機関となるなど、ESRグループ全体でサステナビリティ経営の高度化を進めており、持続可能な物流施設・データセンターの開発に積極的に取り組んでおります。
「福岡甘木DC」は全館LED照明、トイレ・共用部の人感センサーなど環境配慮型照明システムを導入し、断熱性能の高いサンドイッチパネル、ヒートポンプ式空調、井戸水の緑地散水への活用など省エネに十分配慮した計画とし、CASBEE※3 Aランク、BELS※45スター、ZEB※5(太陽光含め232%削減)認証を取得しています。
建物屋上に太陽光パネルを設置し、2MW規模の自家消費型太陽光発電所を稼働させる計画で、JQA(一般社団法人日本品質保証機構)によるグリーン電力発電設備認定も受けた後にESR独自のグリーン電力証書発行システムを通じ、環境付加価値を取引する予定です。
災害・火災に強い施設
「福岡甘木DC」の建物は座屈拘束ブレースを採用したS造の耐震構造で、地盤面の十分な嵩上げを行うことで豪雨による浸水被害リスクを極力抑えるなど、地震・水害にも強い施設といえます。火災対策として、1階の倉庫中央部に排煙用可搬式送風機、3階倉庫屋根部に排煙用トップライトも設置します。
BCP(事業継続計画)対策として、非常用自家発電機を備え、停電時でも防災センターと一部の荷物用エレベーター、2階トラックバース前電動シャッター、トイレ等が24時間以上使用可能な保安用電源を確保できるようにしています。また、3階ラウンジには災害等で停電になった際には人的操作で自販機内の商品を搬出することができる災害救援自販機を導入しました。他、館内にAEDを設置し、人命救助措置を行えるようにもしています。
このようにESRは施設運営・管理のスペシャリストであるプロパティマネジメントチームの下、24時間365日の有人管理体制などセキュリティ対策、様々な災害対策を構築し、入居企業様とワーカーに安心・安全な施設環境を提供いたします。
地域社会と共存共栄を目指す
「福岡甘木DC」は多くの雇用を創出予定で、竣工前から就業希望者からの問合せも多数頂いております。また、今後、朝倉市や地元自治体とも協力しながら、地域経済・社会に貢献してまいります。
■ESR代表取締役 Stuart Gibson(スチュアート・ギブソン) コメント
「この度、ESRにとって九州初となる福岡甘木DCが無事に竣工し、大変嬉しく思っています。福岡甘木DCの立地の強みとハイスペックな倉庫仕様を評価いただき、また昨今の熊本を中心した半導体関連企業の拠点拡充や、福岡市の国家戦略特区としての経済活性化などを背景に、九州経済への投資需要と福岡甘木DCの竣工のタイミングが合致したこともあり、竣工に先立ち80%以上の契約率となりました。福岡甘木DCは九州進出のテストケースと位置づけておりましたが、九州でも当社の強みが活かせることを確信できたため、今後マーケットを広げていきたいと考えております。」
【ESR福岡甘木ディストリビューションセンター 施設概要】
■所在地:福岡県朝倉市一木59-4
■敷地面積:40,266㎡(12,181坪)
■延床面積:70,724㎡(21,394坪)
■構造:地上3階建 S造 耐震構造
■用途地域:準工業地域
■工事期間:2021年11月1日~2022年12月27日
■総投資額:約125億円
■基本計画:ESR株式会社 武田諭・落合亮太
■設計・施工:前田建設工業株式会社
■アクセス:
【車】 大分自動車道「甘木IC」より1.7km/大分自動車道・九州自動車道・長崎自動車道「鳥栖JCT」より14km
【電車】 甘木鉄道・西日本鉄道「甘木駅」より約2.3km
【バス】 甘木観光バス「金川道」停留所下車徒歩3分
■久留米市へ21km/JR博多駅へ42km/福岡空港へ38km/博多港へ43km
※1積み替えを中心とした拠点機能 ※2 1つのフロアで作業を完結するため、複数階にまたがるよりも効率よくオペレーションをすることが可能 ※3 CASBEE (キャスビー):国土交通省が主導する(財)建築環境・省エネルギー機構にて開発が進められている建物の環境性能及び建物以外の環境性能を総合的に評価、格付けする建築環境総合性評価システム ※4 BELS(ベルス):(一社)住宅性能評価・表示協会が運用する建築物の省エネ性能について5段階で評価・認定する制度
※5 net Zero Energy Building:快適な室内環境を保ちながら高効率設備等により省エネルギーに努めることで、同規模で標準的な設備仕様の建築物と比較し、一次エネルギーの年間消費量が大幅に削減されている建築物のことを指し、削減量に応じて、4つに定義される。「ZEB(ゼブ)」は一次エネルギー年間消費量を50%以上削減し、再生可能エネルギーを含めて100%以上削減した建物
「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター」竣工
報道関係内覧会のご案内
■日時:2023年2月8日(水) ①11:00- ②13:30-
■会場:ESR福岡甘木ディストリビューションセンター
■内容:施設概要説明/施設内ご案内/質疑応答(各回1時間程度)
※ESRリーシングチーム・井上、同・佐藤、広報・横山がご案内する予定です
<ご参加頂ける方へ>
感染拡大防止の観点より、事前申込制とさせて頂いております。
お忙しい中お手数ではございますが、1月31日(火)迄に 広報・横山PR@jp.esr.com 宛に
以下をお知らせいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
■ご参加希望の回(1or2回目) ■御社・媒体 ■御名前・肩書(ご参加人数)
■携帯電話等、当日連絡可能なご連絡先
ご連絡頂きたく存じます。詳細につきましては個別にご案内いたします。
ご不明な点等ございましたら、横山までお気軽にお問合せください。
<ESRについて> https://jp.esr.com/
ESRは経済・社会のデジタル化を支える先進的物流施設・データセンター(ニューエコノミー不動産)を軸とする、アジア太平洋地域最大・上場企業として世界第3位の不動産アセットマネジメント会社です。
2006年にレッドウッド・グループとしてその歩みを始め、2016年イーシャンとの経営統合により設立、日本法人レッドウッド・グループ・ジャパン株式会社は現・ESR株式会社に社名変更。2019年11月1日に香港証券取引所に上場。2022年1月20日にARAアセットマネジメントの買収を完了し、APAC最大、上場企業として世界第3位の不動産アセットマネジメント会社になりました。
香港にグループ本社を置き、日本・中国・韓国・シンガポール・インド・オーストラリア・ニュージーランド・インドネシア・ベトナム・タイ他東南アジアと米国・ヨーロッパで事業を行っており、2022年6月30日時点でグループ全体の資産運用残高は1490億米ドル(約20兆2,237億円)、日本は323億米ドル(約3兆6,830億円)。
開発においては『HUMAN CENTRIC DESIGN.』を基本理念に、弊社施設で働く方を第一に考え環境にも配慮した先進的物流施設・データセンターの創出に力を入れています。日本では三大都市圏(首都圏・関西圏・中部圏)と九州に物流施設・データセンターを開発しており、アジア最大の延床面積を誇る「ESR尼崎ディストリビューションセンター」他28の物流施設を竣工させ、物流施設・10、データセンター・3を開発中。
ESRはデジタル変革が加速する時代に時流を捉えた多種多様な投資機会・ソリューションとニューエコノミー不動産を提供してまいります。
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