project44、荷主向けと物流サービスプロバイダ向けの2事業体へ再編 ― 世界の物流サービスプロバイダ上位10社中9社が採用するAIエージェント/API基盤「LSP44」を始動

project44

荷主企業と物流サービスプロバイダでは、求められるソリューションが本質的に異なります。この違いを踏まえ、project44はエンタープライズ荷主向けの意思決定インテリジェンスプラットフォームとして、LSP44は3PLやフォワーダーなどの物流サービスプロバイダが自社のテクノロジースタックへ直接組み込めるAIエージェント/APIインフラを提供する企業として、それぞれの顧客ニーズに特化したソリューションを提供してまいります。

米国シカゴ / 東京 — 2026年7月21 日 — project44は本日、事業をそれぞれの顧客ニーズに特化した2つの事業体へ再編することを発表しました。project44はエンタープライズ荷主向けの意思決定インテリジェンスプラットフォーム(Decision Intelligence Platform)として事業を展開します。一方、LSP44は、安定した事業基盤を有するAIネイティブ企業として、3PLやフォワーダーなど世界の物流を支える物流サービスプロバイダ向けに特化したAIエージェントおよびAPIインフラの提供を開始します。

2つの事業、2つの顧客、2つのGo-to-Market戦略、2つの製品ロードマップ。それぞれが独立した事業として展開される一方、その根幹には、世界最大規模のAIネイティブ・エージェントネットワーク、キャリアAPIインフラ、そして物流データグラフという共通基盤があります。

LSP44はLSP市場への新規参入ではありません。2014年、project44としてこの市場で誕生

project44が2014年に創業した当時、物流業界では、電話、ファクス、EDIを中心とした業務が依然として一般的でした。project44が最初に提供した製品は、LTL(小口混載輸送)市場を対象に、運賃見積もり、配車、輸送可視化、書類管理まで、物流業務全体をリアルタイムにつなぐAPIでした。最初の顧客は、物流サービスプロバイダでした。Worldwide Express、BlueGrace、DSVをはじめとする物流仲介事業者、フォワーダー、3PL各社が、project44の可能性をいち早く評価し、最初のシステム連携を導入するとともに、現在あらゆるサービスを支えているインフラの構築に貢献しました。

現在、世界最大級の物流サービスプロバイダ上位10社のうち9社が、LSP44のインフラを利用しています。過去10年間で、Armstrong & Associatesが発表する上位10社の構成は変化してきました。しかし、そこには明確な傾向があります。現在、上位10社に名を連ねる物流サービスプロバイダはすべてLSP44のインフラを利用しています。これは単なる導入企業一覧ではありません。業界における競争力を示すランキングであり、LSP44の顧客企業がその上位を占めているのです。

競合他社が容易に再現することのできないキャリアネットワーク、システム連携、物流データグラフは、創業当初から、業界をリードする革新的な物流サービスプロバイダとの協働によって構築されてきました。

その後の10年間で、project44はこの基盤をエンタープライズ荷主市場へと拡大し、この信頼性の高いAIエージェントおよびAPIインフラを基盤として、輸配送管理ソリューション、輸送可視化、ヤード管理ソリューション、ラストマイルの各領域へと展開し、サプライチェーン全体にわたる意思決定インテリジェンスプラットフォームへと成長しました。

LSP44は、物流サービスプロバイダにより特化したproject44の新たな形です。10年以上にわたり培ってきたネットワーク、データ、信頼を、今度は実運用に対応できるAIという形で、project44の原点をともにつくった顧客へ還元します。

project44およびLSP44の創業者兼CEOであるジェット・マッカンドレスは、次のように述べています。「荷主企業と物流サービスプロバイダが求めるものは同じではありません。そのため、弊社は一つの事業で双方に対応できるという考えを見直しました。しかし、project44は、荷主企業向けの会社として始まったわけではありません。弊社は2014年、最初にproject44の可能性を信じてくださった物流仲介事業者、フォワーダー、3PLの皆様へのサービス提供から事業を開始しました。このネットワークをともに築き上げてきたのは、まさに彼らです。LSP44は、私たちが原点へ立ち返る取り組みです。10年以上にわたり築き上げてきたネットワーク、データ、信頼を、単に状況を可視化するだけではなく、自ら判断し行動するAIエージェントという形で、物流サービスプロバイダの皆様へ提供します。私たちはこの市場に新規参入するのではなく、これまでも一貫してこの市場とともに歩み、その基盤づくりを行ってまいりました」

LSP44を独立した事業として展開する理由

これまでproject44では、一つの製品組織で、荷主企業と物流サービスプロバイダ(LSP)という、ニーズが大きく異なる2つの顧客層に対応してきました。しかし、両者が求めるものは本質的に異なります。荷主企業は、それぞれの業務やユースケースに応じて設計されたプラットフォーム上で、「Connect(接続)」「See(可視化)」「Act(実行)」「Automate(自動化)」を実現するソリューションを導入します。一方、物流サービスプロバイダが投資するのはインフラです。LSPは、そのインフラを自社のTMSや顧客向けWebポータル、自社ブランドのサービスへ組み込み、自社の顧客へ提供します。そのため、最終顧客がLSP44を目にすることはありません。最終顧客が利用するのは、物流サービスプロバイダが提供する、より高度なサービスと製品です。

この違いは、project44がここ数年、プラットフォームおよびインフラへAIエージェントやAIエージェント型ワークフローを本格的に組み込んできたことで、さらに明確になりました。物流サービスプロバイダは、AIを最も早く導入した顧客層であり、project44との協業を通じて、自社業務の高度化を進めるとともに、競争力の強化や顧客サービスの向上を実現してきました。しかし、この急速なAI活用は、荷主企業と物流サービスプロバイダのニーズを近づけるものではありませんでした。むしろ、両者の違いをより鮮明にしたのです。求められる要件が根本的に異なる以上、一つの組織で双方に対応し続けることは、それぞれに提供できる価値を十分に発揮できない結果につながります。

こうした背景から、project44は荷主企業向けに最適化された意思決定インテリジェンスプラットフォームとして、LSP44は物流サービスプロバイダのビジネスモデルや導入形態に最適化した事業として、それぞれ独立した形で展開してまいります。

AIにおける競争優位を生み出すのは「コンテキスト(業務文脈)」

近年、多くのスタートアップ企業が物流AI市場へ参入し、多額の資金を調達しています。しかし、資金だけでは手に入らないものがあります。それは、物流業界に関するコンテキスト(業務文脈)と、それを支える市場基盤です。

今日では、誰もがAIエージェントそのものを開発することができるようになりました。しかし、利用するキャリア、輸送レーン、対象となる貨物、発生している例外、顧客情報を理解したうえで判断・行動できるAIエージェントを構築できる企業は、ほとんど存在しません。AIエージェントが担う業務が高度になるほど、重要になるのはAIモデルそのものではなく、業界固有のコンテキストと、そのデータが持つ意味を理解していることです。信頼できるデータと、その意味づけがなければ、AIは推測に基づいて判断するしかありません。一方、業務文脈を理解できる能力を備えたAIは、自律的に判断し、行動することができます。

その基盤には、28万社を超えるキャリアネットワーク、年間15億件の出荷データ、北米、欧州、アジア太平洋地域、中南米において、毎日7億600万件以上処理されるキャリアイベントが含まれています。このコンテキストこそが、LSP44の競争優位性そのものです。これは、11年にわたり約10億米ドルを投資して構築されたインフラであり、総額15億米ドルを超えるプラットフォーム全体の研究開発投資によって築かれた、世界の物流を支える基盤でもあります。そして、新規参入企業が資金調達だけで手に入れることのできない、LSP44ならではの資産です。

単一のプラットフォーム上のAIエージェントとAPIにより、あらゆる物流業務・輸送モードの対応、キャリア接続を実現

LSP44は、物流業務の一部だけを対象としたポイントソリューションではありません。プラットフォーム全体で輸送ライフサイクル全体をカバーし、提供するすべての機能を既存のAPIから利用できます。

対応する業務は、契約運賃およびスポット運賃の見積もり、RFP(提案依頼)への対応、入札対応、ブッキング、配車、電子船荷証券(eBOL)、リアルタイム可視化、各種書類の生成・処理、船舶スケジュール管理、さらには運賃監査まで、物流業務全般に及びます。これは、単に電話業務を自動化するソリューションと、物流事業そのものを支えるインフラとの本質的な違いです。

LSP44 AIエージェントの主な機能:

  • キャリア手配:28万社を超えるキャリアネットワークを対象に、ルート&キャリア選定、運賃比較、入札対応管理を自動化します。また、パフォーマンス、定時配送率、対応レーン、不正リスクなどをもとにキャリアを評価するとともに、荷主企業からのRFPにも対応し、レーン単位の見積提案を数週間ではなく数時間で作成します。導入効果:調達コストを18%削減

  • 運賃見積:ネットワーク全体の最新運賃データをもとに、契約運賃およびスポット運賃をリアルタイム提示します。

  • 入札・ブッキング:陸上輸送(FTL、LTL)、海上輸送の各キャリアへ最適な配車依頼を行い、出荷から配送完了までのブッキングを実行します。

  • 海上輸送実行:最新の船舶スケジュールを提供するとともに、海上貨物輸送のブッキング手配やロールオーバー(積み残し)の管理を支援します。

  • 配車・バース予約:キャリアへの配車を行うとともに、倉庫や物流施設でのバース予約を自動で実行します。

  • キャリア接続支援:24時間365日体制で、キャリアからの質問やキャリアに対する問い合わせの双方向コミュニケーションに対応し、キャリア接続・維持を自動化します。

  • 輸送可視化:物流サービスプロバイダの顧客に対し、リアルタイムの貨物追跡と到着予定時刻(ETA)を提供します。データの欠損を事前に補完することで、状況確認の問い合わせが発生する前に必要な情報を提供し、「荷物は今どこにあるのか(WISMO:Where Is My Order)」といった問い合わせを削減します。導入効果:WISMO問い合わせを60%以上削減

  • 例外・輸送障害対応:輸送中に発生する例外事象を検知・分類し、自律的に対応します。必要に応じて最適なキャリアへの再配車や輸送ルートの変更を行い、輸送障害からの迅速な復旧を支援します。導入効果:80%以上の例外対応を自動化

  • 書類管理・電子船荷証券(eBOL):船荷証券(BOL)、納品証明書(POD)、通関書類、危険物関連書類、貿易コンプライアンス関連書類などを自動生成・処理し、書類作成業務の効率化を実現します。

  • 運賃監査・精算:運賃請求書の監査を自動化するとともに、売掛金回収の迅速化を支援します。

LSP44のAIエージェント群は、物流業務で培われたコンテキスト(業務文脈)を、業界最高水準のスピードと品質で、実運用可能なAIエージェントへと変換します。これまで数四半期にわたる開発や、プロンプトエンジニアリング、システム統合が必要だった作業も、実際の物流ネットワークデータを基盤として、数日で提供することが可能です。

その理由は明快です。迅速に提供できるのは、必要なコンテキスト(業務文脈)がすでに備わっているためです。高い品質を実現できるのは、AIエージェントがプロンプトではなく、実際の物流データという「事実」に基づいて構築されているためです。

事業として確立された企業『LSP44』

物流AI市場では、ベンチャーキャピタルから調達した資金を投じながら製品開発を進める企業が数多く存在します。LSP44は、それとは対照的な存在です。

物流AI市場では、多くのスタートアップ企業が数十億ドル規模の資金を調達し、この市場への参入を進めています。しかし、その中で黒字経営を実現している企業はありません。LSP44は、事業としての収益基盤を確立した状態で事業を開始します。

物流サービスプロバイダにとって、自社事業の中核となるインフラを誰に委ねるかは極めて重要な経営判断です。資金不足に陥る可能性のあるスタートアップや、買収を前提とした企業に自社の基幹インフラを委ねることはできません。物流サービスプロバイダが求めているのは、長期にわたり安心して利用できるインフラです。

開発者向けインフラとして設計されたLSP44:単なる事業部門ではなく、独立した事業として展開

LSP44は、「導入するソフトウェア」ではなく、「組み込むインフラ」として設計されています。物流サービスプロバイダは、物流データグラフ、システム連携基盤、キャリアネットワークを、API、SDK、データフィードを通じて直接利用し、自社の製品やサービスへ組み込むことができます。そのため、個別開発、プロンプトエンジニアリング 、別途の書き戻し(Write-back)連携 は必要ありません。

LSP44は、独立した営業組織、開発組織、経営体制を備えた事業として運営されます。経営陣は以下のとおりです。ジェット・マッカンドレス(創業者 兼 最高経営責任者)、ビナイ・マトゥール(LSP44 創業時最高技術責任者/project44 最高技術責任者CTO)、マニー・タヤス(最高収益責任者)、ケイト・ピーターソン(マーケティング責任者)。また、顧客専任エンジニアが物流サービスプロバイダと直接連携し、従来は数か月を要していた営業・導入プロセスを数週間という短い時間で迅速に対応します。

コメント:

ジェット・マッカンドレス:創業者 兼 最高経営責任者(CEO)

「荷主企業と物流サービスプロバイダが求めるものは同じではありません。そのため、弊社は一つの事業で両者に対応できるという考えを見直しました。しかし、project44は荷主企業向け企業としてスタートしたわけではありません。私たちは2014年、最初にproject44を採用してくださった物流仲介事業者、フォワーダー、3PLへのサービス提供から事業を開始しました。現在のネットワークをともに築き上げてきたのは、彼らです。LSP44は、物流サービスプロバイダへの取り組みをさらに強化するものです。10年以上にわたり築き上げてきたネットワーク、データ、信頼を、単に状況を可視化するだけではなく、自ら判断し行動するAIエージェントという形で提供します。重要なお客様である物流サービスプロバイダ市場への取り組みを、さらに強化していきます。」

マイケル・ラボー:CEVA Logistics デジタル・データ・イノベーション部門 グローバルディレクター

「これまで私たちは、物流データのコンテキストとAIエージェントを、それぞれ独立したソリューションとして評価してきました。どちらも優れたものでしたが、リアルタイムの物流可視化データと組み合わせた瞬間、その価値はまったく別次元のものになりました。リアルタイム輸送データを基に行動するAIエージェントは推測ではなく、意思決定を行います。これは単なる業務改善ではありません。私たちの業務そのものを変革するものであり、だからこそproject44と共同開発を進めています。」

ボビー・ハリス:BlueGrace Logistics 創業者 兼 最高経営責任者(CEO)

「真剣に経営の維持・成長を考える物流サービスプロバイダは、今後ますます自社テクノロジーへの投資を進めていくでしょう。それが業界の方向性です。しかし、キャリア接続基盤をゼロから構築し直す必要はありません。LSP44は、私たちがその上に自社サービスを構築するためのインフラです。キャリアネットワーク、物流データ、そして私たちの業務を理解したAIエージェントが用意されているからこそ、BlueGraceは本当に差別化につながる領域へ開発リソースを集中できます。」

ジョエル・クラム:Worldwide Express 社長

「Worldwide Expressは、project44へ最初に投資した物流サービスプロバイダーでした。当時、この業界は電話とEDIで運営されていました。現在LSP44が提供しているものは、まったく新しい価値です。私たちのキャリア、輸送レーン、顧客をすでに理解したAIが、私たちの業務へ直接組み込まれています。これは単に導入するソフトウェアではありません。私たちの事業を支えるインフラなのです。」


※ランキングに関する注記:「世界の物流サービスプロバイダ上位10社のうち9社」という記載は、Armstrong & Associatesが発表する「Top 50 Global Third-Party Logistics Providers(3PLs)」ランキング(物流総収益ベース)に基づいています。業務実績、パフォーマンス、および顧客に関する数値は、本プレスリリース発表日時点における当社の社内データに基づいています。本プレスリリースには、事業体制、製品ロードマップ、市場ポジションに関する将来予想に関する記述が含まれており、実際の結果はこれらと異なる場合があります。


LSP44について

LSP44は、物流サービスプロバイダー向けのAIネイティブなAIエージェントおよびAPIインフラ企業です。世界最大規模の物流データグラフとキャリアネットワークを基盤に、3PL、フォワーダー、物流仲介事業者へ、AIエージェント、キャリア接続基盤、開発者向け機能を提供し、自社製品や業務プロセスへ高度なインテリジェンスを組み込むことを可能にします。LSP44は収益性を確保した事業として開始しています(本社:米国シカゴ)。

project44について

project44は、現代サプライチェーンのための意思決定インテリジェンスプラットフォーム(Decision Intelligence Platform)です。コンテキスト(業務文脈)を理解するAIにより、分断された物流管理を統合されたインテリジェンスへと変革し、グローバルサプライチェーンに確実性をもたらします。インテリジェント輸配送管理ソリューション、エンド・ツー・エンド可視化、ヤード管理ソリューション、ラストマイルソリューション、そして28万社を有する優先キャリアネットワークを通じて、年間15億件を超える貨物を接続し、製造業、自動車、小売、ライフサイエンス、食品・飲料、CPG、石油・化学・ガスなど、世界1,000社を超える企業のサプライチェーンを支えています。

詳細は project44.com/ja をご覧ください。

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会社概要

project44, LLC

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URL
https://www.project44.com/ja/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区内幸町2-1-6 WeWork 日比谷パークフロント 19F
電話番号
-
代表者名
Jett McCandless
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年02月