豪雪地・西和賀町の地域ブランド「ユキノチカラ」地方創生モデルとして論文化
〜「消滅可能性自治体」からの挑戦が学術研究に〜

岩手県西和賀町(町長:内記和彦)ならびに、ユキノチカラプロジェクト協議会(会長:高鷹政明)は、地域ブランド「ユキノチカラ」の取り組みが、日本マーケティング学会の学術誌において地方創生モデルとして研究論文にまとめられ、公開されたことをお知らせいたします。
本論文は、立命館大学・東京都立大学・武蔵大学・東京国際大学の研究者4名による共同研究で、地域ブランドを軸とした地方創生のプロセスや成果を客観的に整理したものです。豪雪地帯・西和賀町が掲げてきた「雪を力に変える」というコンセプトのもと、地域資源の価値化や事業者の参画、ふるさと納税との連携など、10年にわたる取り組みが学術的視点から検証されています。
【研究論文情報】
論文タイトル:
地域ブランドを活用した“消滅可能性自治体”の活性化
― 岩手県西和賀町「ユキノチカラ」 ―
掲載誌:
日本マーケティング学会『マーケティングジャーナル』
著 者:
日高 優一郎(立命館大学 経営学部 教授)
大平 修司(武蔵大学 経済学部 教授)
スタニスロスキー スミレ(東京国際大学 国際戦略研究所 教授)
水越 康介(東京都立大学 経済経営学部 教授)
公開URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketing/46/1/46_2026.015/_article/-char/ja/

【ポイント】
本論文は、人口減少と豪雪という課題を抱える地方自治体において、地域ブランドがどのように地域内外の評価を循環させ、持続的な地域づくりにつながるかを示す事例として紹介されています。
1. 地域ブランドを核にした地方創生モデルとして評価
論文では、「ユキノチカラ」の取り組みについて、商品開発やPR活動にとどまらず、外部評価が地域内部へ還流することで町民の意識変化や新たな事業参画を促した循環型の地域ブランド事例として分析されています。
また、地域ブランド・デザイン・産業振興・ふるさと納税を横断的に連動させた点が、地域全体を巻き込む統合的な地方創生モデルとして位置づけられています。
2. 西和賀町と民間協働による10年の歩み
「ユキノチカラ」は平成27年(2015年)にスタートした地域活性化プロジェクトで、西和賀町、地域事業者、デザイナー、金融機関など多様な主体の連携により推進されてきました。
雪という地域課題を価値に転換するブランドコンセプトのもと、
・地域資源を生かした商品開発
・都市部での発信・販路開拓
・ふるさと納税との連動
・関係人口の創出
などを展開し、現在では町内外をつなぐ地域戦略として発展しています。
3. プロジェクト10周年の節目として
本論文化は、地域ブランド「ユキノチカラ」が商品づくりを起点に、地域戦略として発展してきた歩みを示すものです。
デザインによる商品の魅力向上と地域一体となった広報・販促活動から始まった本プロジェクトは、令和4年度(2022年度)に岩手県立西和賀高校と連携した地域学習プログラム「魅力発見ラボ」を開始しました。さらに、令和5年度(2023年度)からは、西和賀町・西和賀産業公社・ユキノチカラプロジェクト協議会が連携した「地域商社事業」にも取り組んでいます。
西和賀町とユキノチカラプロジェクト協議会は、今後も地域資源の価値化と持続可能な地域づくりを目指し、地域事業者や町民の皆さん、地元高校など、多様な方々と協働しながら挑戦を続けてまいります。

【西和賀町について】
岩手県西和賀町は、岩手県南西部の秋田県境に位置し、奥羽山脈に囲まれた自然豊かな中山間地域です。人口約4,500人、面積約590㎢のうち8割以上を森林が占める全国有数の豪雪地帯で、雪とともに暮らす雪国文化が今も息づいています。
基幹産業である農業では、ブランド山菜「西わらび」をはじめ、乳製品で知られるYUDAミルクなど、地域の風土を生かした特産品づくりが行われています。また観光も町の重要な産業の一つで、特色ある温泉地が点在し、春はカタクリをはじめとした山野草、夏は錦秋湖を中心としたカヌーやSUPなどのレジャー、秋は紅葉、冬はウインタースポーツや雪あかりなど、四季折々の自然を楽しむことができます。さらに、町内には演劇専用ホール「銀河ホール」を有し、町民主体の舞台活動や若者による表現活動が続くなど、自然と文化が共存する地域として歩みを重ねています。
西和賀町公式ウェブサイト
https://www.town.nishiwaga.lg.jp/




【ユキノチカラプロジェクトについて】
「ユキノチカラプロジェクト」は、2015年に西和賀町で始まった地域デザインプロジェクトです。「雪を力に変える」をコンセプトに地域ブランド「ユキノチカラ」を創設し、地域資源の価値化や商品開発、デザイン活用、情報発信などを通じて、地域産業の持続的な発展を目指してきました。創設時は、西和賀町、日本デザイン振興会、北上信用金庫、信金中央金庫など地域内外の機関が連携し、町内事業者と県内デザイナーによる商品づくりからスタートしました。2019年度には参加事業者による「ユキノチカラプロジェクト協議会」を設立し、活動体制を発展させています。
さらに、2022年度からは岩手県立西和賀高校と連携した探究学習プログラム「魅力発見ラボ」を開始し、2023年度からは西和賀町・西和賀産業公社と連携した「地域商社事業」を展開しています。現在は、産業振興やふるさと納税、関係人口創出、シティプロモーションなどを横断的に結びつけた統合的な地域づくりを進めています。
ユキノチカラ公式ウェブサイト




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