【速報】ファクトチェック世界一に輝いたのは北海道の学生チーム！ユースファクトチェック選手権2025の世界大会が閉幕。世界中の学生たちが真実を見抜く力を競う。

AI時代の「真実」を競う知的eスポーツ。「GenAsia 2025（ユースファクトチェック選手権）」世界大会が閉幕〜アジア5カ国の若者が「検索力」を武器に、生成AIフェイクや災害デマに挑む〜

株式会社 Classroom Adventure

2025年12月15日 10時39分

株式会社Classroom Adventure（本社：東京都中央区、代表取締役：今井善太郎）及び、日本ファクトチェックセンター（編集長: 古田大輔　以下JFC）は、アジア各国のファクトチェック機関と共同で、12歳から24歳の若者を対象とした国際的な情報検証大会「GenAsia 2025（ユースファクトチェック選手権）」の世界大会を、2025年12月13日（土）にオンラインで開催いたしました。

本大会には、日本、台湾、タイ、モンゴル、インドの各国予選を勝ち抜いた24チームが集結。生成AIによって精巧に作られたディープフェイク画像や、SNSで拡散される災害デマなどを、いかに速く、正確に見抜けるかを競い合いました。

激戦の結果、日本代表の【 YAYO-SAN (北海道大学・札幌大谷大学)】が優勝を果たしました（※詳細な結果は後述）。

開催の背景：防御から「探究」へ。ファクトチェックの新たな形

生成AI技術の飛躍的な進歩により、誰もが瞬時に「もっともらしい嘘」を作り出せる時代が到来しました。2025年は政治や自然災害時のAIによる偽情報拡散が社会問題化し、情報の真偽を見極めるスキル（メディア・情報リテラシー）は、次世代の必須教養となっています。

本大会は、ファクトチェックを単なる「偽情報の指摘」という受動的な作業から、真実を探求する「知的なeスポーツ」へと昇華させました。参加者はゲーム感覚で楽しみながら、社会を守るための実践的な検証スキルを習得しています。また本大会は、2024年よりGoogle社より引き継ぎClassroom Adventureが主催しています。

大会のハイライト：世界を惑わす「最新の偽情報」が出題

世界大会では、実際に世界中で観測されている偽情報のトレンドを反映した、極めて難易度の高い課題が出題されました。参加者は検索エンジンや画像解析ツール、統計情報を駆使し、以下の難問に挑みました。

【出題問題例】偽のニュース画像検証： 「英国王が米大統領にゴルフ対決を挑んだ」とする偽ニュース画像の元記事を特定し、画像内のテキストが改ざんされていることを暴く。

【出題問題例】動画生成AIの検出： 「Sora」や「Runway」などで生成されたと見られる動画群の中から、物理法則の破綻や地理的な整合性のなさを根拠に、AI生成動画を特定する。

大会結果

各国の予選を勝ち抜いた精鋭たちによる熱戦の結果、上位入賞チームは以下の通りです。

優勝： 【 🇯🇵 YAYO-SAN】（日本 / 北海道大学・札幌大谷大学）

2位： 【 🇹🇼 Do I Look Like Google?】（台湾）

3位： 【 🇹🇼 sumimasen】（台湾）

4位： 【 🇹🇼 golu golu】（台湾）

5位： 【 🇯🇵 TDU】（日本 / 東京大学・米ミネルバ大学）

6位： 【 🇯🇵 BulletClub The Judgement】（日本 / 琉球大学・北海道大学）

18位： 【 🇯🇵 ユニコーンフェニックスドラゴン】（日本 / 42Tokyo）

24位： 【 🇯🇵Daterui】（日本 / 東北大学）

入賞チームは、検索スキルの高さに加え、チーム内の役割分担が機能し、圧倒的なスピードで正解にたどり着きました。また、台湾チームの上位独占は、同国におけるメディアリテラシー教育の浸透と、日常的な偽情報への危機感の高さを裏付ける結果となりました。なお、入賞チームには賞金総額30万円の副賞が授与されます。

「ユースファクトチェック選手権」は来年度以降も継続的な開催を予定しており、2026年は参加国をさらに拡大し、より大規模な国際大会へと進化することを目指しています。 AI技術の進化に伴い、偽情報はより巧妙化していきますが、私たちはそれに対抗する「人間の知性」と「テクノロジー」を融合させた教育プログラムを提供し続けます。

次回の開催情報やエントリー開始時期については、公式SNSおよびWebサイトにて随時発表いたします。

大会概要

大会名： GenAsia Challenge 2025（ユースファクトチェック選手権世界大会）

開催日： 2025年12月13日（土）

形式： オンライン（Zoomおよび検証プラットフォームを使用）

運営・パートナー

主催：株式会社Classroom Adventure

株式会社Classroom Adventureは慶應義塾大学の現役学生が立ち上げたEdtechスタートアッ

プ。誤情報・偽情報をテーマにした情報リテラシープログラム「レイのブログ」は世界10カ国で

20,000人以上が体験。闇バイトの危険を疑似体験する「レイの失踪」は東京都・兵庫県・鳥取県などの自治体と連携し全国の教育機関に導入。2024年からファクトチェック世界大会「Youth Verication Challenge」も米Google社より引き継ぎ主催。ゲーミフィケーションを活用した「楽しすぎる」学びを作ります。2024年には朝日新聞社大学SDGs Action! Awards グランプリ、東京都主催国内最大級のスタートアップコンテストTokyo Startup Gateway 2024最優秀賞を受賞。2025年よりUNESCO Media and Information Literacy Allianceにも加入。

URL: https://classroom-adventure.com

主催：日本ファクトチェックセンター(JFC)

セーファーインターネット協会が2022年10月に設立した、インターネット上の誤情報・偽情報対策を行う非営利機関。SNSなどで拡散される真偽不明な情報による社会混乱を防ぐため、有識者やファクトチェッカーがファクトチェックを実施。検証結果や過程をWebサイトで公開している。ファクトチェック記事の執筆・公開、メディアリテラシー教育、偽情報・誤情報に関する調査研究など、総合的な対策を行う。国際基準を満たすガイドラインと5段階の判定基準を採用し、透明性の高い情報提供を行っている。独立性と中立性を重視し、個人の自由な情報発信を尊重しつつ、健全な情報環境の構築を目指している。

URL: https://factcheckcenter.jp/