都内初、東大発人工サンゴ礁ベンチャーのイノカとロート製薬、サンゴ礁水槽を活用した子ども向けの長期環境教育「持続可能な開発のための教育(ESD)」プロジェクト「サンゴ礁ハウス」を虎ノ門で新たに開始
〜2050年までに90%激減が予想される海の生き物の住処:サンゴから地球環境を学ぶ〜
人工的にサンゴ礁の生態系を陸上に再現する技術「環境移送技術」を保有する株式会社イノカ(本社:東京都港区、代表取締役CEO:高倉 葉太、以下「イノカ」)とロート製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:杉本 雅史、以下「ロート製薬」)は、2021年11月15日より、子どもたちが都内でサンゴ礁の生態系を観察・研究できる環境を提供し、自らの探究心を育む教育プログラムの構築を行うべく、協業を開始します。
今回の協業を通じて、子どもたちの多様で豊かな個性を開放し、海洋、そして地球を守る仲間を増やしていくことを目指してまいります。
今回の協業を通じて、子どもたちの多様で豊かな個性を開放し、海洋、そして地球を守る仲間を増やしていくことを目指してまいります。
【日本における海洋生物・環境教育の現状】
現在、生物多様性や環境保全に対する国際的な機運が高まる中、将来を担う子どもたちにESD(Education for Sustainable Development、持続可能な開発のための教育)を広めていくことは必要不可欠です。一方で、自然の少ない都心部では、本物の自然を活用して学ぶ(自然教育)機会は限られています。自然教育は、課題解決能力や豊かな人間性などの「生きる力」を養う意義があると言われ、不透明性が増す未来社会を生きる子どもたちにとって、自己再生力(Resiliency)を身に着ける効果的な学びと言えます。
【「サンゴ礁ハウス」プロジェクト概要】
第一弾として、独立行政法人都市再生機構(以下「UR都市機構」)が運営管理し、今年10月にリニューアルオープンした 「新虎小屋」* に海の生き物の住処であるサンゴ礁生態系を再現した巨大な水槽を設置します。海洋生物の25%にあたる約9万種のすみかであるサンゴは、20年後に70~90%激減が予想されています。(IPCC,2018 調査)餌やりや生き物の観察・水槽のメンテナンスなど水槽の管理を通じて地域の子どもたちに対して環境教育を提供いたします。
今後、海洋生物・環境・現状と課題に触れることで得られる認知・非認知スキルにも着目したプログラムの提供を行い、子どもたちの興味・関心に直結する取組を推進してまいります。
*「新虎小屋」
東京都港区の新橋と虎ノ門をつなぐ新虎通り沿いの賑わいづくりのため、ブックカフェやイベントスペースなど、まちづくりの情報発信拠点として2018年6月オープン。今年10月、新虎通りエリアプラットフォーム協議会と連携した社会実験の一環で、次世代技術やSDGsの取組みを体感できるまちなかのショーケースに生まれ変わりました。本プレスリリースに記載のサンゴの水槽を常設する他、企画展示も実施予定です。
【プログラム】
不思議を見つける(常識を疑う眼)
水槽のなかに暮らす様々な生物の動きや生息場所などを観察することで、生物や水槽の不思議を見つけてもらいます。見るだけではなく、生きているサンゴや死んだサンゴに触れ、においを嗅ぐことで、五感を通した目の前の違和感に気づく力を養っていきます。
仮説をたてる(本質を見極める眼)
自分で見つけた”不思議”に対して、「もしかしたら、こうかもしれない?」という研究の種となる仮説を立て、物事の本質を見極める力を養っていきます。
【スケジュール】
新虎小屋に常設しているサンゴ礁等の海洋生物を眺めながら、自らの興味・疑問を深堀できる場所を提供します(出入りは自由です)。
現地には、興味・疑問に応えてくれるスタッフがおります(ただし、時間帯によります)。
加えて、月に1-2回程度のワークショップを開催します。地理的にサンゴ礁ハウス(新虎小屋)に通うことが難しい子どもたちも対象に、オンラインを活用し、新虎小屋で実施したワークショップを提供します。
将来的に、子どもたちの関心・興味のレベルに応じた個別プログラムも提供してまいります。
【ワークショップの概要】
第1回
〇日時:2021年12月5日(日)①11:00-13:00、②14:00-16:00
〇対象:小学生(事前申込制)
〇場所:新虎小屋、(後日、アーカイブ視聴のご提供)
〇費用:無料
〇概要:サンゴ礁等生き物との交流(海洋環境問題等)
第2回※状況により変更の可能性がございます。
〇日時:2021年1月中旬
〇対象:小学生〜高校生
〇場所:新虎小屋(オンライン同時配信予定)
〇費用:原則、無料(一部、使用教材のみ有料の予定)
〇概要:
①サンゴ礁の種類や海洋生物(クマノミ、ナンヨウハギ等)
②海洋プラスチック・絶滅危惧等(サンゴ礁が直面している環境問題)
③“お家でサンゴ”
④認知スキル学習
※第3回以降のスケジュール等詳細は以下のホームページにてお知らせします。
〇(一財)ロートこどもみらい財団:https://future-for-children.rohto.co.jp/
〇(株)イノカ:https://corp.innoqua.jp/
12/5のワークショップでは、取材等対応いたしますのでぜひご検討ください。
お問い合わせ先
株式会社イノカ 広報
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-7-10 ランディック虎ノ門2階
取材受付連絡先:info@innoqua.jp
※12/3 18時までにご連絡ください
【イノカのESD事業について】
イノカはこれまで、ESD事業は海を守る仲間を増やすために重要であると考え、延べ1500人以上に対し、海の中で生物多様性の中心となっているサンゴ礁生態系や地域の自然を題材にした環境教育プログラムを提供してきました。
今回は、様々な価値観が変化していく今の時代において、デジタル化が不可能である「生命」を題材にしたプログラムを通して新たな体験価値を提供すべく、サンゴ礁ハウスを実施させていただく運びとなりました。
また、新虎小屋がサステナブルな街づくりの拠点となり、サンゴ礁ハウスが虎ノ門地域の明るい未来に貢献できる取り組みであると信じています。
この取り組みが、未来地域の一つのあり方を示し、人と自然が共生する世界を創る第一歩となるよう努めてまいります。
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