海のアートカード『SEA PHOTO CARD』完成のお知らせー写真を見つめて海とのつながりを考える
写真家による海の写真100点がカードに!学校や社会教育施設、書店などでの海の学びを深めるための教材として貸し出しを開始。
「海と人とを学びでつなぐ」をテーマに活動をおこなう一般社団法人3710Lab(みなとラボ、代表理事:田口康大)では、これからの「海と人との共生」のあり方を形作ることを目指し、海洋教育やデザインのプログラムを実施しております。この度、海洋教育の教材として『SEA PHOTO CARD(シーフォトカード)』を日本財団の助成により制作しました。学校や社会教育施設、書店などでの海の学びを深めるためのツールとして、貸し出しを開始します。

みなとラボは、2023年3月から1年間にわたって、10人の写真家が海をテーマに撮り下ろす写真企画「See the Sea」をウェブサイト上で公開。「写真」という身近な表現方法を通し、海について知る・考える機会をつくり、海の多様な表情をみる人へ投げかけました。写真家は「海」という大きなテーマを、どのような視点でどう写し取ったのか。写真作品と共に、撮影前後で海や作品への思いをまとめたインタビューを掲載しています。また、手にとってもらえるものをつくりたいという思いから、ポスターとポストカード、インタビューの印刷物をセットにして制作しました。
この「See the Sea」の延長として誕生したのが『SEA PHOTO CARD』です。
『SEA PHOTO CARD』について
本企画は、写真家による海の写真100点をカードにし、さまざまな見方(遊び方)から海の多様な姿や表現を感じ取り、他者と共有するコミュニケーションを生み出すものです。海とのつながりが希薄になり、海洋環境問題が頻出する現代、いまいちど「海」とは何なのかを考え、「海と自分とのつながり」を見つめることが求められています。「じっくり見る」という機会を通して、海との接点をみつけるきっかけを作りたいと考えています。
このようなカードは「アートカード」と呼ばれ、美術館などで美術鑑賞や鑑賞教育のために使用されています。従来のカードにみなとラボが持つ「海」の視点を加えました。本カードが、海洋教育の新たな教材として活用されることを目指しています。
『SEA PHOTO CARD』の使い方
『SEA PHOTO CARD』のBOXには、海の作品カード100枚と一緒に「ガイドブック」が入っています。
ガイドブックには、「この写真はどんな写真なんだろう?」「撮った人はどんな人なんだろう?」という問いに応えるために、写真家と作品の背景についての紹介をいれています。
それとともに、遊び方の一例を掲載しています。写真をじっくり見て、自分が何を感じるかを大切にしてほしいという思いから、カードの写真面には撮影者名や作品名は記載していません。カード裏面にある番号と、ガイドブックに掲載された写真家の番号を照らし合わせることで、撮影者や作品について知ることができます。
SEA PHOTO CARDに決まった使い方はありません。自由に遊び方や活用法を考えていただき、それぞれの楽しみ方を見つけていただければと思います。

貸し出しお申し込み・ご利用について
子どもから大人まで、海をテーマに活動をしたい方にお貸し出しします。学校での授業や、社会教育施設、書店などでのイベントやワークショップなどで使用してもらうことを想定しています。写真や美術を学ぶ学生へのワークショップなどでの活用も可能です。ご希望の学校・団体には、実施人数に応じて「SEA PHOTO CARD」セットを無償でお貸し出しいたします。
多くの場面でご使用いただくことを望んでいます。なお、個人的な使用を目的としたお貸し出しは行っておりません。ご希望の際はご相談ください。
貸し出しの流れ
1. お申し込み
SEA PHOTO CARDの貸し出しをご希望の方は、Google Formから申し込みをお願いいたします。
2. ご連絡・やりとり
内容を確認の上、みなとラボよりご連絡させていただき、貸し出し期間や冊数などの詳細を調整いたします。内容や期間によっては申し込みをお受けできない場合がございます。あらかじめご了承ください。
3. 納品
ご指定の住所へ、『SEA PHOTO CARD』を発送いたします。
4. ご利用
教育活動やワークショップなどでご自由にご活用ください。どのようにご活用いただいたか、写真やご感想のフィードバックをお願いいたします。
5. ご返却
貸し出し期間終了後、同封の案内に沿ってご返送をお願いいたします(返却時の送料はご負担をお願いしております)。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせよりご連絡ください。
ご取材のご依頼
本プロジェクトに関する取材を随時受け付けております。このカードの活用を広めていくために、ご協力いただけますと幸いです。
参加写真家一覧
有村勇史、安藤瑠美、池野詩織、石内 都、石川直樹、石川真生、石川竜一、石元泰博、今井壽惠、岩根 愛、植田正治、植田真紗美、上野彦馬、上原沙也加、浦部裕紀、大辻清司、大野愛子、岡田裕介、岡上淑子、おちいし義務教育学校 海洋教育プログラム(津田 直)、柿崎真子、鍵井靖章、かくたみほ、梶井照陰、川内倫子、川田喜久治、北井一夫、木村伊兵衛、熊谷聖司、公文健太郎、桑原甲子雄、桑原史成、気仙沼市立鹿折小学校 海洋教育プログラム、河野浅八、河野幸人、小島一郎、児玉房子、牛腸茂雄、今 道子、齋藤陽道、沢渡 朔、塩谷定好、清水裕貴、白石ちえこ、白岩登三靖、鈴木 清、鈴木理策、須田一政、清野賀子、高梨 豊、高橋宗正、高橋ヨーコ、高山正隆、田川基成、竹之内祐幸、田附 勝、築地 仁、土田ヒロミ、東松照明、百々 新、中平卓馬、中村征夫、中山岩太、長島有里枝、長野重一、楢橋朝子、奈良原一高、新潟県立海洋高等学校 海洋教育プログラム、新潟県立佐渡総合高等学校 海洋教育プログラム、西村多美子、野口里佳、野島康三、野村恵子、野村佐紀子、芳賀日出男、畠山直哉、濱田 晋、濱田英明、濱谷 浩、原田教正、広川泰士、深瀬昌久、福原信三、本城直季、緑川洋一、宮古島市立狩俣小学校 海プロジェクト、三好耕三、村越としや、守田衣利、森山大道、安井仲治、柳沢 信、山城知佳子、山田博行、UMEhouseうらしま 海洋教育プログラム、横浪 修、吉田志穂、若木信吾、鷲尾和彦、渡部雄吉
※ 敬称略。学校名やプロジェクト名が入っているものは、みなとラボが全国で行なった活動の中で撮影された写真となります。
概要
海洋教育プログラム Ocean Learning『SEA PHOTO CARD』
企画監修・執筆:田口康大(みなとラボ)
企画原案・編集・執筆:小倉快子(みなとラボ)
寄稿:飯沢耕太郎
イラスト:田渕正敏
デザイン:宮添浩司
執筆協力:安藤菜穂子
編集協力:河野華子 後藤理菜 ハウレット エリー リー(みなとラボ)
カード印刷:ライブアートブックス
冊子印刷:グラフィック
発行人:田口康大
発行:一般社団法人3710Lab(2025年3月31日)
助成:日本財団
※各写真作品の著作権については、一般社団法人3710Labで許可を得ているものです。無断使用、複製は禁止します。
【BOXに入っているもの】
①海の写真作品カード100枚
②ガイドブック

発行元 3710Lab(みなとラボ)
2015年、海洋教育の実践的なプログラムを開発・実施・提供するプラットフォームとして設立。海洋や教育、デザインなどの専門家と協働し、海洋教育とデザインを融合した実践的なプログラムを実施。環境問題や社会課題、地域のコミュニティ課題に向きあっている。代表理事:田口康大/兼任東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター特任講師

日本財団「海と日本プロジェクト」について
このプロジェクトは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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