第10回アジア太平洋高齢者ケア・イノベーションアワード HOME CARE FOR AGEING-IN-PLACE 部門で「コミュニティナース」がグランプリを受賞

世界130を超える事業者による応募の中から「住民自身が持つケアする力を引き出す」「コミュニティでケアをする」コミュニティナースのユニークなアプローチが評価されました

CNC

2022年5月25日にシンガポールで行われた『Ageing Asia 2022 World Ageing Festival』において、Community Nurse Company株式会社(島根県雲南市、代表取締役:矢田明子)が展開するコミュニティナースの実践が、The 10th Asia Pacific Eldercare Innovation Awards(第10回アジア太平洋高齢者ケア・イノベーションアワード)OPERATOR OF THE YEAR – HOME CARE FOR AGEING-IN-PLACE 部門でグランプリを受賞しました。

■Asia Pacific Eldercare Innovation Awards の概要

本アワードは、アジア太平洋地域を中心とする世界 50か国から 5,000 人超の医療・介護・シニア領域の事業者、政府関係者、大学・研究機関関係者などが参加したカンファレンス『Ageing Asia 2022 World Ageing Festival』内で実施されました。
オーストラリア、ベルギー、香港、中国、日本、マレーシア、シンガポール、タイ、米国など各国より130を超える事業者による応募の中から、高齢者の暮らしや生き方に変容をもたらすイノベーティブな事業を部門ごとに表彰するものです。
 



■当社の取り組みと受賞理由

当社は2017年の創業より、コミュニティナースの普及、育成、そして地域社会への実装に取り組んでまいりました。日本国内でもトップレベルで少子高齢化・人口減少の進んでいる島根県ではじまったコミュニティナースの実践は、企業や自治体、医療機関とのパートナーシップによって現在では全国47都道府県に広がっています。

『Ageing Asia 2022 World Ageing Festival』の今年度のメインテーマは「Rethinking the way we care for older people(高齢者ケアを再考する)」。日本や中国、韓国など東アジアのみならず、東南アジアや欧米諸国を含む世界各国が高齢化へと向かう中で、公共が提供する医療・介護サービスだけに依存することなく、持続可能なケアのあり方を問い直していこうというメッセージが込められています。

このような背景の中で、当社は「Enhancing well-being and community ties through community nurses(コミュニティナースを介してウェルビーングと社会とのつながりを取り戻す)」と題して、医療機関から飛び出し、地域住民の日常の暮らしの中のあらゆる場所で活動するコミュニティナースの存在が、コロナウィルス拡大によって特に顕在化した高齢世帯の孤独・孤立など地域課題の解決に寄与することをプレゼンテーションしました。
アワードの審査においては、病院・医療者を増やすことではなく、コミュニティナースを介して「住民自身が持つケアする力を引き出す」「コミュニティでケアをする」という、当社のユニークなアプローチを高く評価いただきました。

(参考)Ageing Asiaによるプレスリリース
https://worldageingfestival2022.heysummit.com/media-press-release/
 

「コミュニティでケアをする」コミュニティナースのアプローチ「コミュニティでケアをする」コミュニティナースのアプローチ


■今後の展開

当社はコミュニティナースを日本のあたりまえの健康インフラにしていくことを目指し、訪問型の健康応援サービス「ナスくる」の開発、民間企業との連携、そして大学生・高校生など次世代への教育・啓蒙など多様な事業を展開してまいります。

雲南拠点の地域のみなさんと雲南拠点の地域のみなさんと

 

■関係者からのメッセージ

Ms. Janice  Chia(Founder & Managing Director, Ageing Asia Pte Ltd, Singapore)

The annual awards aim to honour and recognise the efforts by the care sector for eldercare innovation in their business, operational and service models that strive to improve the way seniors age. During this new normal, the Asia Pacific Eldercare Innovation Awards continue to recognise and honour organisations that commit to improving the quality of life, care, and happiness for our seniors. The two areas Community Nurses stood out most were about how they successfully created a second family and support network for clients and caregivers, and provides an eco-system of services health, care and social services to support ageing-in-place.

佐々木淳 様(医療法人社団悠翔会 理事長)
島根はある意味で「最先端」だ。超高齢化と人口減少。30年以内にほぼすべての国と地域が経験することになる、そんな社会がすでにそこに在る。そして、そこでは医療や介護という概念を超えた地域との関わりの形が息づき始めていた。
世界が注目した人間的ケアの社会実装。共生社会における当たり前のコミュニティケアの形として、これからのますますの飛躍に期待したい。
 

■Community Nuese Company株式会社 代表取締役 矢田明子からのメッセージ

亡くなる直前に「頑張りなさいね。応援してるよ。」そう声をかけてくださった方がいる。コミュニティナースとしての付き合いも長く、協力してきてくださった人だ。生前、コミュニティナースの活動への知恵も沢山くださった。お別れの時でさえ、私たちのことを気遣い支えようとしてくださった。ある高齢者のその姿が忘れられない。

コミュニティナースは確かに市民の健康や幸福な暮らしのために着想したアイデアだが、本当に多くの市民が協力し、一緒になってつくってきた活動だ。

コミュニティナースをスタートした14年前。たった5人の学生が始めたこの活動は、多くの共感を得て現在全国にその活動が広がるまでになった。その一つ一つの活動が、コミュニティナースの何倍もの数の市民の協力と応援によって形作られてきたことが最大の特徴だ。

超高齢社会の到来に向け、支えるケアから誰もが担うケアというあり方に進化していける。人の力の可能性を見せつづけてくれた市民の方、その可能性に挑戦してきたコミュニティナースたちに感謝を届けたい。
皆様、本当におめでとうございます。



◼️Community Nurse Company 株式会社について
日本の看護師160万人のうち、病気になる前から日常の暮らしの中で住民とかかわるのは2%に満たないーー。「病気になってから初めて対応する」日本の医療の仕組みを変えていくため、暮らしの中で住民の心身を予防し、ウェルビーイングを高める「コミュニティナース」というコンセプトを日本で初めて提唱し、それを実践する人材を全国に500人以上輩出してきたベンチャーです。

本社:〒699-1311 島根県雲南市木次町里方422番地
代表者:代表取締役 矢田明子
設立:2017年3月31日
資本金:1,000,000 円
URL:https://community-nurse.jp/


◼️本件に関するお問い合わせ先
Community Nurse Company 株式会社
担当者名:藤田
Email:pr@community-nurse.jp

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会社概要

URL
https://cncinc.jp/
業種
サービス業
本社所在地
島根県雲南市木次町木次29
電話番号
-
代表者名
矢田明子
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2017年03月