外国人材が1年で最も、就職・転職のアクションを起こす時期はいつ？

中途・既卒層の外国人材（転職）は夏～秋にかけて、新卒層の外国人留学生（就職）は年明け以降に活動

グローバルパワー

2025年6月17日 10時00分

外国人のための就職・転職情報サイトNINJA（以下「NINJA」）を運営する株式会社グローバルパワー（本社：東京都台東区　代表取締役社長竹内幸一）は、NINJA上で仕事が決まった成約者の就職・転職開始時期を分析し、その傾向をまとめた調査結果を発表いたします。

今回の分析では、中途・既卒層の外国人材（転職）と 新卒層の外国人留学生（就職）に分け、それぞれの活動開始タイミングを可視化しました。なお、本調査における「活動開始日」は、NINJAで仕事が決まった成約者が、求人に応募した日や、求人企業からスカウトを受けた日を基準としています。

【調査概要】

・調査対象：活動開始日が2023年4月1日～2025年3月31日迄のNINJA成約者

・データ収集期間：2023年4月1日～2025年5月31日

・活動開始日：求人応募日または企業からのスカウト受信日

・集計方法：成約者数を100%とし、転職開始の月別割合を算出

※以下でご紹介をするグラフは、中途・既卒層の外国人材の成約者および、新卒層の外国人留学生の成約者をそれぞれ100％とした場合の、月別の活動開始日の割合を示しています。

調査結果① 中途・既卒層：外国人材の転職活動開始は7月～10月に集中

2024年度は、2023年度に比べて活動開始が全体的に早まる傾向が見られ、特に、7〜10月にかけては月ごとの割合が10％を超える水準で推移しています。年末年始の落ち込みも限定的で、1月からの動き出しも活発です。

・ピークは10月（2024年：11.1％）

・7月、8月も10％超えで、年間を通して8〜10％台で安定

・6月・12月はやや落ち込みが見られる

求人企業は、夏〜秋にかけて、外国人材へのスカウトや求人広報を強化することで採用成果の最大化が見込まれます。

調査結果② 新卒層：外国人留学生の就職活動開始は1月～2月に集中

外国人留学生については、1〜2月の年明けに活動が集中していることが明らかになりました。2023年度は2月に20.0%、2024年度は1月に16.4%を記録し、いずれも年間最大のピークとなっています。

・ピーク：2023年度は2月（20.0％）、2024年度は1月（16.4％）

・夏場（6〜8月）は活動が一時的に停滞

・12月から1月にかけて再加速する傾向

留学生の就職活動は、学業や在留資格の影響も可能性も考えられ、「短期集中型」であることが特徴です。

【総評】「中途・既卒層」と「新卒層」で採用タイミングの戦略が鍵に

今回の調査結果から、外国人材の採用においては「中途・既卒層（転職）」と「新卒層・留学生（就職）」で活動のピークが異なることが明確に示されました。

・中途・既卒層（転職希望者）には夏〜秋の求人広報やスカウト強化が有効

・新卒・留学生層（就職希望者）には、年明けからの求人広報やスカウト強化が効果的

企業の採用戦略においては、それぞれのタイミングに合わせたメッセージ設計や広報計画が、成果に直結すると考えられます。

◆外国人のための就職・転職情報サイト「NINJA」とは

日本語ビジネスレベル以上77％、国内在住79％の外国人材が登録する就職・転職支援サイトです。現在、163ヵ国の人材が登録する中、企業からのスカウト受信を希望する人材は48,000名以上、利用登録企業は500社を超え、そのうちの約45％が人材紹介会社となります。日本の就労システムは国外とは異なるため、人材紹介会社の支援のもと、就職活動が行える転職サイトとして、外国人材から高い評価をいただいております。