株式会社シリウスとアース製薬株式会社が介護洗身用具「switle-BODY」専用液剤を共同開発。活用方法についての共同研究も開始
株式会社シリウス(東京都台東区東上野 代表取締役社長 亀井隆平、以下シリウス)とアース製薬株式会社(東京都千代田区神田 代表取締役社長CEO 川端克宣、証券コード:4985、以下アース製薬)は、皮膚感染症対策、および衛生環境の保全を目的に協業を強化し、シリウスの「介護用洗身用具switle BODY(スイトル ボディ)」とアース製薬の「要時生成型亜塩素酸イオン®︎水溶液「MA-T®︎(エムエーティ)溶剤」の活用を目的としたswitle BODY専用液剤の開発、および活用方法についての共同研究を開始しました。

また、シリウスは国士舘大学 体育学部 スポーツ医科学科 櫻井勝教授(医学博士)監修のもと、switle BODYとMA-T®︎溶剤を組み合わせた洗身検証を実施し、2つの実証結果が得られたことを報告いたします。
<共同研究開始の背景>
団塊の世代が後期高齢化を迎え、慢性的な介護職員の不足、介護職員の高齢化が想定されており、介護者の大きな負担となる入浴の課題の解決、ならびに皮膚衛生の保持を実現することが急務となっています。
また、今後起こりうる災害時の環境衛生保持においても適切な対応が必要となり、被災地での健康被害、感染症などの二次被害を防ぐ対策が必要です。
このような課題を解決すべく、介護用洗身用具switle BODYと、除菌・消臭効果のある要時生成型亜塩素酸イオンを含む化粧水であるMA-T®︎溶剤を組み合わせて使用することにより、介護施設、医療機関、ならびに居宅介護を行なっているご家庭をはじめ、被災地・避難所での具体的な衛生対策方法を社会へ提案すべく、製品開発および共同研究を実施することとなりました。

<取組目標>
シリウスはアース製薬と連携して、次の取組を推進します。
① 介護用洗身用具switle BODY専用の希釈型MA-T®︎溶剤研究・開発
要介護者の身体洗浄、および機器内部の衛生状態保持の双方に適する、switle BODY
専用の希釈型MA-T®︎溶剤『switle CareWater(スイトル ケアウォーター)』を開発します。
② 介護用洗身用具switle BODYおよびMA-T®︎溶剤の普及と活用の推進
介護施設、医療機関等へ両製品を普及し、衛生環境の保持への活用を推進します。
平時における活用が定着することにより、要介護者の身体衛生をより良い状態に保ちつつ、介護者にかかる負担を軽減できるものと考えます。
また、平時の活用定着は有事における避難所、被災施設の健康被害、二次災害の防止に役立つものと考えます。
<共同研究における取組>
① 希釈型MA-T®︎溶剤『switle CareWater』の開発
国士舘大学 体育学部 スポーツ医科学科 櫻井勝教授(医学博士)監修のもとで実施した、介護用洗身用具switle BODY、ならびにMA-T®︎溶剤を活用した実証実験の結果を鑑み、switle BODY専用の希釈型MA-T®︎溶剤『switle CareWater』の開発に着手いたしました。
『switle CareWater』は2025年4月頃の販売開始を目指しております。
② 普及・活用の推進
災害発生時における被災地・避難所での活用を念頭に、平時から介護用洗身用具switle BODY、
およびMA-T®︎溶剤を日常的に活用することを推進します。
災害発生時には各自治体や被災地の介護施設、医療機関が平時より使用している介護用洗身用具
switle BODY、およびMA-T®︎溶剤を活用し環境衛生対策を実行します。
平時から良好な衛生環境を保持することは、介護者、要介護者双方にとって重要であると考えます。介護用洗身用具switle BODY、MA-T®︎溶剤のどちらか一方のみを使用した場合でも衛生環境を改善、保持することは可能ですが、併用することにより両製品の特性を最大限に活用することが可能です。
また、日常的に両製品を活用することは、災害発生時に被災地域の福祉避難所や医療機関などにおけるスムーズな環境衛生対策につながると考えられます。
なお、共同研究内容②「普及・活用の推進」については、シリウス、アース製薬の両社に加え、公益財団法人 国際医療財団、社会福祉法人 弘陵福祉会 特別養護老人ホーム 六甲の館の協力を得て継続的に研究を行って参ります。また、当該の研究内容をジャパン・レジリエンス・アワード2025に共同応募しております。
公益財団法人 国際医療財団
最先端医療の普及と日常的な疾病予防の啓蒙、感染拡大防止やセミナー活動を通して歯科医療関係者の皆様には、施設基準(歯初診、外来環)に係る研修も同時開催しています。
社会福祉法人 弘陵福祉会 特別養護老人ホーム 六甲の館
六甲山の自然に恵まれ四季折々の風景を感じる神戸市北区の特別養護老人ホーム。
『令和6年度 介護職員の働きやすい職場環境づくり内閣総理大臣表彰』を受賞。
ジャパン・レジリエンス・アワード2025 強靭化大賞
ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)は、次世代に向けたレジリエンス社会構築へ向けて強靱な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくり取り組んでいる先進的な企業・団体を評価、表彰する制度です。
https://www.resilience-jp.biz/award/
<洗身効果の検証>
シリウスは国士舘大学 体育学部スポーツ医科学科 櫻井 勝教授(医学博士)による監修のもと、介護用洗身用具switle BODYとMA-T®︎溶剤を併用した効果検証を実施しました。
【検証1】
清拭とswitle-BODYにおけるコンパクトドライTCを⽤いた⼀般⽣菌数測定による除菌性能の⽐較
【検証2】
介護用洗身用具switle-BODYの使⽤にともなう機器のATPふき取り検査(A3法)による
汚染状況の確認
【実証結果1】
switle BODYとMA-T®︎溶剤を併用した洗身は、従来の清拭と比較して除菌効果が約7倍高い
【実証結果2】
MA-T®︎溶剤はswitle BODY使用時に生じる汚水、および汚水経路にも作用し、機器内部の雑菌による汚染に有用
以下は各検証の実施方法と検証結果をまとめたものです。
【検証1】清拭とswitle-BODYにおけるコンパクトドライTCを⽤いた⼀般⽣菌数測定による除菌性能の⽐較

【検証1:結果】

【検証2】介護用洗身用具switle-BODYの使⽤にともなう機器のATPふき取り検査(A3法)による汚染状況の確認

【検証2:結果】

今回の検証により、switle BODYとMA-T®︎溶剤を併用した洗身が身体の衛生保全に高い効果を発揮するともに、機器内部の衛生管理にも好影響をあたえることがわかりました。
この結果は平時のみならず、災害発生時などの非常事態においても、被災地や被災施設での良好な衛生環境保持に有効であると見込まれます。また、被災者の衛生管理に加え、支援する側の自治体職員やボランティア、NPO従事者の方々に対する二次被害対策に直結すると考えます。
手軽に洗身が可能となる介護用洗身用具と、除菌衛生・臭気対策となるMA-T®︎溶剤を備蓄し、日頃から活用することにより、非常事態時においても衛生環境保持、安全な被災地施設運営につながるものと考えております。
<介護保険の適用に向けて>
シリウスは入浴が困難な居宅での要介護者に向けて、低価格で手軽に介護用洗身用具switle BODYをご利用いただけるよう、2025年度の早い時期からの介護保険適用を目指しています。
今回の実証結果はswitle BODYとMA-T®︎溶剤を組み合わせて活用することにより、要介護者の肌を清潔に保つことができ、水道水のみの使用では懸念とされていた機器内部の汚れや臭いを抑制し、その結果として排気をキレイに保つことが可能となりました。
また、機器内部の衛生保持が簡易になったことから、機器のお手入れを大幅に軽減することができます。
今後、介護保険が適用された際に発生する、機器貸与期間終了後のリペア(再貸与に向けた機器洗浄)においても、洗浄剤として希釈型MA-T®︎溶剤を推奨することとしています。
<今後について>
シリウスとアース製薬は取組目標の1つである、介護用洗身用具switle BODY専用のMA-T®︎溶剤『switle CareWater(スイトル ケアウォーター)』の開発を早期に達成し、市場に対して提供することを目指してまいります。
シリウスは現在、ペット用のパーソナルシャワーマシン switle PETS(仮称)の開発にも着手しており、同機器にもMA-T®︎溶剤を活用する予定です。
同機器はすでに試作品の製作に着手しており、2025年秋頃の販売開始を目指しております。
また、両社の顧客基盤を相互に活用し、協業を通じて事業の成功と持続的な成長を追求してまいります。
※MA-T®︎ならびに時生成型亜塩素酸イオン®︎は一般社団法人日本MA-T工業会の登録商標です。
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