藤森工業、セルジェンテック株式会社へ出資

細胞培養受託事業の拡大を加速

藤森工業株式会社

2023年10月19日 10時13分

藤森工業株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役社長：布山英士）は、新たな成長領域である細胞培養受託事業の拡大を加速するため、１０月１３日付でバイオベンチャーである「セルジェンテック株式会社」の第三者割当増資を引き受け、1億円を出資いたしました。

出資の経緯及び目的

　セルジェンテック株式会社は、脂肪細胞を用いた遺伝子治療用細胞を作製する独自技術を有する会社です。脂肪細胞は容易に採取でき、寿命が長く、また癌化などに対する抵抗性が高い細胞であり、これまでに、家族性 LCAT (エルキャット) 欠損症を対象とした臨床研究を実施し、移植後５年間の安全性および有効性の維持が期待できる結果を得ています。現在、本遺伝子治療用細胞については、製造承認申請に向けて、千葉大学が医師主導型治験を実施しています。さらには、本技術を利用して、血友病、ライソゾーム病などの遺伝子疾患治療を目指し、研究開発を進めています。

　当社は、次世代バイオ医薬品製造技術研究組合（MAB組合）への参画により動物細胞培養技術を確立し、また大学との共同研究を通じて、再生医療用ヒト細胞の大量培養の実績（ヒト間葉系幹細胞の100ℓ培養やヒトiPS細胞の10ℓ培養など）を積んできました。さらに今年6月にはバイオベンチャーに出資し、細胞培養受託という新たな事業領域に参入しています。今回、独自の遺伝子導入及び細胞培養技術を有するセルジェンテック株式会社へ出資し、その開発製品である遺伝子導入脂肪細胞の製造を当社が受託することで、細胞医薬製品の開発・製造受託（CDMO）の事業展開を積極的に推進してまいります。