ルビ(ふりがな)があるからこそ届いた一冊を称える「第1回ルビフル大賞」受賞作品を発表!
グランプリは『サッカードリブル解剖図鑑』と『Newton別冊』、審査員特別賞は『ロールモデルがいない君へ』に決定
社会にふりがな(ルビ)を適切に増やすことで、あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する「ルビフル」な社会づくりを目指す一般財団法人ルビ財団(所在地:東京都港区、代表理事:伊藤豊、以下ルビ財団)は、2025年6月2日「ルビの日」を記念して、第1回ルビフル大賞の受賞作品を発表いたしました。
2024年度に出版された本から9作品を大賞に選び、その中から審査員の投票によりグランプリ、審査員特別賞を選定しました。
グランプリは『サッカードリブル解剖図鑑』(三笘薫/エクスナレッジ)と『Newton 別冊 精神科医が語る発達障害のすべて』(ニュートンプレス)、審査員特別賞は『ロールモデルがいない君へ 6ヵ国育ちのナージャが聞くルーツが異なる12人の物語』(キリーロバ・ナージャ/KADOKAWA)に決定しました。

◆ルビフル大賞とは
「ルビ(ふりがな)があるからこそ届いた一冊」を称える賞です。
前年度に刊行・販売された本の中から、以下の基準に基づいて選定します。
・ 通常ルビが振られないような内容にもかかわらず、全編にルビが多めに振られてい
ること
・ 著者や編集者の強い意思が感じられること
・読者からも高い評価を得ていること
◆ルビフル大賞2025受賞作品

タイトル |
著者 |
出版社 |
発売日 |
---|---|---|---|
天久鷹央の推理カルテ ジュニア版 カッパの秘密とナゾの池 |
知念実希人 |
実業之日本社 |
2024/12/12 |
大人も知らないみのまわりの謎大全 |
ネルノダイスキ |
ダイヤモンド社 |
2025/3/26 |
サッカードリブル解剖図鑑 |
三笘薫 |
エクスナレッジ |
2025/2/5 |
Newton 別冊 精神科医が語る発達障害のすべて |
ニュートンプレス |
2024/7/9 |
|
世界のしくみが楽しくわかる 13歳からの世界地図 |
井田仁康 |
幻冬舎 |
2024/9/27 |
タコのなぞ「海の賢者」のひみつ88 |
池田 譲 |
講談社 |
2024/8/29 |
放課後ミステリクラブ 4 密室のウサギ小屋事件 |
知念実希人 |
ライツ社 |
2024/6/21 |
隣の国の人々と出会う: 韓国語と日本語のあいだ (シリーズ「あいだで考える」) |
斎藤 真理子 |
創元社 |
2024/8/27 |
ロールモデルがいない君へ 6ヵ国育ちのナージャが聞くルーツが異なる12人の物語 |
キリーロバ・ナージャ |
KADOKAWA |
2024/10/18 |
▼全9作品の選定理由は下記に記載しています
https://rubyful.rubizaidan.jp/rubyfulaward_2025
◆グランプリ

『Newton 別冊 精神科医が語る 発達障害のすべて』ニュートンプレス
<審査員コメント>
「専門性が強い書籍で総ルビであることに感動しました。子どもたちの興味の幅を広げ、将来の可能性を広げることにつながるのではないかと思いました。」
「こどもから大人まで、当事者も当事者以外も、知っておいた方が生きやすくなる専門知識を、あえて簡単な言葉に直さず、専門用語そのままにルビをふることであらゆる年齢層の人が読めるようにしていることが画期的だと感じました。」
「これは、新しい科学の本として、ストレートに私の興味を惹きました。そしてそれを、ルビが振ってあるから子供でも読めるようにしているのは、とても素晴らしいことだと思いました。」

『サッカードリブル解剖図鑑』三笘薫/エクスナレッジ
<審査員コメント>
「ルビを振ることによって子供たちでも読めるように工夫がされていて、スポーツおよびスポーツ選手を目指す子供たちや次世代へのまなざしが感じられました。」
「これは一種の専門書とも云える。世界一流のドリブル技術についてであり、プロサッカー選手でも知りたいことを、分かりやすく、子供でも直接読めるようにルビを振っている。三苫選手、ここまでgivingでいいの?!とまで思ってしまいました。」
「世界の三笘選手の技術を丁寧に分解し、書籍化したこと、それにルビをふったことで小学生にも読めるようにしたところが素晴らしい。さっそくサッカー大好きな小学生にプレゼントしました。」
◆審査員特別賞

『ロールモデルがいない君へ 6ヵ国育ちのナージャが聞くルーツが異なる12人の物語』キリーロバ・ナージャ/KADOKAWA
<審査員コメント>
「日本に暮らすマジョリティではなかなか気づきにくい視点・体験を共有してくれるとても基調なインタビュー集で勉強になりました。総ルビであることの意義が深く伝わる良書だと思います。」
「著者自身が六カ国育ちであり、ティーンエージャーの頃、漢字が苦手だったので総ルビにしたという。「日本語を開いていく」とはどういうことかを教えてくれる。」
「なぜこの本にルビをふったのかという理由が明示されており、著者の熱い想いを感じることができました。中学生くらいの子どもたちに手に取ってもらうことで、自分の暮らしを見つめ直す契機になるのではと思いました!」
【ルビフル大賞2025審査員(敬称略)】
伊藤 穰一(千葉工業大学 学長)
佐久間 貴子(公益財団法人ベネッセこども基金 理事)
白井 智子(株式会社こども政策シンクタンク代表取締役)
大作 光子(軽井沢風越学園 司書)
藤井 輝夫(東京大学 総長)
宮崎 哲弥(評論家)
松本 大(一般財団法人ルビ財団 ファウンダー)
伊藤 豊(一般財団法人ルビ財団 代表理事)

◆一般財団法人 ルビ財団 概要
出版物及びデジタルコンテンツにおけるルビの普及・活用を促進することにより、 国語能力及び知的好奇心・思考力の向上に寄与するとともに、外国人や障害のある人を含むあらゆる人の暮らしやすい多文化共生の社会づくりに寄与することを目指しています。
所在地:東京都港区新橋2-5-2 goodoffice 新橋
設立:2023年5月24日
代表理事:伊藤 豊
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